夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀

§§ 扉の先は 正月記念 18  §§

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携帯のバイブレーションが震えたので、見ると表示には『アキラ』
慌てて出れば、ひどく聞き取りづらいけど小さな確かにアキラ君の綺麗なボーイソプラノで…


「……………うっうっ、ロン……さん」


声からして、泣いているようで俺の心臓は一気に飛び上がる。


「どうしたんだい?今はどこにいるの?すぐに迎えに行くからね…ちょっと待ってるんだよ!」


場所をなんとか聞きだして、車を飛ばして迎えに行けば、明らかにさめざめっと泣き腫らした目のアキラ君が


「アキラ君、どうしたの?可哀想に…こんなに泣き腫らした目をして、教えておくれ……何が」

「ロンさん…僕っ、僕がいけないんだ、僕が…ごめんなさい…ロンさんを……忘れられなかったから」

「えっ?あの…それって……とりあえず、俺の船に来るかい?」

素直に俺の船に着いてきてくれたアキラ君が部屋に入るなり、俺の唇を塞ぐようにキスをしてくる。

バランスを崩しかけながらしっかりと抱きしめて、腰に手を回しせばアキラ君の体がカタカタ震えているのが伝わってくる。

少しでも落ち着くように、髪や背中を優しく撫でれば
縋る力を強めて完全に俺に体を預けてくれる。


「アキラ君……もしかして、本当に、本当に俺のところに来てくれたのかい?」

「ロンさん…僕っ…どうしても貴方がこんなの、僕に贈るから……忘れられなくなっちゃんだよ!」


ひどく幼い表情で、今にも泣いてしまいそうな声で俺を責めるようにコツンとその弱い力で胸を叩くと
スルリと俺の抱擁から抜け出して
パタパタっと奥の寝室に走り入ってしまった。


俺は急いで後を追って、冷たい金属のノブを回して思い扉を開けば、そこには…



自分の寝室のはずなのに、床には白いバラと紫のブーゲンビリアが散りばめられていて
花のフローラルな匂いと、その現実離れした美しさに思わず立ち尽くしていると


バタンッと大きな音で扉が閉まって、そこには俺が一針一針縫った、綺羅びやかなスワロフスキーを散りばめて、キラキラと光輝き、白いヒラヒラのシルクには白いバラと紫のブーゲンビリアの刺繍があるベビードール姿のアキラ君が立っていた。


「えっ?あの…アキラ君?…これはっ?」

「ロンさんが悪いんですからね…
こんなの、僕に贈るから
貴方の想いの詰まった、こんなベビードールを僕に贈るから
僕はっっ、我慢できなくなっちゃったんだもん、責任とってよぅ」


もうそんな姿で可愛らしく、ふるふる震えながら涙を溜めて睨むのは
まさに俺の仔猫ちゃん理想の恋人で……


「アキラ君…、本当にいいのかい?もう前みたいに、俺は……」

「ロンさん、まさかまた途中でなし・・なんてしないでくださいね?
僕がココまで用意してるんですからね?
最後まで、ちゃんと……責任とってよ…」

白バラと紫のブーゲンビリアが敷き詰められたベッドにアキラ君が横たわり、僕を見上げながら可愛らしい笑顔をしてベビードールのスカートのスソをそろそろっと上げていく
引き上げられていくそこには白い総レースのあのTバック・・・・・・がちらりと見えて

俺の口からはもう熱いため息と荒い鼻息が止まらなくて、アキラ君キティちゃんはそんな俺を更に嬉しそうな妖艶な笑みを向ける。


「僕はココまで準備したんだよ?
こんなに豪華な据え膳を用意したんだよ?
今度こそ最後まで残さず食べてよ、僕の中までロンさんで満たしてよ…
コンディションがノラないとか、もうなしだからね!」


もう二人が溶け合うように、花のベッドに溺れていった。



===================



ガチャン!!


割れた瓶にこぼれていく少しメタル感のある紅色のポーション
僕の体はカタカタっと震えだして、思わず跪いて割れた便とポーションを拾い上げようとへたり込んで手を伸ばせば…


「カズマ、危ないよ!素手でなんて触らないでよ、指を切ってしまうよ……
落としちゃったんだね?
しかたないなぁ…それっ結構な自信作だったんだけどな……」


割れた瓶に触れる直前に静止させられた。
アキラの言葉にみるみる血の気が引く、アキラの自信作を俺が台無しにしてしまったことに、カタカタっと体が震えて目には涙が溜まっていく


「ごめっ……ごめんなさい…アキラ、俺はなんてことを……」

「そうだね、僕の助手なのに…僕の大事なポーションを台無しにするなんてね?許されないことだよね?
とりあえず、そこの掃除が終わったらあっちの部屋においでよ……」


ひどく冷たい目でアキラは俺に言い捨てると、へたり込んだままの俺を見下した目線で氷のような無表情のまま、スタスタっと奥の部屋に行ってしまった。

僕は手早くその場を掃除を済ませて、慌ててアキラの後を追う……
あの表情はやばい、もしかしたら助手をクビにさせられるかもしれない……

冷たい金属のノブを回して重い扉を開けば、そこには…

X字磔台、三角木馬、分娩台……

ありとあらゆるSM器具があって、俺の思考を凍らせる、そんな俺の背後から

バタンッと大きな音で扉が閉まって、そこには黒い胸元が開いているボンテージに黒いピンヒールのロングブーツ、手にだけ赤い一本鞭を手にしているアキラが立っていた。


「へっ??あの……ここはっ?あのっアキラ?」

「はっ、何を呼び捨てにしてるの?
この部屋ではご主人様だろ?
まったく、いつまでたっても出来の悪い奴隷だな!
今日のお仕置きはどうしてほしい?」

ピシャンっと見事な一本鞭を床で打って不敵に笑うのは、まさに俺の絶対的支配者理想のご主人様で……



「フワァァァァ!許してください、許してください、御主人様…
この無様な奴隷を、あぁあはぁ」

「何?それで許しを乞いてるつもりなわけ?チンコおっ勃ててヘコヘコ腰振ってるじゃないか!
このド変態奴隷が、ほらっもっと泣けよ!!」


三角木馬に後手に縛られて、チンコにはトゲトゲのプジーがアナルにはデカいバイプが刺されている。
三角木馬の尖りがバイブを更に奥に押しやり、蟻の巣を押し上げ体を真っ二つに割かれてしまうような痛みを与える。

俺の口からは許しを乞う言葉と悲鳴しか出てこないが、アキラご主人様はそんな俺を更に嬉しそうな残虐な笑みを向ける。


「こんなもんじゃ、まだまだ仕置が足りないだろ?
ほらっ足に重りを足して、鞭で百叩きにしてやるよ?
その後はたっぷり浣腸をして、我慢させながらロウソク責めにしてやるよ!それとも所有者がしっかりとわかるように、その生っ白いケツに焼印でも押してやろうか?」


俺の無様な泣き叫ぶ声が部屋に響いていった。


======================


「おじいちゃん!今日ねグリフォンを倒して、アキラと焼き鳥にして食べる夢見たんだよ!」

「おぉ…それはいい初夢じゃないか!一富士二鷹三茄子の二鷹になるんじゃないか?
グリフォンは鷲のモンスターじゃが、鷹も鷲も変わらんじゃろう?」

「僕は家庭菜園でめちゃくちゃでかい茄子ができた夢でした。
ジョンと味噌汁にするか浅漬にするか話し合っている夢でしたよ
今年は家庭菜園でも初めてみようかな?」

「アキラ君の夢もいい夢じゃな!実りある一年の兆しのいい初夢じゃな!」


今日は新年会で皆で集まっている。
ジョン君とアキラ君が初夢の話をしてくれる。
二人の夢は縁起もいいし、何より二人が仲良く暮らしていける一年の兆しのようで、微笑ましくて頬が緩んでしまうわい!


「お前さん達は初夢は見なかったのか?」

「あぁ……内緒です。夢は話さないほうが現実に叶うらしいので…」

「えっ?そうなの?なら俺も内緒にしよ…叶うといいなぁ…へへっ」

二人のいやらしい顔に、どうせろくでもない夢でもみたんじゃろうが!
っと悪態をついておいた。



=============

あけましておめでとうございます。
お正月記念SSです。

新年早々に大変に、煩悩の強そうなショウモナイ話をUPしてしまいました。

今年も楽しく更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

よろしければ、ご感想お待ちしてます。
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