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13 教育係は
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『合格者の番号を張り出す。合格したものはゼッケンと引き換えに軍服などの支給品を受け取る列に並べ』
指示の声が聞こえ、全員ゾロゾロと発表の張り出し位置へと移動した。
「ほら、ショーン。見に行こう」
「うん」
「俺は何か気に触ることを言ったか?」
気を落としたショーンに申し訳なさそうに聞くロイがおかしくてルーナストは小さく笑った。
「大丈夫だよ。ショーンはドラスティールの鬼神の大ファンだからちょっとびっくりしただけだよ」
「そうか」
「とりあえず2人とも番号を見よう」
「ああ」
「うん」
ルーナストは恐る恐る自分の番号を探す。
189
・
・
192
・
・
221
「あった!!」
「ルートあったの!? 僕もあったよ!! やったぁ!」
「やったぁ!! あ、ルイは……?」
「俺も、あった」
「おお!!」
「3人とも合格だ!! すごいねショーン、ルイ」
「ね!」
「おう」
3人は先ほどの話などすっかり忘れてはしゃぎ、ゼッケンと支給品を交換した。
支給品の中には軍服と軍靴などが入っていてそれもテンションが上がった。
『配属部隊はトーナメントの成績も含め、これから訓練生として過ごしてもらう3ヶ月で決定する。ここからすぐに訓練所へ移動し、3ヶ月の間は家に帰ることはできない。その覚悟のあるものだけ案内の兵に従い移動するように』
ゾロゾロと移動し始める合格者たちに混ざり、ルーナストたちも移動すると案内役の兵がプラカードを持って立っていた。
「旅行みたいだね」
「ショーン……。聞こえたら怒られるよ」
「聞こえるわけないって」
ニコニコそわそわと、ショーンは楽しそうに列に並んだ。
「お前たちの案内は私だ」
背後、それも高い位置から聞こえた低い声は先ほど聞いたばかりの声だ。
「閣下!?」
3人の背後に立っていたのはベルガリュードだった。
ショーンは口をハクハクさせて声が出ない様子だ。
「案内って……」
「それぞれ1人の兵が2~3人ずつ担当し教育係を務める。お前たち3人の教育係は私の担当になった」
「そんな、閣下ほどの方が」
「……私は、力あるものは次の世代を育てるべきだと考えている。だが、私の教えは甘くない。ついてこられないならそれまでだがな」
ベルガリュードに教えてもらえるなど、ルーナストには願ってもない出来事だ。
多くの軍人が望む状況だろう。
ゴクリと唾を飲み込んだルーナストは恐る恐る腰をおった。
「よ、よろしくお願いします」
「私が育てる以上、お前たち3人が国を守る立派な剣となれるよう願ってる」
「「「はい」」」
何もかもがトントン拍子に進み、ルーナストは不安を覚えていた。
辛いことがあった分だけ嬉しいことや幸せなことが起こるという人がいる。ルーナストは後に来るかもしれない辛いことが怖くなるほど、今が嬉しすぎた。
(とにかく、不安になった時は筋トレをしよう)
ベルガリュードの案内の元、たどり着いた寮は1畳ほどの狭さではあるが1人部屋で、その他共同の風呂やトイレに筋トレルームや訓練室まで備えられていた。
24時間稼働している軍の食堂と訓練所の食堂が中で繋がっているらしいため、食事は食堂に行けば何時だろうと出してもらえるらしい。
食事を終えた後、筋トレルームに向かう前にショーンとロイを誘ったが、今日は疲れたからと断られ、ルーナストは1人で向かうことにした。
筋トレルームの中は1人も人がいない。
今日が試験だったのでみんな疲れたのだろう。
ルーナストは1人で静かにトレーニングをするのも好きなので早速準備運動をして、まずはダンベルを持ちウエイトトレーニングを始めた。
指示の声が聞こえ、全員ゾロゾロと発表の張り出し位置へと移動した。
「ほら、ショーン。見に行こう」
「うん」
「俺は何か気に触ることを言ったか?」
気を落としたショーンに申し訳なさそうに聞くロイがおかしくてルーナストは小さく笑った。
「大丈夫だよ。ショーンはドラスティールの鬼神の大ファンだからちょっとびっくりしただけだよ」
「そうか」
「とりあえず2人とも番号を見よう」
「ああ」
「うん」
ルーナストは恐る恐る自分の番号を探す。
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「あった!!」
「ルートあったの!? 僕もあったよ!! やったぁ!」
「やったぁ!! あ、ルイは……?」
「俺も、あった」
「おお!!」
「3人とも合格だ!! すごいねショーン、ルイ」
「ね!」
「おう」
3人は先ほどの話などすっかり忘れてはしゃぎ、ゼッケンと支給品を交換した。
支給品の中には軍服と軍靴などが入っていてそれもテンションが上がった。
『配属部隊はトーナメントの成績も含め、これから訓練生として過ごしてもらう3ヶ月で決定する。ここからすぐに訓練所へ移動し、3ヶ月の間は家に帰ることはできない。その覚悟のあるものだけ案内の兵に従い移動するように』
ゾロゾロと移動し始める合格者たちに混ざり、ルーナストたちも移動すると案内役の兵がプラカードを持って立っていた。
「旅行みたいだね」
「ショーン……。聞こえたら怒られるよ」
「聞こえるわけないって」
ニコニコそわそわと、ショーンは楽しそうに列に並んだ。
「お前たちの案内は私だ」
背後、それも高い位置から聞こえた低い声は先ほど聞いたばかりの声だ。
「閣下!?」
3人の背後に立っていたのはベルガリュードだった。
ショーンは口をハクハクさせて声が出ない様子だ。
「案内って……」
「それぞれ1人の兵が2~3人ずつ担当し教育係を務める。お前たち3人の教育係は私の担当になった」
「そんな、閣下ほどの方が」
「……私は、力あるものは次の世代を育てるべきだと考えている。だが、私の教えは甘くない。ついてこられないならそれまでだがな」
ベルガリュードに教えてもらえるなど、ルーナストには願ってもない出来事だ。
多くの軍人が望む状況だろう。
ゴクリと唾を飲み込んだルーナストは恐る恐る腰をおった。
「よ、よろしくお願いします」
「私が育てる以上、お前たち3人が国を守る立派な剣となれるよう願ってる」
「「「はい」」」
何もかもがトントン拍子に進み、ルーナストは不安を覚えていた。
辛いことがあった分だけ嬉しいことや幸せなことが起こるという人がいる。ルーナストは後に来るかもしれない辛いことが怖くなるほど、今が嬉しすぎた。
(とにかく、不安になった時は筋トレをしよう)
ベルガリュードの案内の元、たどり着いた寮は1畳ほどの狭さではあるが1人部屋で、その他共同の風呂やトイレに筋トレルームや訓練室まで備えられていた。
24時間稼働している軍の食堂と訓練所の食堂が中で繋がっているらしいため、食事は食堂に行けば何時だろうと出してもらえるらしい。
食事を終えた後、筋トレルームに向かう前にショーンとロイを誘ったが、今日は疲れたからと断られ、ルーナストは1人で向かうことにした。
筋トレルームの中は1人も人がいない。
今日が試験だったのでみんな疲れたのだろう。
ルーナストは1人で静かにトレーニングをするのも好きなので早速準備運動をして、まずはダンベルを持ちウエイトトレーニングを始めた。
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