インシツな指先

カゲマル

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執拗

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 屋内プールのプールサイドでは部員達が集まって駄弁っていた。
 男女比は2対8で、男子は相変わらず隅っこに寄って固まっている。別に仲が悪いとかじゃなく、単純にこの男女比に圧されているだけだ。
 俺はその人だかりの中の一人の女子に目を向けた。
 その女子の名前は遠藤まなみ。地味目のグループにいるが、顔立ちは整っていて、おそらく大学あたりで垢抜けてモテるタイプだ。まあ、今も隠れファンはいるだろうが。
 特筆すべきは、その肉付きのいい体で、水着からは尻肉が程よくはみ出している。そして、本人はたいして気にした様子もない。
 そういった隙があるからか、男子の何人かは、潜水しながら、さりげなくその体をじろじろ見ている。
 ……まあ、俺も見ているんだけどな。 

「集まってるか」

 声をかけると、全員の視線がこちらに集まった。真面目な生徒ばかりなのは助かる。

「じゃあ、準備体操から始めるぞ」

 すると、生徒達はいつものように「はい」と返事をして、準備体操を始めた。
 遠藤の尻を見ると、ムラムラと歪んだ欲望が沸いてくるのを感じるが、今は抑えるよう努めた。先週体操の時にさりげなく触ったから、今週は準備体操の時はやらない決まりだ。
 俺は遠藤の尻を横目で見ながら、しっかりと入念に準備体操を済ませた。

 ・・・

 生徒達が滑らかなクロールで泳ぐのを眺めながら、俺はゆっくりとプールに体を浸した。
 ひんやりした水温が心地よく体に馴染んでくる。
 すると、ちょうど遠藤がこちらに向かって泳いできた。
 俺は周囲を確認し、誰も見ていないのを確認してから、足に合わせて揺れる遠藤の尻を手の甲で触った。
 張りのある尻の感触が手の甲にしっかり伝わってきた。水着からはみ出た部分を触るのは本当に気持ちがいい。
 遠藤は気づいたのか、気づいてないのかはわからないが、そのままターンして向こうへ泳いでいった。
 さて、今日はあと一回ってところかな。

 ・・・

 今、何かお尻に当たったような……。
 ……気のせいだよね。
 まなみは些細な違和感は気にせずに、いつものように泳ぐ。
 だが、拭いきれない感触があるのも事実だった。
 この前、先生の手の甲がお尻に当たった時のような……。
 でも、あれはたまたま当たっただけだと思うし……まさか、先生が触ったりするはずないもんね……。
 気がつくと、もう反対側の壁にたどり着いていた。

 ・・・

 結局その日は泳いでる最中にあと一回触った。
 怪しまれないためにも来週は我慢しようと思うが、あの尻相手では難しいかもしれない。

 
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