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過去
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「ぃゃあっ、父さんっ……ぃやだっっ」
それは俺がまだ小さい頃。
父は俺の体を弄り、嬲り、そして体の奥底まで蹂躙した。
普段温厚な父の目は血走っていて、荒い息遣いが気持ち悪かったのを覚えている。
「大人しくしなさい。同じことを十希にしても良いんだよ」
「っ」
十希とは俺の双子の兄だ。
俺も十希も紛れもなくこの父親の実の息子であるはずなのに、こんなことをするなんて信じられなかった。けれど、今まさに俺がされていることを、十希にされるのは嫌で俺は歯を噛み締めた。
「さぁ、抵抗をやめなさい。手を添えて、自分で広げて」
震える手で父に言われた通りに、自らの尻たぶを広げた。幼心ながらに屈辱的で悲しくて、油断すれば嘔吐しそうになるほどだった。
パシン!!
「いっ!!」
「返事をしなさい」
「……ぁ……ぁ、はい」
父の目は、冷たかった。
なんとか絞り出した返事に、父は満足したらしい。
初めて父に犯された日、涙や鼻水で顔中をぐちゃぐちゃにしながら父の白濁を何度も何度も体の中に流し込まれた。
なんとか解放してもらえたのは明け方で、全身ドロドロでボロボロの状態のまま父の部屋のドアを抜け出して自分の部屋に向かおうとした。
「見てたよ。道」
「っ……兄さん」
部屋に向かう途中に立ち塞がったのは、俺と十希よりも7つ年上の兄だった。
自分のドロドロでボロボロな状態を見られるのは恥ずかしかった。だけど助けてもらえると思った。それまでは俺のことも十希のことも可愛がってくれる優しい兄だったから。
けれど、違った。
「実の父親相手に腰振って乱れて、恥ずかしくないの?」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
けれど、遅れて言われた言葉を理解した時、ひゅっと喉がなった。
「ぁ……、にい、さん」
「道がそんなにいやらしい子だとは思ってなかったな。兄さん、ショックだよ」
「ちが……、ちが、おれは」
かすれた俺の声は、俺の意思と反して同じ言葉を繰り返すだけで、「父に襲われた」。ただ、その一言すら言えなかった。けれどここでそう言えていたとしても意味はなかったんだろう。
薄ら笑った兄は、父に襲われボロボロの俺を自分の部屋に引っ張り込んで父と同じように俺を凌辱したのだから。
いつしか父と兄はお互いのしていることに気がついて、3人ですることも増えた。
『お前がやらないなら、十希を使うよ。それでも逃げたいなら逃げてみなさい』
そう言われれば、俺は従うしかなかった。
俺と一緒に生まれて、一緒に育って、当たり前だけど同じ年齢で、それなのに、俺と違っていつまでも無邪気な笑顔で笑う十希の笑顔を奪いたくなかったから。
けれどそんな俺の想いとは裏腹に、自体は急変した。
その日の俺は父と兄からサンドイッチにされ、2人同時に受け入れていた。
口には猿轡をかまされ、クグ籠った声しか出ない。そんな時だった。
トントン! バンッ!!
「お父さんっ、見て!! ……あ……」
父の部屋の入り口をノックと同時に勢いよく開けて入って来た十希は、部屋で行われていることを目の当たりにして絶句した。その日はテストの返却があったから、良い点を取った十希は、父に自慢しに来たようだった。
「は……、な、にしてるの……? お父さん……お兄ちゃん……、道……ぅうぁあああああ!!!!!!」
叫び声を上げた十希の声に、使用人が集まって来て、父や兄の所業は明るみになった。
「汚いよ。汚い……。ぅおぇ」
あのとき、十希は吐きながら、何度も何度もそう言った。
それから父も兄も捕まり、俺と十希は別々の家に引き取られた。
俺は、怪我や精神面でのサポートのために病院に通わせられた。
消毒の匂いが漂う真っ白で清潔な空間。
汚い俺がいても良い場所だとは思えなくて、居心地が悪かった。
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それは俺がまだ小さい頃。
父は俺の体を弄り、嬲り、そして体の奥底まで蹂躙した。
普段温厚な父の目は血走っていて、荒い息遣いが気持ち悪かったのを覚えている。
「大人しくしなさい。同じことを十希にしても良いんだよ」
「っ」
十希とは俺の双子の兄だ。
俺も十希も紛れもなくこの父親の実の息子であるはずなのに、こんなことをするなんて信じられなかった。けれど、今まさに俺がされていることを、十希にされるのは嫌で俺は歯を噛み締めた。
「さぁ、抵抗をやめなさい。手を添えて、自分で広げて」
震える手で父に言われた通りに、自らの尻たぶを広げた。幼心ながらに屈辱的で悲しくて、油断すれば嘔吐しそうになるほどだった。
パシン!!
「いっ!!」
「返事をしなさい」
「……ぁ……ぁ、はい」
父の目は、冷たかった。
なんとか絞り出した返事に、父は満足したらしい。
初めて父に犯された日、涙や鼻水で顔中をぐちゃぐちゃにしながら父の白濁を何度も何度も体の中に流し込まれた。
なんとか解放してもらえたのは明け方で、全身ドロドロでボロボロの状態のまま父の部屋のドアを抜け出して自分の部屋に向かおうとした。
「見てたよ。道」
「っ……兄さん」
部屋に向かう途中に立ち塞がったのは、俺と十希よりも7つ年上の兄だった。
自分のドロドロでボロボロな状態を見られるのは恥ずかしかった。だけど助けてもらえると思った。それまでは俺のことも十希のことも可愛がってくれる優しい兄だったから。
けれど、違った。
「実の父親相手に腰振って乱れて、恥ずかしくないの?」
一瞬、何を言われたのか分からなかった。
けれど、遅れて言われた言葉を理解した時、ひゅっと喉がなった。
「ぁ……、にい、さん」
「道がそんなにいやらしい子だとは思ってなかったな。兄さん、ショックだよ」
「ちが……、ちが、おれは」
かすれた俺の声は、俺の意思と反して同じ言葉を繰り返すだけで、「父に襲われた」。ただ、その一言すら言えなかった。けれどここでそう言えていたとしても意味はなかったんだろう。
薄ら笑った兄は、父に襲われボロボロの俺を自分の部屋に引っ張り込んで父と同じように俺を凌辱したのだから。
いつしか父と兄はお互いのしていることに気がついて、3人ですることも増えた。
『お前がやらないなら、十希を使うよ。それでも逃げたいなら逃げてみなさい』
そう言われれば、俺は従うしかなかった。
俺と一緒に生まれて、一緒に育って、当たり前だけど同じ年齢で、それなのに、俺と違っていつまでも無邪気な笑顔で笑う十希の笑顔を奪いたくなかったから。
けれどそんな俺の想いとは裏腹に、自体は急変した。
その日の俺は父と兄からサンドイッチにされ、2人同時に受け入れていた。
口には猿轡をかまされ、クグ籠った声しか出ない。そんな時だった。
トントン! バンッ!!
「お父さんっ、見て!! ……あ……」
父の部屋の入り口をノックと同時に勢いよく開けて入って来た十希は、部屋で行われていることを目の当たりにして絶句した。その日はテストの返却があったから、良い点を取った十希は、父に自慢しに来たようだった。
「は……、な、にしてるの……? お父さん……お兄ちゃん……、道……ぅうぁあああああ!!!!!!」
叫び声を上げた十希の声に、使用人が集まって来て、父や兄の所業は明るみになった。
「汚いよ。汚い……。ぅおぇ」
あのとき、十希は吐きながら、何度も何度もそう言った。
それから父も兄も捕まり、俺と十希は別々の家に引き取られた。
俺は、怪我や精神面でのサポートのために病院に通わせられた。
消毒の匂いが漂う真っ白で清潔な空間。
汚い俺がいても良い場所だとは思えなくて、居心地が悪かった。
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