49 / 130
四章 アイ参上!
46話 椎葉愛参上!
しおりを挟む
「風斗さん。クラゲにやられた怪我は大丈夫?」
昨日の海水浴場にダンジョンが現れた事件の後僕達はアイにお礼を言って別れ、僕と風斗さんは病院で軽く検査を受けた。
僕はいつも通り怪我なく治療の必要がなかったが、風斗さんは入院が必要な程ではなかったが針で刺されたような傷が何箇所もあったらしい。
「手当てもしたし仕事に支障はない。それにアイとお前が無事だっただけで俺はいいさ」
彼は初対面の時の冷徹な態度からは考えられないような温かい言葉をくれる。田所さんが言った根は優しいというのがしみじみと感じられる。
「それにしてもお前が来てから珍しいことばかり起こるな」
「そうなの? 前のDOを知らないからいまいち分からないけど」
DOに関しては仕事内容や配信での姿は知っていたが、それ以外に関しては名簿に載っているDO所属の人の名前すらしっかり見ていなかった。
「エックスだったりキュリアだったり。昨日のように偶然手練れのダンジョン配信者が近くにいたりとかだな」
「確かにそう考えてみると珍しいことだらけだね」
少なくとも自分が知っている範囲では、エックスやキュリアのようなランストのシステムを盗み出して悪用する事件なんて聞いたことがない。
「おはようございます生人さん、風斗さん」
「おっはー二人とも」
部屋から峰山さんと田所さんが出てきて俺達が今いる待機室に入ってくる。
「こんな朝早くに呼び出して指揮官は何考えてるんだろうね?」
田所さんが欠伸をしながら空いている椅子に深々と座る。一方峰山さんは彼とは違い丁寧に、上品に座り姿勢も真っ直ぐだ。
「田所先輩。今から指揮官から話があるんですよ? 寧々を見習ってもう少し姿勢を正してください」
「えぇ~まだ来てないからいいじゃん」
ガタガタと椅子を揺らすこの場で最年長の彼。一方この場最年少の峰山さんが冷ややかな目で彼を見ているような感じがするのは気のせいだろうか?
「こういうところがなければこの人は本当に尊敬できるんですけどね……」
峰山さんの瞳に宿っていた冷ややかなものは僕の見間違いではなく、彼女は心底呆れた様子でもはや彼を見ていない。
「まぁ指揮官が来るまで楽な姿勢でだらけさせてよ」
「誰が来るまでだって?」
入り口の方から低い声が聞こえてきて、父さんが待機室に入ってくる。後ろには見慣れない茶髪の女の子を連れていた。
「今の聞かなかったことに……それよりその子誰?」
僕だけでなく他の三人もその女の子のことなど知らず、ここに連れてきたことに多少の困惑を抱く。
そんな中僕はふと彼女の顔にどこかで見たような気がしてくる。最近会ったような気がするのだ。
「あ、生人くん久しぶりだね」
彼女は僕と目が合うなりこちらに手を振ってくる。
「なになに? 生人ちゃんあんな可愛い子と知り合いだったの? 寧々ちゃんもいるのに贅沢だねぇ~」
「いや知り合いじゃな……あれ? もしかして昨日のお姉さん?」
昨日とは違い水着姿ではなく髪型を変えていたので分かりにくかったが、その声と顔は昨日僕を岩陰に引き込んだ彼女のものだ。
「あぁ……昨日この子が開いたライブに生人も行ってたからそこで会ったのか」
「うん……え? この子が開いた?」
僕は父さんの発言のおかしい一箇所に反応する。
まるで目の前にいる彼女がアイとでも言いたいようなその言動に首を傾げる。
「あーやっぱりメイク落としてウィッグ外してると気づかないものなのね……」
彼女はバッグからピンク色のウィッグを取り出し頭に被る。
「あっ!」
僕と峰山さんと風斗さん。三人同時にあることに気づき声を上げる。
ウィッグを被ろうとしている最中に気づいたのだが、彼女の顔と声はどこかアイに似ていた。そしてあのウィッグの色合い。それは昨日アイがライブの時に着けていたものと酷似している。
「椎葉愛こと、みんなのアイドルのアイでーす! 今日からDOに入ることになったので、みんなよろしくね!」
ウィッグをつけ終わるなりスイッチを入れたかのように態度や振る舞いを切り替える。あまりの変わりように僕達は呆気に取られてしまう。
「あれ? 反応悪いな……?」
またスイッチが切り替わるように先程までの態度に戻り、僕達の反応を訝しむ。
「お前の変わりように驚いているんだよ。俺から説明する。
最近キュリアなどの件もあって人員不足が危惧されて、それで彼女にアプローチをかけて入ってもらうことになったんだ。そういうわけでみんなよろしく頼む」
父さんは椎葉さんを下がらせて代わりに説明してくれる。
それについて僕含めみんな一応理解はできたものの、驚きが大きく椎葉さんが話した時と反応はあまり変わらない。
「もしかしてこれアタシ歓迎されてない感じ?」
言いたいことがありすぎて逆に何も言えなくなっている僕達を見て、椎葉さんは気まずそうにしながら不安げな表情を浮かべる。
「いやそんなことはないよ! 寧ろ仲間が増えて僕達は嬉しいよ! でも何というか嬉しさより驚きの方が勝ってるって感じで……」
「なんだ良かったぁ。あまり良く思われてないのかと思って心配しちゃったよ」
彼女は明るい笑顔を見せる。ライブに見せた時のものとはまた違ったリアルなものだ。
「それじゃあ改めてよろしくお願いね。生人くん。寧々ちゃん。田所さん。真太郎さん」
彼女は僕達に一礼する。その後父さんは仕事に戻り、残された僕達は各々自己紹介したりここについて説明してあげたりする。
「何か風斗ちゃん様子変だけどどうかしたの?」
その途中無口な風斗さんをおかしいと思ったのか、田所さんが肩をツンツンとつつきながら声をかける。
「べ、別に何でもないですよ」
当の本人は何でもないと否定するが、明らかにその様子はいつもと違いどこかおかしい。
普段ならこんな若い子が危険なDOの仕事に来るのは反対だとか、僕の時のように小言でも言いそうなのに彼女から目を逸らして何も言わない。
「目を逸らさないでくださいよ真太郎さん」
椎葉さんはそんな彼の眼前にグイッと顔を持っていき、可愛げな表情を彼の瞳に映させる。
「……しいから離れてくれ」
風斗さんは顔を少し赤くし、もごもごとギリギリ聞こえないくらいの声で何か話す。
「え? ごめんもう一度言ってくれるかな?」
彼の近くにいた椎葉さんもその言葉を上手く聞き取れなかったようで、更に顔を近づける。
「恥ずかしいから離れてくれって言ったんだよ!」
彼は右手で椎葉さんの肩を掴んで自分から引き離す。恥ずかしそうにしながら、できる限り赤くなった顔を見られないようもう一方の手で隠す。
「あれあれどうしたの風斗ちゃん? もしかしてタイプな子だった?」
僕と峰山さんは彼が推しのアイドルを目の前にしてあの反応をしてしまったのだろうと察することができたが、昨日の彼の必死にアイを応援する姿を見ていない田所さんはどういうことなのか分かっていないようだ。
僕は田所さんに彼の昨日の様子も踏まえ、彼女の大ファンだと言うことを伝える。
「なにそれ初耳なんだけど」
彼の意外な趣味に田所さんは珍しく呆気に取られ軽口を言えなくなる。
「でもDOにいる間はアイじゃなくて椎葉愛としているつもりだから、そんな気張らなくてもいいよ」
恥ずかしがってる風斗さんと驚きの連続に言葉が出なくなっている田所さんに宥めるように言う。
「でも椎葉さん。DOに入ったらライブの練習とかどうするの?」
そんな中僕はふと頭に浮かんだ疑問を率直に言葉にする。
「ここって部屋の防音とかしっかりしてるんでしょ? それなら歌の練習はできるし、何よりアタシ天才だから他のダンスとかは練習する必要はあまりないんだ」
「ほ、本当なのそれ? じゃあ昨日のライブとかも練習してなかったの?」
「うんそうだよ。流石に本番前に振り付けとか確認はしたけどね」
当たり前のように口にした内容は突拍子もないものだったが、かといって冗談にも聞こえない。
実際それが本当だと思わせる才能は昨日見ているので否定はできなかった。
「そういうアイドル活動関連もやりながらしっかりDOとしての仕事もやっていくつもりだから、これからもよろしくね生人くん!」
こうしてDOに新しい可愛らしく心強いメンバーが入ったのであった。
昨日の海水浴場にダンジョンが現れた事件の後僕達はアイにお礼を言って別れ、僕と風斗さんは病院で軽く検査を受けた。
僕はいつも通り怪我なく治療の必要がなかったが、風斗さんは入院が必要な程ではなかったが針で刺されたような傷が何箇所もあったらしい。
「手当てもしたし仕事に支障はない。それにアイとお前が無事だっただけで俺はいいさ」
彼は初対面の時の冷徹な態度からは考えられないような温かい言葉をくれる。田所さんが言った根は優しいというのがしみじみと感じられる。
「それにしてもお前が来てから珍しいことばかり起こるな」
「そうなの? 前のDOを知らないからいまいち分からないけど」
DOに関しては仕事内容や配信での姿は知っていたが、それ以外に関しては名簿に載っているDO所属の人の名前すらしっかり見ていなかった。
「エックスだったりキュリアだったり。昨日のように偶然手練れのダンジョン配信者が近くにいたりとかだな」
「確かにそう考えてみると珍しいことだらけだね」
少なくとも自分が知っている範囲では、エックスやキュリアのようなランストのシステムを盗み出して悪用する事件なんて聞いたことがない。
「おはようございます生人さん、風斗さん」
「おっはー二人とも」
部屋から峰山さんと田所さんが出てきて俺達が今いる待機室に入ってくる。
「こんな朝早くに呼び出して指揮官は何考えてるんだろうね?」
田所さんが欠伸をしながら空いている椅子に深々と座る。一方峰山さんは彼とは違い丁寧に、上品に座り姿勢も真っ直ぐだ。
「田所先輩。今から指揮官から話があるんですよ? 寧々を見習ってもう少し姿勢を正してください」
「えぇ~まだ来てないからいいじゃん」
ガタガタと椅子を揺らすこの場で最年長の彼。一方この場最年少の峰山さんが冷ややかな目で彼を見ているような感じがするのは気のせいだろうか?
「こういうところがなければこの人は本当に尊敬できるんですけどね……」
峰山さんの瞳に宿っていた冷ややかなものは僕の見間違いではなく、彼女は心底呆れた様子でもはや彼を見ていない。
「まぁ指揮官が来るまで楽な姿勢でだらけさせてよ」
「誰が来るまでだって?」
入り口の方から低い声が聞こえてきて、父さんが待機室に入ってくる。後ろには見慣れない茶髪の女の子を連れていた。
「今の聞かなかったことに……それよりその子誰?」
僕だけでなく他の三人もその女の子のことなど知らず、ここに連れてきたことに多少の困惑を抱く。
そんな中僕はふと彼女の顔にどこかで見たような気がしてくる。最近会ったような気がするのだ。
「あ、生人くん久しぶりだね」
彼女は僕と目が合うなりこちらに手を振ってくる。
「なになに? 生人ちゃんあんな可愛い子と知り合いだったの? 寧々ちゃんもいるのに贅沢だねぇ~」
「いや知り合いじゃな……あれ? もしかして昨日のお姉さん?」
昨日とは違い水着姿ではなく髪型を変えていたので分かりにくかったが、その声と顔は昨日僕を岩陰に引き込んだ彼女のものだ。
「あぁ……昨日この子が開いたライブに生人も行ってたからそこで会ったのか」
「うん……え? この子が開いた?」
僕は父さんの発言のおかしい一箇所に反応する。
まるで目の前にいる彼女がアイとでも言いたいようなその言動に首を傾げる。
「あーやっぱりメイク落としてウィッグ外してると気づかないものなのね……」
彼女はバッグからピンク色のウィッグを取り出し頭に被る。
「あっ!」
僕と峰山さんと風斗さん。三人同時にあることに気づき声を上げる。
ウィッグを被ろうとしている最中に気づいたのだが、彼女の顔と声はどこかアイに似ていた。そしてあのウィッグの色合い。それは昨日アイがライブの時に着けていたものと酷似している。
「椎葉愛こと、みんなのアイドルのアイでーす! 今日からDOに入ることになったので、みんなよろしくね!」
ウィッグをつけ終わるなりスイッチを入れたかのように態度や振る舞いを切り替える。あまりの変わりように僕達は呆気に取られてしまう。
「あれ? 反応悪いな……?」
またスイッチが切り替わるように先程までの態度に戻り、僕達の反応を訝しむ。
「お前の変わりように驚いているんだよ。俺から説明する。
最近キュリアなどの件もあって人員不足が危惧されて、それで彼女にアプローチをかけて入ってもらうことになったんだ。そういうわけでみんなよろしく頼む」
父さんは椎葉さんを下がらせて代わりに説明してくれる。
それについて僕含めみんな一応理解はできたものの、驚きが大きく椎葉さんが話した時と反応はあまり変わらない。
「もしかしてこれアタシ歓迎されてない感じ?」
言いたいことがありすぎて逆に何も言えなくなっている僕達を見て、椎葉さんは気まずそうにしながら不安げな表情を浮かべる。
「いやそんなことはないよ! 寧ろ仲間が増えて僕達は嬉しいよ! でも何というか嬉しさより驚きの方が勝ってるって感じで……」
「なんだ良かったぁ。あまり良く思われてないのかと思って心配しちゃったよ」
彼女は明るい笑顔を見せる。ライブに見せた時のものとはまた違ったリアルなものだ。
「それじゃあ改めてよろしくお願いね。生人くん。寧々ちゃん。田所さん。真太郎さん」
彼女は僕達に一礼する。その後父さんは仕事に戻り、残された僕達は各々自己紹介したりここについて説明してあげたりする。
「何か風斗ちゃん様子変だけどどうかしたの?」
その途中無口な風斗さんをおかしいと思ったのか、田所さんが肩をツンツンとつつきながら声をかける。
「べ、別に何でもないですよ」
当の本人は何でもないと否定するが、明らかにその様子はいつもと違いどこかおかしい。
普段ならこんな若い子が危険なDOの仕事に来るのは反対だとか、僕の時のように小言でも言いそうなのに彼女から目を逸らして何も言わない。
「目を逸らさないでくださいよ真太郎さん」
椎葉さんはそんな彼の眼前にグイッと顔を持っていき、可愛げな表情を彼の瞳に映させる。
「……しいから離れてくれ」
風斗さんは顔を少し赤くし、もごもごとギリギリ聞こえないくらいの声で何か話す。
「え? ごめんもう一度言ってくれるかな?」
彼の近くにいた椎葉さんもその言葉を上手く聞き取れなかったようで、更に顔を近づける。
「恥ずかしいから離れてくれって言ったんだよ!」
彼は右手で椎葉さんの肩を掴んで自分から引き離す。恥ずかしそうにしながら、できる限り赤くなった顔を見られないようもう一方の手で隠す。
「あれあれどうしたの風斗ちゃん? もしかしてタイプな子だった?」
僕と峰山さんは彼が推しのアイドルを目の前にしてあの反応をしてしまったのだろうと察することができたが、昨日の彼の必死にアイを応援する姿を見ていない田所さんはどういうことなのか分かっていないようだ。
僕は田所さんに彼の昨日の様子も踏まえ、彼女の大ファンだと言うことを伝える。
「なにそれ初耳なんだけど」
彼の意外な趣味に田所さんは珍しく呆気に取られ軽口を言えなくなる。
「でもDOにいる間はアイじゃなくて椎葉愛としているつもりだから、そんな気張らなくてもいいよ」
恥ずかしがってる風斗さんと驚きの連続に言葉が出なくなっている田所さんに宥めるように言う。
「でも椎葉さん。DOに入ったらライブの練習とかどうするの?」
そんな中僕はふと頭に浮かんだ疑問を率直に言葉にする。
「ここって部屋の防音とかしっかりしてるんでしょ? それなら歌の練習はできるし、何よりアタシ天才だから他のダンスとかは練習する必要はあまりないんだ」
「ほ、本当なのそれ? じゃあ昨日のライブとかも練習してなかったの?」
「うんそうだよ。流石に本番前に振り付けとか確認はしたけどね」
当たり前のように口にした内容は突拍子もないものだったが、かといって冗談にも聞こえない。
実際それが本当だと思わせる才能は昨日見ているので否定はできなかった。
「そういうアイドル活動関連もやりながらしっかりDOとしての仕事もやっていくつもりだから、これからもよろしくね生人くん!」
こうしてDOに新しい可愛らしく心強いメンバーが入ったのであった。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件
桜 偉村
恋愛
別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。
後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。
全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。
練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。
武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。
だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。
そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。
武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。
しかし、そこに香奈が現れる。
成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。
「これは警告だよ」
「勘違いしないんでしょ?」
「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」
「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」
甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……
オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕!
※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。
「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。
【今後の大まかな流れ】
第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。
第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません!
本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに!
また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます!
※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。
少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです!
※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる