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1002.5疑惑の裏 2.5 (sideバスター)
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すいません、話が飛んでおりました。数日したら正しい場所に入れたいと思います。
1002話の後の話になります。
==========
薄暗くて湿っぽい廊下を進んでいく、ジメッとまとわり付くような空気と鉄格子越しに向けられる淀んでいる瞳からの視線が不快だ…
ドーベルマン系の看守さんに連れられてきた鉄格子で仕切られた部屋には、薄汚れた白髪交じりの金髪にガリガリに痩せたラダがいて、服も体もひどく汚れている。いい待遇は受けていないのだろう
「あぁ…あんた、助けてくれよぅ!誤解なんだ…こいつ等は話も聞かないで野蛮な連中だ!見ればわかるだろう?半分獣なんだよ…
俺はあの犬っころに誘われたんだよ、あまりにも可愛かったからな、手持ちの貴重な媚薬を使って気持ちよくしてやったんだ…
そしたら犬っころが項を噛め噛めってせっつくから!番うなんて知らなかったんだよ…奴隷化なんかしようとしてないぜぇ?俺達は同じ人間だろ?助けてくれよぅ」
ラダとは鉄格子越しに面会をするらしい、廊下に立つ私の姿を気づけば、必死に自分は無実だとアピールしだした。
鉄格子を掴んで、哀れそうに跪いて俺を仰ぎ見て悲痛に訴えるが…内容に反吐が出そうだ…
「ラダさん、私のことを覚えてらっしゃいますか?訓練所の所長のバスターですよ…
つまり、なんですか?貴方のことをシバが慕っていたとでも言いたいのですか?シバの婚約者の私に…?」
「あっあのときの、所長…さんか?…、知らぬ仲じゃないんだ、助けてくれよ!
あの…あんただってあの犬っころを好きに可愛がりたいから婚約者とか言ってるんだろうが!あんたも俺と変わらないじゃないか!アイツは可愛いもんなぁ?ペットには丁度よさそうな大きさだしなぁ?
あんたもアイツのケツにチンコ入れてひんひん言わせてたんだろ?処女にしちゃあ感じまくってたからなぁ?とっくに慣らされてたわけか、どうりで具合もいいし淫乱な穴なわけだ!あんたが育てた穴は最高だったぜ!ちょっと借りただけだろうよぅ!!」
「すいませんが、これで失礼してもよろしいですか?私の気持は変わりません、この男をこの手で処罰させていただきます。」
このままここにいても、シバを貶める言葉を吐き続ける口をすぐにでも塞ぎたくなってしまうだけだろう
もう話すことはないとばかりにラダに背を向けるが、まだギャーギャーと耳障りな言葉を吐いている。
まだ書類にサインがあると元の応対室に戻されて、何通かの書類を読みサインをしていけば…
「大丈夫ですか?ひどくお辛そうな顔をしてらっしゃる。よろしければどうぞ…これくらいしかありませんが」
「あぁ…ありがとうございます。
ははっ…駄目ですね、人狼の雌としたら大変に見苦しいのですよね?こんなっ…でも…私はどうしても許せなくて…」
ドーベルマンの看守さんが湯気のたったお茶を差し出してくれる。
きっと苛立ちを隠せないような顔をしていたのだろう、情けない…番う前の人狼の雌はお試しをした数が多いほど魅力的なのだと講習で教わった。
私のようにたった一人の雄に執着するような雌はきっと滑稽で無様な雌なのだろう…
「いえっ!そんなことはありません!アンタの雄が、俺は心底羨ましいですぜ?
こんなに強く求めてくれる雌がいるなんて、幸せ者ですぜ!!」
「ははっ…ありがとうございます。そうだといいのですが、私は他種族ですから、よくわからなくて…」
温かいお茶をすすりながら、ほぅとため息が漏れてしまう、アイツの言ったことが頭から離れない
『あんただってあの犬っころを好きに可愛がりたいから婚約者とか言ってるんだろうが!』
あぁそうだよ!シバの側にいたくて、可愛がりたくて、愛してほしくて…ただただシバを求めてやまないから…
もしも、アイツに番われてたら、私はきっとシバに…
「許せないんですよ…私の婚約者を奪おうとしたことが、許せないんです。
本当にもし番われてたらと思うと、恐ろしくて…」
「お気持ちはお察しします。直接処罰を行うに十分な事例ですし、貴方の決意もわかりました。普通なら許可が下りると思います。
はぁ、それにしても、もっと早く貴方と出会えてたらなぁ、婚約者ってことは番申請書を出しちゃってるみたいだし、俺から誘いもできないぜぇ…残念でしかたがないぜ!」
「ははっ…ありがとうございます。お優しい方ですね…」
看守さんは私が魅力的な雌のような口説く言葉をかけて、熱っぽい目線を送ってくれる。
そんなわけないのに、私が自信のないようなことを言ったから気を使ってくれたのだろう…
1002話の後の話になります。
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薄暗くて湿っぽい廊下を進んでいく、ジメッとまとわり付くような空気と鉄格子越しに向けられる淀んでいる瞳からの視線が不快だ…
ドーベルマン系の看守さんに連れられてきた鉄格子で仕切られた部屋には、薄汚れた白髪交じりの金髪にガリガリに痩せたラダがいて、服も体もひどく汚れている。いい待遇は受けていないのだろう
「あぁ…あんた、助けてくれよぅ!誤解なんだ…こいつ等は話も聞かないで野蛮な連中だ!見ればわかるだろう?半分獣なんだよ…
俺はあの犬っころに誘われたんだよ、あまりにも可愛かったからな、手持ちの貴重な媚薬を使って気持ちよくしてやったんだ…
そしたら犬っころが項を噛め噛めってせっつくから!番うなんて知らなかったんだよ…奴隷化なんかしようとしてないぜぇ?俺達は同じ人間だろ?助けてくれよぅ」
ラダとは鉄格子越しに面会をするらしい、廊下に立つ私の姿を気づけば、必死に自分は無実だとアピールしだした。
鉄格子を掴んで、哀れそうに跪いて俺を仰ぎ見て悲痛に訴えるが…内容に反吐が出そうだ…
「ラダさん、私のことを覚えてらっしゃいますか?訓練所の所長のバスターですよ…
つまり、なんですか?貴方のことをシバが慕っていたとでも言いたいのですか?シバの婚約者の私に…?」
「あっあのときの、所長…さんか?…、知らぬ仲じゃないんだ、助けてくれよ!
あの…あんただってあの犬っころを好きに可愛がりたいから婚約者とか言ってるんだろうが!あんたも俺と変わらないじゃないか!アイツは可愛いもんなぁ?ペットには丁度よさそうな大きさだしなぁ?
あんたもアイツのケツにチンコ入れてひんひん言わせてたんだろ?処女にしちゃあ感じまくってたからなぁ?とっくに慣らされてたわけか、どうりで具合もいいし淫乱な穴なわけだ!あんたが育てた穴は最高だったぜ!ちょっと借りただけだろうよぅ!!」
「すいませんが、これで失礼してもよろしいですか?私の気持は変わりません、この男をこの手で処罰させていただきます。」
このままここにいても、シバを貶める言葉を吐き続ける口をすぐにでも塞ぎたくなってしまうだけだろう
もう話すことはないとばかりにラダに背を向けるが、まだギャーギャーと耳障りな言葉を吐いている。
まだ書類にサインがあると元の応対室に戻されて、何通かの書類を読みサインをしていけば…
「大丈夫ですか?ひどくお辛そうな顔をしてらっしゃる。よろしければどうぞ…これくらいしかありませんが」
「あぁ…ありがとうございます。
ははっ…駄目ですね、人狼の雌としたら大変に見苦しいのですよね?こんなっ…でも…私はどうしても許せなくて…」
ドーベルマンの看守さんが湯気のたったお茶を差し出してくれる。
きっと苛立ちを隠せないような顔をしていたのだろう、情けない…番う前の人狼の雌はお試しをした数が多いほど魅力的なのだと講習で教わった。
私のようにたった一人の雄に執着するような雌はきっと滑稽で無様な雌なのだろう…
「いえっ!そんなことはありません!アンタの雄が、俺は心底羨ましいですぜ?
こんなに強く求めてくれる雌がいるなんて、幸せ者ですぜ!!」
「ははっ…ありがとうございます。そうだといいのですが、私は他種族ですから、よくわからなくて…」
温かいお茶をすすりながら、ほぅとため息が漏れてしまう、アイツの言ったことが頭から離れない
『あんただってあの犬っころを好きに可愛がりたいから婚約者とか言ってるんだろうが!』
あぁそうだよ!シバの側にいたくて、可愛がりたくて、愛してほしくて…ただただシバを求めてやまないから…
もしも、アイツに番われてたら、私はきっとシバに…
「許せないんですよ…私の婚約者を奪おうとしたことが、許せないんです。
本当にもし番われてたらと思うと、恐ろしくて…」
「お気持ちはお察しします。直接処罰を行うに十分な事例ですし、貴方の決意もわかりました。普通なら許可が下りると思います。
はぁ、それにしても、もっと早く貴方と出会えてたらなぁ、婚約者ってことは番申請書を出しちゃってるみたいだし、俺から誘いもできないぜぇ…残念でしかたがないぜ!」
「ははっ…ありがとうございます。お優しい方ですね…」
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