管理人さんといっしょ。

桜庭かなめ

文字の大きさ
77 / 251
続編

第10話『そうだ、旅行に行こう。』

しおりを挟む
「みんな、今回もどうもありがとう」

 掃除や洗濯、本などの整理が終わってすぐ、霧嶋先生は俺達の分の紅茶を淹れてくれた。それと、チョコレートマシュマロを出してくれる。昨日の仕事帰りに、近くのスーパーで購入したそうだ。

「紅茶とても美味しいです」
「ですね、美優先輩。チョコレートのマシュマロも美味しいですよ」
「どれどれ……うんっ! 甘くて美味しいね!」

 掃除や洗濯などをして疲れたのか、美優先輩と風花はマシュマロをパクパク食べている。そんな2人を微笑ましいと思いながら、俺も紅茶を一口飲む。

「美味しいです」
「良かったわ。ほっとした。自分以外の人が飲むと思うと、淹れるのに緊張してしまって。濃さとか熱さとか」
「分かります。そういえば、霧嶋先生って普段は職員室で紅茶とかは飲まれるんですか?」
「ええ、飲むこともあるわ。ただ、昔は紅茶が一番好きだったのだけれど、今は日本茶やコーヒーの方が好きになったわ」
「そうなんですか。俺は……静岡出身ということもあって、小さい頃は日本茶が一番好きで。今はコーヒーです。もちろん、紅茶も好きですよ」
「そうなの。……みんなが美味しいって言ってくれて嬉しいわ」

 霧嶋先生はそう言うと紅茶を一口飲んで、穏やかな笑みを浮かべた。学校でもこういう表情を見せれば、もっと人気が出そうな気がする。
 掃除や本などの整理をしたから、部屋の中がとても綺麗になった。あと、心なしか部屋が広く感じられる。

「一佳先生。今度こそ、ゴミ箱はあふれそうになったらゴミ袋に入れて、本も定期的に整理するよう心がけてくださいね。洗濯物も、まずは放置しないようにする癖をつけましょう」
「分かったわ」
「これからも定期的にチェックしに来ますね」
「……わ、分かったわ」

 はあっ、と霧嶋先生はため息をつく。教師として、教え子に色々と注意されるのが心苦しいのかも。キッチンは以前よりもマシになっていたので、きっと部屋の方も少しずつ良くなっていくだろう。

「今日も3人に掃除とかを手伝ってもらったし、特に桐生君は2匹もGを駆除してくれたから、何かいいご褒美をあげないといけないわね」
「ご褒美ですか! ゴールデンウィークなのでゴールデンなご褒美がいいです!」
「もう、風花ちゃんったら。ただ、ご褒美って言われるとワクワクしちゃうよね」

 風花も美優先輩も興奮気味。
 正直、俺もご褒美と言われると、どんなものなのか期待してしまう。それがこの紅茶とチョコレートマシュマロだと言われてもいいけど。

「……そうだ」

 何か思いついたのか、霧嶋先生ははっとした表情になる。

「あなた達、このゴールデンウィークの予定はどうなっているかしら?」
「由弦君と私はデートしたいと話しています。あとは3人で元号が令和になったら近所の神社に行って、元号初詣をしようってことになってます」
「あたしも今のところ決まっているのは元号初詣と、明日、水泳部の友達と遊ぶくらいですね」
「そうなの。それなら誘うことができそうね。実は一昨日、両親からホテルの宿泊券が届いて」
「旅行ですか!」
「わーい!」

 美優先輩と風花は満面の笑みを浮かべて、2人でハイタッチしている。旅行に誘われたら嬉しい気持ちにもなるか。

「年明けにあった地元のくじ引きで当たったけれど、すっかり忘れていたみたいで。期限がこのゴールデンウィークまでなの。2泊3日で6名までOKのチケットだから、お世話になっている先生や親しくしている生徒と一緒に行きなさいということで私に送ってきて。結局、誰にも言えなかったのだけれど」
「そうだったんですか。てっきり、大宮先生には話していると思っていました」
「以前、ここに遊びに来たとき、成実さんは家でゆっくりする方が好きなタイプだって言っていたから。ただ、お風呂好きらしいし、温泉のあるホテルだから誘ったら喜ばれるかも」
「成実先生も誘ってみましょうよ。私から訊いてみましょうか?」
「ありがとう。ただ、成実さんには私から訊いてみるわ」

 霧嶋先生はスマホを手に取り、大宮先生に電話をかける。

「一佳先生と風花ちゃん、由弦君、私は確定。成実先生も行くとしたら残りは1人か。瑠衣ちゃんを誘いたいと思うんだけど、由弦君や風花ちゃんはどうかな?」
「瑠衣先輩も一緒ならより楽しそうです!」
「花柳先輩であれば俺もかまいません」
「じゃあ、さっそく訊いてみようっと。……あっ、瑠衣ちゃん?」

 美優先輩も花柳先輩に電話をかけている。
 あと、いつの間にか俺も行くことが確定しているのか。女性ばかりの中で男が1人で大丈夫なのだろうか。美優先輩と一緒だからOKということなのか? 先輩と一緒に旅行に行くことができるというのは嬉しいけれど。

「成実さんは5月になってからであればいつでも大丈夫みたい」
「瑠衣ちゃんもいつでも大丈夫みたいです」
「分かった。6人のメンバーが決まったところで、招待チケットに書かれているホテルに連絡してみるわ。もし、どこの日も満室だったらごめんなさい」

 すると、霧嶋先生は仕事用のデスクの引き出しから封筒を取り出す。その中からチケットを取り出し、さっそく電話をかける。

「部屋が空いているといいね、由弦君、風花ちゃん」
「ですね! 6人で旅行に行きたいなぁ」
「旅行は嬉しいですけど、男の俺が一緒でも大丈夫でしょうか」
「私が許可するよ、由弦君。むしろ、由弦君と一緒がいいな」
「美優先輩っていう恋人がいれば大丈夫でしょ。何か変なことをしたら瑠衣先輩と一緒にお仕置きすればいいんだし」

 笑顔でお仕置きって言われるととても恐いな。風花だけじゃなくて花柳先輩と一緒ってところがまた。旅行中は変な事態にならないように気を付けなければ。

「分かりました。では、その形で予約をお願いできますでしょうか。……はい。ありがとうございます。失礼します」

 そう言うと、霧嶋先生は通話を切った。

「運良く、5月3日から2泊で予約を取ることができたわ。バイキング形式の夕食と朝食付きよ」
「やったー! さすがです! 一佳先生!」
「ありがとうございます! 瑠衣ちゃんにさっそく伝えないと!」
「私も成実さんに伝えましょう」

 3人とも、とても嬉しそうな様子を浮かべている。きっと、花柳先輩や大宮先生も旅行に行けることを知ったら喜びそうだ。
 ただ、旅行に行けるのはいいけど、一番大事なことを訊かないと。

「霧嶋先生。予約はできたとのことですが、何部屋予約できたんですか?」
「3部屋。ただ、直前に予約したこともあってか、3部屋とも同じ形式ではなくて、ツインが2部屋、ダブルが1部屋になるわ。普段から一緒に住んでいて、恋人として付き合い始めた桐生君と白鳥さんがダブルがいいと思っているのだけれど」
「あたしもそれに賛成です、一佳先生」
「……俺もそれがいいかなと思っていました」

 それに、ダブルベッドをいずれは買おうと考えているので、参考に美優先輩と一緒にダブルベッドで寝てみたい。
 俺1人か美優先輩と2人という部屋割りができる形で良かった。これなら俺が一緒に旅行に行っても大丈夫そうだな。

「うん、またね。瑠衣ちゃん。……瑠衣ちゃんも3日から行けるとのことです」
「旅行に行く6人のメンバーも決定ね。聞こえていたかもしれないけれど、ツインを2部屋、ダブルを1部屋予約したわ。同棲している白鳥さんと桐生君がダブルがいいと考えているのだけれど、白鳥さんはどうかしら? 桐生君はそれがいいと言っていて」
「私もダブルがいいです。ふふっ、由弦君と一緒に旅行ができて、ホテルでは同じベッドで寝ることができるなんて。もう幸せでいっぱいだよ」

 美優先輩は頬を赤くして、言葉通りの幸せな笑みを浮かべている。
 2人きりではないものの、美優先輩と初めて旅行に行くんだ。思いっきり楽しみたいな。

「そういえば、一佳先生。あたし達が行くホテルって何ていう名前のホテルなんですか? どこにあるんでしょう?」
「ええと……御立みたちリゾートホテルというホテル。住所は茨城県の御立市ってところにあるわ。記憶が正しければ、茨城県の北東部にある市だったはず」
「そうなんですか! 旅行にはいい距離のところですね」
「茨城県ってことは、美優先輩はご存知ですか?」
「うん。先生の言うように、御立市は県の北東部にある海沿いの市でね。このホテルも私が小学生のときに家族で行ったことがあるよ。立派なホテルだったな。ただ、そのときは家族全員で和室に泊まったんだ。あと、夏休みだったから、ホテルの前にある浜辺で海水浴をしたり、ホテルが開催した夏祭りを楽しんだりしたなぁ」
「そうなんですか」

 美優先輩はご家族と一緒に行ったことがあるんだ。そんな人がいるのは、一緒に旅をする上で心強いな。

「今、スマホで公式サイトを見ていますけど、御立市の中ではかなり人気のホテルみたいですね。今の時期は海に入ることはできませんが、客室は全室オーシャンビュー。地元の御立温泉に入ることができるんですね。食事はバイキング形式で、地元の海の幸を楽しむことができるみたいです。あと……あっ、1年中入ることのできる屋内プールもあるじゃないですか!」

 水泳部に入部しているだけあって、屋内プールがあることに風花はテンションが上がっている。

「水泳部の風花ちゃんには嬉しい施設だね。そういえば、家族で行ったときも屋内のプールに入ったっけ」
「そうなんですか! 美優先輩、せっかくですから、瑠衣先輩も一緒に水着を買いに行きましょう!」
「そうだね。去年の夏に買った水着……多分、着ることができなくなっていると思うし」

 美優先輩は照れ笑いしながらそう言う。つい先日、サイズが合わなくなったから新しい下着を買いに行ったもんな。美優先輩の水着姿を見られるのは楽しみだ。
 泳ぐのは去年の夏以来なので、全然ダメになっているかもしれない。6月からは水泳の授業もあるし、それに向けて練習するいい機会だ。

「水着か。家にあるけれど最後に着たのは学生のときだから、新しく買おうかしら」
「一佳先生の水着姿楽しみです! あと、成実先生って脱いだら凄そう……」
「ふふっ、旅行の楽しみが増えたね、風花ちゃん。あと、旅先が茨城なので、帰りに私の実家に寄ってもいいですか? ちくば市というところなのですが。旅行のお土産を渡したいですし、恋人の由弦君のことを家族に会わせたくて。わがままになってしまいますが……」
「そうですね。実際に会って、ご挨拶したいです」
「先輩には妹さんが2人いると聞いていますので、会ってみたいです!」
「私もかまわないわ。恋人を家族に紹介するのは大事なことだし。交通手段はレンタカーにしようと考えていたし、そこら辺の融通は利くから。成実さんも花柳さんも、きっといいと言ってくれるでしょう」
「ありがとうございます!」

 美優先輩は嬉しそうな表情を浮かべる。ゴールデンウィーク中の案として、帰省も考えていたからな。
 美優先輩のご家族に会うのは緊張するけど、恋人として早いうちに一度は顔を合わせた方がいい。今年のゴールデンウィークは色々な意味で忘れられないものになりそうだ。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編6が完結しました!(2025.11.25)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

サクラブストーリー

桜庭かなめ
恋愛
 高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。  しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。  桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。  ※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)  ※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

桜庭かなめ
恋愛
 高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。  入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。  しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。  抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。  ※タイトルは「むげん」と読みます。  ※完結しました!(2020.7.29)

クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。

桜庭かなめ
恋愛
 高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。  とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。  ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。  お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!  ※特別編3が完結しました!(2025.12.18)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。

元おっさんの幼馴染育成計画

みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。 だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。 ※この作品は小説家になろうにも掲載しています。 ※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。

10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ

桜庭かなめ
恋愛
 高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。  あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。  3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。  出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!  ※特別編5が完結しました!(2025.7.6)  ※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録や感想をお待ちしております。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...