1,130 / 1,164
✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 19 (sideシバ) §§
しおりを挟む
「本当によろしいのですか?僕達が刻魔法をかけ直して、バスターさんを元の年齢に戻しても元の強さや容姿には戻りません、今のバスターさんが年齢が増すだけで…
それにもし僕達の刻魔法をかければ、確実に前のバスターさんに戻れる可能性はほぼなくなります。それでも…」
「はい、それでもバスターさんは今の自分よりも元の自分の年齢になりたいそうで…、バスターさん、自分で話せますか?」
俺達はダーク様の病院の立派な応接室に通されて、向かいのソファにはダーク様が座り、バスターさん側のサイドソファにはアキラさんが座り、俺側のサイドソファにはシノダ教授が座っている。
大きな男性を怖がるバスターさんに配慮してくれた座席位置をありがたく思いながら、隣に座るバスターさんに言葉を促していく
「はいっ、あの…いやなの…こんな私は嫌でっ、弱いし…うまく話せないし、それに…シバに先に逝かれるのが、嫌なの…」
「昨晩、ひたすら話し合ったんです。バスターさんは年齢差で俺がどうしても先に死んでいくのが嫌だと言っていて、せっかく同じような歳に産まれたのにっと…たぶん今の俺達は20歳以上は離れてるでしょ?
どうしても寿命差で自分だけが残されるのが耐えられないと…」
人狼の平均寿命は人間の三分の二くらいで、それは昔は人間族よりも医療が発達していなかったり出生率が高いけど死産率も高いせいでもあるのだけど、それでも人間に比べたら若干は短命だ…
「シバに置いていかれたら、どうやって生きていったらいいか…わからないの、置いていかれたら生きていけない…だから、ゔぅ…だめだったぁ?」
「大丈夫ですよ、泣かないで…アキラさんは反対してるわけじゃないですから、ただ…一度、歳を取らせると元には戻せないらしくて、このままの方がいいんじゃないかって言ってくださってるだけですから…」
バスターさんはやっぱり男の人に囲まれて緊張しているようで、俺に引っ付いて隠れるようにしている。今はアキラさんの言葉にふるふると震えながら涙目になっていっている。
「ちょっといいかな…今のバスターさんは多分、肉体不適合を起こしてるのかも…
精神が大人なのに体が子供で、それでひたすらに精神ダメージが入っている状態なのかもしれない、この年頃は本当に不安定な精神をしているから…医者の観点からしても刻魔法をかけた方がいいと思う
バスターさんは精神的体力もこの年にしては高いけど、それでもかなり…辛いよね?」
シノダ教授が控えめな様子でバスターさんに話しかけてくれる。それでも体を強ばらせてバスターさんは俺に隠れながらこくりっと頷いていて…
そんなバスターさんをアキラさんやダーク様は痛々し気に見ている。精神ダメージはそこからも入ってたのか…バスターさんはこの体であるだけでストレスをひたすら受けているなら
「アキラさん、お願いできませんか?元のバスターさんのあの素晴らしい能力を失うのはすごく悲しいですけど、今のバスターさんの平穏の方が俺はずっと大切なんです。」
「そうですね…このままでは流石に酷ですね、わかりました。それでは来週まで待ってもらえますか?
いろいろと用意する薬剤や素材な道具なんかもあるので…カズマ、クロヤモリの目玉って在庫あったかな?スペリオルドラゴンの羽もいるね…」
「そうだね、クロヤモリは在庫はあったし、足りないならすぐに手に入るけど、羽は在庫ないな、すぐにはちょっと難しいかも、ドラゴンだとレア品だから今から発注だと時間がかかるかな…」
あいもかわらずのカズマさんはアキラさんのサイドソファの横の地べたに正座をしている…いつもの定位置だ
「もしすぐに手に入らないなら俺が取りにいきますよ、スペリオルくらいならソロですぐにいけますし…」
「えぇ…シバがいくの?……私はだめ?お留守番なの?」
「スペリオルなら、ガズマさんに転移してもらえたら1日で狩れますし、ちょっとだけいい子にしててください、夕方には帰ってきますからね、さすがにダンジョンには連れていけませんよ?」
ぎゅっと握られた腕の力にちょっと胸が痛むけど、でもさすがに連れては行けないから…
確かにこの状態のバスターさんを一人でお留守番はっ、この不安がり方だとちょっと心配だ…う~ん…
「シバさん、とりあえず在庫を確認してから連絡しますよ。研究室になくても本社にはあるかもしれないし、他に当てはありますから、シバさんはバスターさんにできるだけ付いてあげてくださいね?」
アキラさんのありがたい言葉に小さくため息を吐いていった。
それにもし僕達の刻魔法をかければ、確実に前のバスターさんに戻れる可能性はほぼなくなります。それでも…」
「はい、それでもバスターさんは今の自分よりも元の自分の年齢になりたいそうで…、バスターさん、自分で話せますか?」
俺達はダーク様の病院の立派な応接室に通されて、向かいのソファにはダーク様が座り、バスターさん側のサイドソファにはアキラさんが座り、俺側のサイドソファにはシノダ教授が座っている。
大きな男性を怖がるバスターさんに配慮してくれた座席位置をありがたく思いながら、隣に座るバスターさんに言葉を促していく
「はいっ、あの…いやなの…こんな私は嫌でっ、弱いし…うまく話せないし、それに…シバに先に逝かれるのが、嫌なの…」
「昨晩、ひたすら話し合ったんです。バスターさんは年齢差で俺がどうしても先に死んでいくのが嫌だと言っていて、せっかく同じような歳に産まれたのにっと…たぶん今の俺達は20歳以上は離れてるでしょ?
どうしても寿命差で自分だけが残されるのが耐えられないと…」
人狼の平均寿命は人間の三分の二くらいで、それは昔は人間族よりも医療が発達していなかったり出生率が高いけど死産率も高いせいでもあるのだけど、それでも人間に比べたら若干は短命だ…
「シバに置いていかれたら、どうやって生きていったらいいか…わからないの、置いていかれたら生きていけない…だから、ゔぅ…だめだったぁ?」
「大丈夫ですよ、泣かないで…アキラさんは反対してるわけじゃないですから、ただ…一度、歳を取らせると元には戻せないらしくて、このままの方がいいんじゃないかって言ってくださってるだけですから…」
バスターさんはやっぱり男の人に囲まれて緊張しているようで、俺に引っ付いて隠れるようにしている。今はアキラさんの言葉にふるふると震えながら涙目になっていっている。
「ちょっといいかな…今のバスターさんは多分、肉体不適合を起こしてるのかも…
精神が大人なのに体が子供で、それでひたすらに精神ダメージが入っている状態なのかもしれない、この年頃は本当に不安定な精神をしているから…医者の観点からしても刻魔法をかけた方がいいと思う
バスターさんは精神的体力もこの年にしては高いけど、それでもかなり…辛いよね?」
シノダ教授が控えめな様子でバスターさんに話しかけてくれる。それでも体を強ばらせてバスターさんは俺に隠れながらこくりっと頷いていて…
そんなバスターさんをアキラさんやダーク様は痛々し気に見ている。精神ダメージはそこからも入ってたのか…バスターさんはこの体であるだけでストレスをひたすら受けているなら
「アキラさん、お願いできませんか?元のバスターさんのあの素晴らしい能力を失うのはすごく悲しいですけど、今のバスターさんの平穏の方が俺はずっと大切なんです。」
「そうですね…このままでは流石に酷ですね、わかりました。それでは来週まで待ってもらえますか?
いろいろと用意する薬剤や素材な道具なんかもあるので…カズマ、クロヤモリの目玉って在庫あったかな?スペリオルドラゴンの羽もいるね…」
「そうだね、クロヤモリは在庫はあったし、足りないならすぐに手に入るけど、羽は在庫ないな、すぐにはちょっと難しいかも、ドラゴンだとレア品だから今から発注だと時間がかかるかな…」
あいもかわらずのカズマさんはアキラさんのサイドソファの横の地べたに正座をしている…いつもの定位置だ
「もしすぐに手に入らないなら俺が取りにいきますよ、スペリオルくらいならソロですぐにいけますし…」
「えぇ…シバがいくの?……私はだめ?お留守番なの?」
「スペリオルなら、ガズマさんに転移してもらえたら1日で狩れますし、ちょっとだけいい子にしててください、夕方には帰ってきますからね、さすがにダンジョンには連れていけませんよ?」
ぎゅっと握られた腕の力にちょっと胸が痛むけど、でもさすがに連れては行けないから…
確かにこの状態のバスターさんを一人でお留守番はっ、この不安がり方だとちょっと心配だ…う~ん…
「シバさん、とりあえず在庫を確認してから連絡しますよ。研究室になくても本社にはあるかもしれないし、他に当てはありますから、シバさんはバスターさんにできるだけ付いてあげてくださいね?」
アキラさんのありがたい言葉に小さくため息を吐いていった。
0
あなたにおすすめの小説
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した
あと
BL
「また物が置かれてる!」
最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…?
⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。
攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。
ちょっと怖い場面が含まれています。
ミステリー要素があります。
一応ハピエンです。
主人公:七瀬明
幼馴染:月城颯
ストーカー:不明
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
【花言葉】
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!
【異世界短編】単発ネタ殴り書き随時掲載。
◻︎お付きくんは反社ボスから逃げ出したい!:お馬鹿主人公くんと傲慢ボス
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる