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「お嬢さん、すまなかった!」
「ルヴィアナ様、背中を申し訳ありません!」
ケビンと部屋に戻るなりセーラとクローケンに頭を下げられた。
いわゆる土下座と言うやつだ。
「え……?」
突然の謝罪に驚いているとクローケンが床に膝をついて勢いよく頭を下げた。
「お嬢さんがあそこまで怖がるとは思っていなくて、『出ていきゃなんとかなる』なんてテキトーなこと言っちまった。怖い思いにきづいてやれなくてすまんかった」
「わ、私もっ……調子に乗ってしまって、ルヴィアナ様が嫌な思いをしていらっしゃるのに気付けなくて……っ!申し訳ありませんでした!」
セーラにまで深く頭を下げられて戸惑ってしまう。
「い、いやいや!2人が謝るようなことじゃないよ!?私が勝手に怖がって、ちゃんと出来なかったのが悪いから……!私が、迷惑をかけたのが」
「「「そんなこと絶対にありません(ありえねぇ!)!」」」
クローケンとセーラだけでなくケビンの声まで重なった。
打ち合わせでもしたのかこの3人は。
あまりに綺麗に重なったものだからおかしくて思わず笑ってしまう。
私が笑った事で深刻そうな3人の顔が少しだけ和らいだ。
「……ヴィアお嬢様、怖い時は怖いと言葉にしても良いのです。お嬢様が安心できるように務めるのも私達の努めですから」
「そうだぞ。迷惑だとか、ちゃんとできない自分が悪いとか、そんなこと考えなくていい。誰もそんなこと思っちゃいねぇし、それでお嬢さんを責めたりしない」
彼らが私を心配しての言葉というのはわかる。
ただ、自分を責めるなと言われてももう癖になっているのだ。
何か失敗したり、良くない事が起きたら全部私のせいだった。母は『お前が悪い、お前がそんなのだから』といつも私を責めていた。
私は悪くないと頭では分かっていても、感情で反発しても口から出るのは自分が悪いと認める言葉と謝罪だった。
「ごめんなさい、気を遣わせてしまって……」
だから本当は『ありがとう』と言うべきなのに謝罪してしまう。
「ルヴィアナ様」
謝る私をセーラがぎゅっと抱き締めた。
サイアスと違う暖かさと柔らかさに戸惑ってしまう。
「私はルヴィアナ様が大好きです。まだ少ししかお世話できてないですけど、私は何があってもルヴィアナ様の味方です。絶対に嫌いになったり離れたりしません。だからそんなに自分の気持ちを押し込めなくていいんですよ」
自分の気持ちを押し込めているように見えていたのか、私は。
言いたい事ははっきり言葉にしていると思っていた。ルヴィアナの事もサイアスにはっきり言えたから。
でも私は、私自身のことになると口を噤んでしまっていたのかもしれない。自分の事を口にすると嫌われたり相手に嫌な思いをさせてしまうのだと思っていたから。昔が、そうだったから。
「無理してすぐに言葉にしてとは言いません。それがルヴィアナ様が自分を守るために身に付けた、身に付けなければならなかった生き方だと思いますから。だから、少しずつでいいんです。好きな食べ物とか、お洋服とか、本とか、景色とか、私に教えてください。私はルヴィアナ様が大好きだから、ルヴィアナ様のことが知りたいのです」
私のことを知りたいと、思ってくれるのか。
たった1人の友人以外、誰にも見向きもされなかったこの人間を。
セーラの肩越しにちらりとケビンとクローケンの方を見れば2人にも頷かれた。セーラと同じ気持ちだと言うように。
受け入れてくれるというのか。ルヴィアナの偽物の私を。
実の家族にも気にされなかった私のことを、知りたいと思ってくれるのか。
「…………っ、うん」
まだ『ありがとう』の感謝の言葉を口に出来ない私はセーラを抱き締め返し、精一杯頷いた。
受け入れてもらえることを嬉しいと感じたのは、これが2度目だ。
この時の感情を、私はずっと忘れないだろう。
ケビンとクローケンが持ち場に戻り、パーティーの装いからすっかり楽な格好に着替えた私は部屋でセーラの持ってきてくれたパーティーのご馳走を食べていた。
分厚いステーキにカリカリのポテト、アボカドのサラダにチーズとろとろのオムレツ、デザートには真っ赤ないちごのショートケーキまである。
今更ながら食材は私の暮らしていた世界と大差がないようだ。食べ物のほとんどは名前もそのままだし。
日本食が無いのは残念だが、今のところは問題ない。
夢中で食べていると不意に部屋のドアがノックされた。
ケビンかクローケンだろうか?それともサイアスがパーティーを終えて戻ったとか?でも遅くなると言っていたのに。
首を傾げてドアを見るとちょうどセーラがドアを開けるところだった。
「何かありました……ひっ!」
「動くな」
セーラの短い悲鳴と共に部屋の中に押し入ってきたのは浅黒い肌に口元を布で覆い隠した男だった。手には鋭利なナイフを持ち、その先端をセーラの首元に向けている。
予想外の自体に体が強張った。
「大人しくしてろよ。騒げば殺す」
声はまだ若い。
男はセーラを人質に部屋に押し入るとまっすぐに私を見た。
「お前がルヴィアナか」
問われて頷くと男の目が細められた。
「俺の目的はお前の誘拐だ。大人しくこちらにこい。おっと、変な小細工は考えるなよ?妙な真似をしたらこいつを殺す」
「わかったからセーラを離して」
子供の体でこの男に立ち向かうのは無理だと判断し、大人しく男の側に行く。
誘拐、ということはすぐには殺されたりしないだろう。
それに今、この城内には新人だけど騎士がたくさんいる。すぐに助けてもらえるはずだ。
その時、私に意識を向けた隙を狙ってセーラがナイフを持つ男の腕に飛びついた。
「お前っ……!?」
「侍女として、ルヴィアナ様を危険な目に合わせるわけにはいかないのですっ!」
「セーラ!!」
「……ぐ、っ」
セーラと男が揉み合いになった瞬間、くぐもった声がしてバタリとセーラの体が倒れる。
その腹部にはナイフが刺さり、お仕着せのエプロンがじわりと赤く染まる。
「やだっ!やだ、セーラ!!」
駆け寄ろうとすれば男に捕まり口を布で塞がれた。
「んー!!んーん!!」
抵抗しようと手足をジタバタさせるが男の腕から逃れることは出来ず、布になにか薬品でも染み込ませていたのか体から力が抜けていく。
「……悪いな、こっちも人質が取られてるんだ」
意識が薄れていく中で耳に残ったのは悲しげな男の声だった。
「ルヴィアナ様、背中を申し訳ありません!」
ケビンと部屋に戻るなりセーラとクローケンに頭を下げられた。
いわゆる土下座と言うやつだ。
「え……?」
突然の謝罪に驚いているとクローケンが床に膝をついて勢いよく頭を下げた。
「お嬢さんがあそこまで怖がるとは思っていなくて、『出ていきゃなんとかなる』なんてテキトーなこと言っちまった。怖い思いにきづいてやれなくてすまんかった」
「わ、私もっ……調子に乗ってしまって、ルヴィアナ様が嫌な思いをしていらっしゃるのに気付けなくて……っ!申し訳ありませんでした!」
セーラにまで深く頭を下げられて戸惑ってしまう。
「い、いやいや!2人が謝るようなことじゃないよ!?私が勝手に怖がって、ちゃんと出来なかったのが悪いから……!私が、迷惑をかけたのが」
「「「そんなこと絶対にありません(ありえねぇ!)!」」」
クローケンとセーラだけでなくケビンの声まで重なった。
打ち合わせでもしたのかこの3人は。
あまりに綺麗に重なったものだからおかしくて思わず笑ってしまう。
私が笑った事で深刻そうな3人の顔が少しだけ和らいだ。
「……ヴィアお嬢様、怖い時は怖いと言葉にしても良いのです。お嬢様が安心できるように務めるのも私達の努めですから」
「そうだぞ。迷惑だとか、ちゃんとできない自分が悪いとか、そんなこと考えなくていい。誰もそんなこと思っちゃいねぇし、それでお嬢さんを責めたりしない」
彼らが私を心配しての言葉というのはわかる。
ただ、自分を責めるなと言われてももう癖になっているのだ。
何か失敗したり、良くない事が起きたら全部私のせいだった。母は『お前が悪い、お前がそんなのだから』といつも私を責めていた。
私は悪くないと頭では分かっていても、感情で反発しても口から出るのは自分が悪いと認める言葉と謝罪だった。
「ごめんなさい、気を遣わせてしまって……」
だから本当は『ありがとう』と言うべきなのに謝罪してしまう。
「ルヴィアナ様」
謝る私をセーラがぎゅっと抱き締めた。
サイアスと違う暖かさと柔らかさに戸惑ってしまう。
「私はルヴィアナ様が大好きです。まだ少ししかお世話できてないですけど、私は何があってもルヴィアナ様の味方です。絶対に嫌いになったり離れたりしません。だからそんなに自分の気持ちを押し込めなくていいんですよ」
自分の気持ちを押し込めているように見えていたのか、私は。
言いたい事ははっきり言葉にしていると思っていた。ルヴィアナの事もサイアスにはっきり言えたから。
でも私は、私自身のことになると口を噤んでしまっていたのかもしれない。自分の事を口にすると嫌われたり相手に嫌な思いをさせてしまうのだと思っていたから。昔が、そうだったから。
「無理してすぐに言葉にしてとは言いません。それがルヴィアナ様が自分を守るために身に付けた、身に付けなければならなかった生き方だと思いますから。だから、少しずつでいいんです。好きな食べ物とか、お洋服とか、本とか、景色とか、私に教えてください。私はルヴィアナ様が大好きだから、ルヴィアナ様のことが知りたいのです」
私のことを知りたいと、思ってくれるのか。
たった1人の友人以外、誰にも見向きもされなかったこの人間を。
セーラの肩越しにちらりとケビンとクローケンの方を見れば2人にも頷かれた。セーラと同じ気持ちだと言うように。
受け入れてくれるというのか。ルヴィアナの偽物の私を。
実の家族にも気にされなかった私のことを、知りたいと思ってくれるのか。
「…………っ、うん」
まだ『ありがとう』の感謝の言葉を口に出来ない私はセーラを抱き締め返し、精一杯頷いた。
受け入れてもらえることを嬉しいと感じたのは、これが2度目だ。
この時の感情を、私はずっと忘れないだろう。
ケビンとクローケンが持ち場に戻り、パーティーの装いからすっかり楽な格好に着替えた私は部屋でセーラの持ってきてくれたパーティーのご馳走を食べていた。
分厚いステーキにカリカリのポテト、アボカドのサラダにチーズとろとろのオムレツ、デザートには真っ赤ないちごのショートケーキまである。
今更ながら食材は私の暮らしていた世界と大差がないようだ。食べ物のほとんどは名前もそのままだし。
日本食が無いのは残念だが、今のところは問題ない。
夢中で食べていると不意に部屋のドアがノックされた。
ケビンかクローケンだろうか?それともサイアスがパーティーを終えて戻ったとか?でも遅くなると言っていたのに。
首を傾げてドアを見るとちょうどセーラがドアを開けるところだった。
「何かありました……ひっ!」
「動くな」
セーラの短い悲鳴と共に部屋の中に押し入ってきたのは浅黒い肌に口元を布で覆い隠した男だった。手には鋭利なナイフを持ち、その先端をセーラの首元に向けている。
予想外の自体に体が強張った。
「大人しくしてろよ。騒げば殺す」
声はまだ若い。
男はセーラを人質に部屋に押し入るとまっすぐに私を見た。
「お前がルヴィアナか」
問われて頷くと男の目が細められた。
「俺の目的はお前の誘拐だ。大人しくこちらにこい。おっと、変な小細工は考えるなよ?妙な真似をしたらこいつを殺す」
「わかったからセーラを離して」
子供の体でこの男に立ち向かうのは無理だと判断し、大人しく男の側に行く。
誘拐、ということはすぐには殺されたりしないだろう。
それに今、この城内には新人だけど騎士がたくさんいる。すぐに助けてもらえるはずだ。
その時、私に意識を向けた隙を狙ってセーラがナイフを持つ男の腕に飛びついた。
「お前っ……!?」
「侍女として、ルヴィアナ様を危険な目に合わせるわけにはいかないのですっ!」
「セーラ!!」
「……ぐ、っ」
セーラと男が揉み合いになった瞬間、くぐもった声がしてバタリとセーラの体が倒れる。
その腹部にはナイフが刺さり、お仕着せのエプロンがじわりと赤く染まる。
「やだっ!やだ、セーラ!!」
駆け寄ろうとすれば男に捕まり口を布で塞がれた。
「んー!!んーん!!」
抵抗しようと手足をジタバタさせるが男の腕から逃れることは出来ず、布になにか薬品でも染み込ませていたのか体から力が抜けていく。
「……悪いな、こっちも人質が取られてるんだ」
意識が薄れていく中で耳に残ったのは悲しげな男の声だった。
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