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俺、犬と結婚します
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獣の息遣いと共にブツッと皮膚を破られる感覚が首筋に伝わり、甘い痛みに痺れながら目を閉じる。
流れ出した僅かな血が俺の肩から腕の内側に滴り落ちて、その赤さが嬉しくて、涙が溢れた。
牙は皮膚に深く入り、そこからザワザワと波が広がるように俺の内側の何かが変わっていく。
身体の奥深くに打ち付けられてる獣の太い雄が一層に愛おしくなって、これ以外はもう欲しくないっていう気持ちがより強くなった。
……これが、つがい……。
「どうしよ……俺っ、もっとなぎさのこと好きになっちまう……っ。渚、好きっ、……大好きっ……!」
噛まれながら犯されるの良すぎて、自分でも濡れた尻を渚の腰に何度も押し付ける。
腹のなか精液で一杯に満たされながらまた渚の手が俺の前をいじってきて、玉を手の平の毛でサワサワ撫で回されてヤバい。
後ろだけでイッてる最中に前もイジられるとかもう拷問に近いのに、俺のやらしい汁で濡れた指でニュッニュッと優しく扱かれ始めて、許容範囲超えた快感に目の前がチカチカしながら、前後同時に絶頂を味わった。
「あーっ……!」
目の前が真っ白くなり、気が遠くなる。
そんでーー二、三分、どうやら俺は渚の下でうずくまった体勢で気絶してたらしい。
「湊! 湊、大丈夫?」
背中を撫でられながら耳元で名前を呼ばれて、ハッと目を覚ます。
いつのまにか牙が首筋を離れててちょっと寂しかったけどーーいつか犬の渚とした時みたいに、下半身は繋がったまんまになっていた。
「ごめんね……あと20分くらいは抜けないんだけど……」
心底済まなそうに言われて、セックスの最中なのにクスっと笑ってしまう。
気が付いたら浴衣が汗でドロドロで、ちょっと寒い。
「ックシュ!」
くしゃみが出て、渚が後ろからギュッと抱きしめてくれた。
「ごめん、寒い?」
「んーん、平気だ。けど、これ脱がしてくんねぇ? 着てるとかえって寒い」
「難しいけど、やってみる」
帯を回しながら解かれ、繋がった尻を上げたまま額を布団にくっつけ、両腕を後ろに引っ張られつつ袖を抜かれる。
「なんか、腕縛ってるみたいで興奮するね……」
「そういうの好きなのか?」
「そ、そんな事ないけど……」
でも中のがちょっと大きくなってる。分かりやすいな……。
「縛ってもいいぜ……?」
挑発するみたいに後ろに微笑みかけたら、渚が垂れ耳をビクッと持ち上げ、キュウンと可愛く鳴いた。
「いっ、今は湊が風邪引くから……!」
反転させるみたいに浴衣の布地が身体から離れ、無事に俺も相手と同じ丸裸になった。
とはいえ、渚の方が毛皮ある分大分あったかそうなんだよなぁ。
「なぁ、ギュッてして……」
お願いすると、ふわあっと背中が深くて柔らかい毛皮の感触に包まれる。
そのまま身体を抱き起こされて、渚が布団の上に座り、俺を膝の上に乗せた。
身体が楽だし、何よりあったけぇ……でっかいモフモフの犬にだっこされてるみたいでロマンだなぁ。
幸せに浸ってたら、首筋をざらぁっと舌で舐められた。
少し痛みが走って、さっきはそこを噛まれたんだって実感する。
「血ぃ止まってるか?」
「いや、まだ少し出てる……。痛くない?」
「触ったら痛ぇぐらいで、平気だ。嬉しいから気になんねぇよ。……渚、こんなおっさんつがいにしてくれてありがとな」
頭を仰け反らせて首筋に懐かせる。
「自分のことそういう風に言わないで。俺、対抗して毎日湊のこと俺の運命のお姫様って呼ぶよ?」
ウワア、背筋が凍ってゾクゾクするっ。
「わっ、分かったからそれはやめてくれ……」
抱きしめてくる腕を強めながら、渚がクスクスと笑った。
うっ、腹筋が揺れると結合部が震えてゾクっとする……。これまだ、中で出続けてんだよな……。
「……そういえば湊、一緒に風呂に入りたかったんだよね」
唐突に聞かれて、俺は反射的に素直に頷いた。
「じゃあ、このまま行こう」
「はい!?」
「俺が一回後ろに倒れるから、方向変えて」
なんだかよく分からないまま、背後で渚が身体を仰向けに倒し、あったかい毛皮が遠ざかった。
騎乗位みたいな体勢になったところで、言われた通り徐々に身体を回す。
「ン……っ」
尻の中でグリンと硬いのが擦れて、また変な気分になりそう。
脚を開きながら正面向いて股がり、渚の顔の方を向くと、やっと可愛いゴールデンの犬顔が見られてなんだか嬉しくなった。
その顔がぐっと近付いて、モフモフの胸にぎゅっと抱き締められたかと思うと、尻を支えられながらそのまま渚の体がぐいんと立ち上がる。
「うわっ!」
思わずしがみついたけど、こ、これはもしやあの、……ネットのエロ動画でしか見たことねぇやつじゃねぇか!?
まさか自分がそんなプレイをする事になるとかおもわねぇし、恥ずかしくて堪らない。
離せ、と言いたかったけど、渚のコブが完全に俺の中で膨れてて無理だった。
渚が歩き始めると、一歩ごとに俺の体が揺れて、ズチュッズチュッと結合部が一瞬深くなる。
「ンッ……はぁ……っ、ゆ、揺らすなって……っ」
流れ出した僅かな血が俺の肩から腕の内側に滴り落ちて、その赤さが嬉しくて、涙が溢れた。
牙は皮膚に深く入り、そこからザワザワと波が広がるように俺の内側の何かが変わっていく。
身体の奥深くに打ち付けられてる獣の太い雄が一層に愛おしくなって、これ以外はもう欲しくないっていう気持ちがより強くなった。
……これが、つがい……。
「どうしよ……俺っ、もっとなぎさのこと好きになっちまう……っ。渚、好きっ、……大好きっ……!」
噛まれながら犯されるの良すぎて、自分でも濡れた尻を渚の腰に何度も押し付ける。
腹のなか精液で一杯に満たされながらまた渚の手が俺の前をいじってきて、玉を手の平の毛でサワサワ撫で回されてヤバい。
後ろだけでイッてる最中に前もイジられるとかもう拷問に近いのに、俺のやらしい汁で濡れた指でニュッニュッと優しく扱かれ始めて、許容範囲超えた快感に目の前がチカチカしながら、前後同時に絶頂を味わった。
「あーっ……!」
目の前が真っ白くなり、気が遠くなる。
そんでーー二、三分、どうやら俺は渚の下でうずくまった体勢で気絶してたらしい。
「湊! 湊、大丈夫?」
背中を撫でられながら耳元で名前を呼ばれて、ハッと目を覚ます。
いつのまにか牙が首筋を離れててちょっと寂しかったけどーーいつか犬の渚とした時みたいに、下半身は繋がったまんまになっていた。
「ごめんね……あと20分くらいは抜けないんだけど……」
心底済まなそうに言われて、セックスの最中なのにクスっと笑ってしまう。
気が付いたら浴衣が汗でドロドロで、ちょっと寒い。
「ックシュ!」
くしゃみが出て、渚が後ろからギュッと抱きしめてくれた。
「ごめん、寒い?」
「んーん、平気だ。けど、これ脱がしてくんねぇ? 着てるとかえって寒い」
「難しいけど、やってみる」
帯を回しながら解かれ、繋がった尻を上げたまま額を布団にくっつけ、両腕を後ろに引っ張られつつ袖を抜かれる。
「なんか、腕縛ってるみたいで興奮するね……」
「そういうの好きなのか?」
「そ、そんな事ないけど……」
でも中のがちょっと大きくなってる。分かりやすいな……。
「縛ってもいいぜ……?」
挑発するみたいに後ろに微笑みかけたら、渚が垂れ耳をビクッと持ち上げ、キュウンと可愛く鳴いた。
「いっ、今は湊が風邪引くから……!」
反転させるみたいに浴衣の布地が身体から離れ、無事に俺も相手と同じ丸裸になった。
とはいえ、渚の方が毛皮ある分大分あったかそうなんだよなぁ。
「なぁ、ギュッてして……」
お願いすると、ふわあっと背中が深くて柔らかい毛皮の感触に包まれる。
そのまま身体を抱き起こされて、渚が布団の上に座り、俺を膝の上に乗せた。
身体が楽だし、何よりあったけぇ……でっかいモフモフの犬にだっこされてるみたいでロマンだなぁ。
幸せに浸ってたら、首筋をざらぁっと舌で舐められた。
少し痛みが走って、さっきはそこを噛まれたんだって実感する。
「血ぃ止まってるか?」
「いや、まだ少し出てる……。痛くない?」
「触ったら痛ぇぐらいで、平気だ。嬉しいから気になんねぇよ。……渚、こんなおっさんつがいにしてくれてありがとな」
頭を仰け反らせて首筋に懐かせる。
「自分のことそういう風に言わないで。俺、対抗して毎日湊のこと俺の運命のお姫様って呼ぶよ?」
ウワア、背筋が凍ってゾクゾクするっ。
「わっ、分かったからそれはやめてくれ……」
抱きしめてくる腕を強めながら、渚がクスクスと笑った。
うっ、腹筋が揺れると結合部が震えてゾクっとする……。これまだ、中で出続けてんだよな……。
「……そういえば湊、一緒に風呂に入りたかったんだよね」
唐突に聞かれて、俺は反射的に素直に頷いた。
「じゃあ、このまま行こう」
「はい!?」
「俺が一回後ろに倒れるから、方向変えて」
なんだかよく分からないまま、背後で渚が身体を仰向けに倒し、あったかい毛皮が遠ざかった。
騎乗位みたいな体勢になったところで、言われた通り徐々に身体を回す。
「ン……っ」
尻の中でグリンと硬いのが擦れて、また変な気分になりそう。
脚を開きながら正面向いて股がり、渚の顔の方を向くと、やっと可愛いゴールデンの犬顔が見られてなんだか嬉しくなった。
その顔がぐっと近付いて、モフモフの胸にぎゅっと抱き締められたかと思うと、尻を支えられながらそのまま渚の体がぐいんと立ち上がる。
「うわっ!」
思わずしがみついたけど、こ、これはもしやあの、……ネットのエロ動画でしか見たことねぇやつじゃねぇか!?
まさか自分がそんなプレイをする事になるとかおもわねぇし、恥ずかしくて堪らない。
離せ、と言いたかったけど、渚のコブが完全に俺の中で膨れてて無理だった。
渚が歩き始めると、一歩ごとに俺の体が揺れて、ズチュッズチュッと結合部が一瞬深くなる。
「ンッ……はぁ……っ、ゆ、揺らすなって……っ」
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