僕と精霊〜The last magic〜

再燃する戦火編

気まずい任務 その2

　レート達は森の奥地である花を見つけた。

「リベラさん、コレ何？」
「コレはラフスピシア、花びらを回転させて強烈な臭いと湿った空気を飛ばすお花さんです」

「原因はコレかな？」
「可能性は高いですよ、でもこのお花さん達はみんな意地悪だからあんまりお話ししたくない」

「へぇ、リベラさんでも苦手な花があるんだ」
「マスター、では我々がこの花を引き抜きましょう」
「そうだね！」

「せーのっ！」
「あっ待って！」

「「ウィングカッター‼️」」
ブッフゥ～！

「うっわ！くっさ❗️」
「花が曲がりそうですマスター」

「このお花さんは攻撃すると強烈な臭いと液体を飛ばすの」
「はやぐいっでよ、リベラさん」

「ごめんなさい」
「しかも僕ら魔法が効いてないよ」

「花びらの回転で風を掻き消してしまったんです」
「相性最悪ですね」

「...うん、ごめんなさい...レート君、この子達は悪くないわ」
「なんだって？」

「最近森を荒らす魔獣がいて、ビックリして臭いを出しちゃったって言ってる」
「なるほど、原因は他ですか」

「二次被害って訳か、それじゃあその魔獣を倒しに行きますか」
「はい！」

「では行きましょう！」
「あっ！ちょっ！リベラさーん」
レートは再びリベラのツタで担がれる


「レート君とグライド、臭い」
「ほっといてよ！」