夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

14.二人の未来を紡ぐ

246.序章

「んぅうふぅ」

アキラの体が身動いで自分の分身が軽く締め上げられる感覚でジョンは目が冷めた。

「あぁごめん、僕入れたまま寝落ちしちゃったんだね！
ごめんね、すぐ抜くね？」

起きてすぐに自分の状況がわかり、ジョンは焦りだす。

「あぁ駄目、お願いゆっくり…うぅぅおなか痛い」

ジョンの顔色が青くなる。
できるだけ優しくゆっくりと自分のを抜き取ると、アキラを抱きかかえる。


「ごめんね、本当にごめんね。トイレ連れてってあげるね。
僕のが…昨日のうちに掻き出しとかなきゃいけなかったのに。」


アキラを便座に座らせると、ジョンは優しく頭を撫でて、しょんぼりと尻尾と耳を垂らしながら出ていった。


「はい、これ飲んで？温かい白湯だよ。おなか温めると楽になるから、ゆっくり飲んでね？」


トイレから出てくると、すぐにだっこされソファに降ろされた。


「ありがとう、今日は僕は一歩も歩かなくていいの？」


アキラは嬉しそうにジョンを見上げる。


「うん、今日は僕がずっとアキラをだっこするよ？
今日は一日アキラは大事な大事なお姫様ね？」


アキラは白湯をゆっくり飲みながらクスクス笑う。
時間を見ると８時を過ぎている。


「じゃあ王子様にお願い、携帯とってくれるかな？
悪い魔法使いから休みをもぎ獲らないといけないんだよ。」