夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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1029.タネ明かし 4 (sideシバ)

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「なるほど…軟禁ですか!アハハ…シバさんの束縛欲がついにそこまでいきましたか!これはもう、ふふっ…間違いなさそうですね!」


ダーク様がシノダ教授にコーヒーを入れてもらって、ソファに座る。一緒に入ってきたカズマさんはアキラさんのソファの横に地べたに正座している。
まぁ…カズマさんはアキラさんの犬で信者で奴隷だから、あそこが定位置なんだろう!気にしないでおこう…

そしてダーク様が俺を揶揄するように笑うけど、俺は本気です!バスターさんを無理矢理には軟禁できないけど、お願いしまくって番うまでは絶対に他の雄の目に触れさせません!
絶対にこれから俺への決闘とか来まくるだろうけど、そんなの蹴散らしてやるし、たとえダーク様でもバスターさんは渡さないんだから!!


「ほらっ、そんな目をしなくても大丈夫ですよ?私は組合員の雌を捕ったりしませんよ?」

「いやっ嘘つくなよ…お前もさっき、ちょっかいかけてたじゃん!」


カズマさんの呟きにダーク様が気まずそうにこほんっと咳払いをする。
ダーク様も絶対にバスターさんのこと隙あらば狙ってる気がする。番様の言葉のときにダーク様のサッシュベルトを項に巻かせたのも、自分の服を羽織らせたのも絶対に所有欲を感じてたに違いない!
アキラさんとしか番えないとか言ってたけど、ちょっと相手してくれたらいいなぁ~、くらいには絶対に思ってるに違いない!


「はぁ~そんなに睨まないでくださいよ、ふふっとりあえず、確認しますが…シバさんは番う方法はご存知なんですよね?以前に番おうとしたことはあると言ってましたが…事実ですか?」

「えっ?そりゃ…俺だっていい年ですから、もちろんわかっていますよ、ですけど項に歯が立たなくて…」


番うのに必要なのば雌がこの上なく快感を感じていることと、雄が奥に射精をすること
そして同時に項を噛むことでお互いの体に番と知らしめること…
もちろんわかってはいるけど、俺の力では最後の項に歯が立たないのだ…


「それでは、体の小さな雄が大きな雌と番うなんて場合はどうするかご存知ですか?」

「はっ?いやっ…そんなことッて…あっ!あるじゃん!チロル部会長のとことかそうだ!
えっ?どうやって番ったの?絶対に入れながら項に届かないじゃん!」


チロル部会長はチワワ系の小柄な体をしていて、奥様はシベリアンハスキー系でチロル部会長よりも30cmは確実に高い身長をしている!えっ…どうやって挿入しながら項を噛んだの?


「やっぱりご存じなかったんですね?最近では保健体育で番う方法を教えたりしますが…シバさんは教わらなかった時代ですかね?」

「俺達は雌が他のクラスに集められて、雄は自習しながらソワソワしてる…みたいな感じでした。あんまり学校でそういうことは習わなかったです。」

「あぁ~、やはりその時代なんですね、年長者の雄とかにも習ったりしますが、その機会もなかったのですか?」

「俺は小さいときに父親が死んでるから、長男なんで、母親の恋人とかもできたりして、早めに独立したんです。
ボクシングジムは人間族のジムだったし、あんまり人狼の男の年長者とはかかわってこなくて…」


あと雌にあまり興味もなかったから、あまりそういう話にも参加していなかった。
思春期と言われる時期に、母ちゃんが悪いとは思わないけど、母ちゃんに恋人ができたり、父親違いの弟ができたり、でもその恋人と別れたりを見せられて…
とても雌と付き合うことも番うことめ考えられなくなってしまったのは事実で

雄が雌を想いまくっても、雌の気持ち一つで簡単に捨てられてしまうのがっ悲観すらしてたこともあって…
もう雌を愛する意味さへわからなくて

だから番う方法なんかも興味がなかったし、誰かに聞くようなこともなくて、ここまで来てしまったのだ!まさかそれがこんなに年になって、自分の首を締めてるなんて!!


「それで…あのっ、どうやったら項を噛まずに番えるんですか?教えてください、俺はどうしてもバスターさんと番たいんです!
もう…ずっとずっと苦しいくらいに、バスターさんをずっとずっと全部が欲しくて…どうしたらこの欲求が埋めれるかわからないんです!」


くくっとダーク様が笑いを堪えている。何?なんで…笑って…


「シバさんはずっと誤解をしていますよ、番ってもその渇望は満たされませんよ?」
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