それぞれの事情

紫陽花

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第七章 雪乃

ザッ仕事!

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比嘉は本当翌日それも午前中に新しい企画書を持って雪乃の元に現れた
「とあえず精査して下さい 訂正や足りない所など直して行きますから」

そう言って順子の分と二部置いて部屋を出たが

すぐにラインが入り今から本業で外回りに出かけるので15:00には帰社出来ると思いますので時間が合えば打ち合わせ出来ますとの事だった

雪乃は暫く携帯の画面を見ていたが
柴犬が了解と吠えてるスタンプをひとつ送った

雪乃は兎に角文章を打つのが上手くない
特にラインは入力ミスと文字変換ミスが酷く周りからも馬鹿に為れていた

なので出来るだけ
普段は電話か通常のメールを使っている
ラインは絵文字とスタンプが殆どだ

比嘉から猫スタンプで返信が来た
乗りは悪くないんだと
ほっとして携帯をデスクに置き
順子と打ち合わせに入った

「然しさぁ凄くない?この出来!」
「だよね雪乃良かったよ~こりゃ
おばちょん上手く行くかもね~」

何故この時期おばちょんなのか
今から詰めて行けばハロウィーンの前に商品化できる……そのままクリスマスシーズンから年末年始に突っ込んでいく
商品として手帳 ノート カード
便箋 封筒 カレンダー まだまだ
うちが出している商品etc.
目新しのはライン無料スタンプ
SNSで出来る事も考えいく
これは社内から幅広くアンケートなり企画なりを公募する
この企画に協力した社員には何かしらオマケを付ける
例えばどこかでも一日休みを出すとか
キャラクターデザインも社内公募も面白いかもとか
予算は通常この手の企画予算プラス500万は考えるべき
当然外注先も視野に入れる
例えば イラストレーター
…………先生 …………先生
漫画家
…………先生 ……先生など
早めにスケジュールを聞く事
最短締め切り日
最長締め切り日
これでザッとだそうで

「早め早めに動くのは判っているけど
なんせ企画が通ってチームで動くなんて初めてだから戸惑ていますよ~
そうそう順子の方は大丈夫なん?こっちに関わっていて」

「ここ暫くは大丈夫だと思うよ
来週の月曜日に企画会議があるから
部長にも相談しみる どっちにしてもそっちとこっちの進み具合だよね」

雪乃と順子はそれから 比嘉が作成した企画書をひとつひとつ練りながら
確認事項を出し合っていった

結局比嘉は5時過ぎなりやっと帰社した
順子は別の打ち合わせで午後から出て
そのまま直帰するとになっていた

「お待たせしてすみませんでした
今日は順子さんもいないから
打ち合わせはやめて ご飯でも如何ですか?」
「いや~そんな~でもお腹空いてます
なので飲むより食べたいです」
「雪乃さんはハッキリしていて良いですね!」

ふたりは食べたいものを言い合いながら会社を後にした
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