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王様ゲーム
王の試練
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王様の挨拶が始まった。
「まずはグレンデル伯爵、おめでとう、ヨシヒコはよい跡継ぎになるぞ!
嫁迄決まっておるようだしな
そして、皆の者ワシの快気を祝ってくれて感謝する。
ワシが病に倒れておる間に、色々あったように聞いておる。
ワシが死んだ後で国が乱れるのは、心苦しい。
ワシには三人の息子がいる。そのうち誰がワシの後を継ぐにふさわしいか、生きている内に決めておく事にした。」
長男のダンゾーが口を開いた「王様 ヨシヒコは今は伯爵家の者です。王家を継ぐ資格はございません。」
「ダンゾー お前も王となろうと思う者なら、もっと王の力を知れ!
お前とメレブの二人も伯爵家の養子にすれば立場は同じだ
または、伯爵をワシの養子にしてもよいのだ!
養子の解約もできるんだぞ!
この先、体裁を取り繕う話は必要ない
自分は王としてこの国をどうしたいか三人とも語ってみよ」
「急に、そうおうせられても、準備が出来て居りません」
「ダンゾー お前は、失格だ!
いつ誰に聞かれても、それくらい言えんようでは国は収められん
次 メレブ!」
「私は、軍備を整えて、他国からの侵略に備えつつ、強大な国家を築き上げます。」
「たくさんの人民の命も失うことになるぞ、ここにいる貴族の中からも死ぬものが出るぞ
その点はどう考える」
「国の為の礎となるのです。死者は英霊として祭られます」
「質問を変える。
戦いに勝った後、敵方に付いた者たちをどうする?」
「こちらの味方として、今後尽くすと約束すれば許しますが、首領は処刑します」
「ここにいる者の中にも、何人かの首が飛ぶということだな」
「いえいえ、まだ争いが起きたわけでは有りませんから、そこまでは」
「火種をとっておくのだな、いつ自分の首がかかれるかを心配しながら、強大な国を作れるか!」
「やはり、処刑します!」
「ヨシヒコ、お前の番だ!」
「私は、人民が、安心して暮らせる国を作ります。
領主毎にバラバラの税金を全て一律とします。
税は一旦国家に全て収め、そこから、実績に応じて領主に配分します。各地方の特徴を生かした産業を発展させます。
産業発展の役に立つ発明やシステムの構築を考えた者には、報奨を与えます。
女性が働ける場を増やします。
継ぐべき家も無く働く場所もなくて盗人になるものを減らします。
経済改革により国を強くします。」
「改革に反対する者が内乱が起こすとは思わんか」
「あり得ると思います。既得権益を守ろうとする者は、反発するでしょう。しかしそういう者たちによって苦しめられていた者がいるのも事実です。
自己の利益ばかりを考えている者にどれ程の人が味方するでしょう。
反乱しても身を滅ぼすだけです
人民に目を向け共に繁栄するように手を携えて働けば、大きな信頼と栄誉が得られるでしょう。」
「お前が王になったら、兄たちはどうなる?」
「国の為に働いていただきます。一人の民として」
「もう一つ質問だ。私は悪い王だったか?」
「そうは思いません。これまで、他国による侵略もなく、内乱も有りませんでした。
一部を捉えて悪いとは言えません。この国から逃げ去る者より入って来る者が多くいるのは、高く評価されてるからです」
「ここにいる皆の者に聞く、誰の話がもっともだと思うか手を挙げてみよ」
「ダンゾー」ヘンデル家の数名が手を上げた。
「ほう、面白い、なぜダンゾーを推す?」
「ダンゾー様は、皆の意見をよく聞いてくれます。何事もご自分一人で決めてしまわれるかたより、いい王様になられると思います」
「よし、次メレブ」
会場の半分位の者が手を上げた
「メレブを推す理由を誰か申せ」
「グリム国が変わることなく繁栄するのは、メレブ様が一番だと思います」
「最後にヨシヒコを推すものは」
貴族たちで手をあげる者は、メレブより少なかった。
「ワシはここにいる皆と言ったはずだ、誰にも手を上げてない者がおるがどう言うことだ!」
王は、水差しを持って控えていた侍女の手を握った。
「お許し下さい、王様。
恐れ多いことです。ご勘弁下さい」
「誰も選ばぬのなら、我が命に背いた者として、この場で首をはねるとしよう。そこに直れ」
「ヨシヒコ様です。ヨシヒコ様に手を挙げます」
「他の者はどうだ!」
壁際の警護兵や侍女たちが手を上げた
「つぎは、決闘してもらおうか」
「まずはグレンデル伯爵、おめでとう、ヨシヒコはよい跡継ぎになるぞ!
嫁迄決まっておるようだしな
そして、皆の者ワシの快気を祝ってくれて感謝する。
ワシが病に倒れておる間に、色々あったように聞いておる。
ワシが死んだ後で国が乱れるのは、心苦しい。
ワシには三人の息子がいる。そのうち誰がワシの後を継ぐにふさわしいか、生きている内に決めておく事にした。」
長男のダンゾーが口を開いた「王様 ヨシヒコは今は伯爵家の者です。王家を継ぐ資格はございません。」
「ダンゾー お前も王となろうと思う者なら、もっと王の力を知れ!
お前とメレブの二人も伯爵家の養子にすれば立場は同じだ
または、伯爵をワシの養子にしてもよいのだ!
養子の解約もできるんだぞ!
この先、体裁を取り繕う話は必要ない
自分は王としてこの国をどうしたいか三人とも語ってみよ」
「急に、そうおうせられても、準備が出来て居りません」
「ダンゾー お前は、失格だ!
いつ誰に聞かれても、それくらい言えんようでは国は収められん
次 メレブ!」
「私は、軍備を整えて、他国からの侵略に備えつつ、強大な国家を築き上げます。」
「たくさんの人民の命も失うことになるぞ、ここにいる貴族の中からも死ぬものが出るぞ
その点はどう考える」
「国の為の礎となるのです。死者は英霊として祭られます」
「質問を変える。
戦いに勝った後、敵方に付いた者たちをどうする?」
「こちらの味方として、今後尽くすと約束すれば許しますが、首領は処刑します」
「ここにいる者の中にも、何人かの首が飛ぶということだな」
「いえいえ、まだ争いが起きたわけでは有りませんから、そこまでは」
「火種をとっておくのだな、いつ自分の首がかかれるかを心配しながら、強大な国を作れるか!」
「やはり、処刑します!」
「ヨシヒコ、お前の番だ!」
「私は、人民が、安心して暮らせる国を作ります。
領主毎にバラバラの税金を全て一律とします。
税は一旦国家に全て収め、そこから、実績に応じて領主に配分します。各地方の特徴を生かした産業を発展させます。
産業発展の役に立つ発明やシステムの構築を考えた者には、報奨を与えます。
女性が働ける場を増やします。
継ぐべき家も無く働く場所もなくて盗人になるものを減らします。
経済改革により国を強くします。」
「改革に反対する者が内乱が起こすとは思わんか」
「あり得ると思います。既得権益を守ろうとする者は、反発するでしょう。しかしそういう者たちによって苦しめられていた者がいるのも事実です。
自己の利益ばかりを考えている者にどれ程の人が味方するでしょう。
反乱しても身を滅ぼすだけです
人民に目を向け共に繁栄するように手を携えて働けば、大きな信頼と栄誉が得られるでしょう。」
「お前が王になったら、兄たちはどうなる?」
「国の為に働いていただきます。一人の民として」
「もう一つ質問だ。私は悪い王だったか?」
「そうは思いません。これまで、他国による侵略もなく、内乱も有りませんでした。
一部を捉えて悪いとは言えません。この国から逃げ去る者より入って来る者が多くいるのは、高く評価されてるからです」
「ここにいる皆の者に聞く、誰の話がもっともだと思うか手を挙げてみよ」
「ダンゾー」ヘンデル家の数名が手を上げた。
「ほう、面白い、なぜダンゾーを推す?」
「ダンゾー様は、皆の意見をよく聞いてくれます。何事もご自分一人で決めてしまわれるかたより、いい王様になられると思います」
「よし、次メレブ」
会場の半分位の者が手を上げた
「メレブを推す理由を誰か申せ」
「グリム国が変わることなく繁栄するのは、メレブ様が一番だと思います」
「最後にヨシヒコを推すものは」
貴族たちで手をあげる者は、メレブより少なかった。
「ワシはここにいる皆と言ったはずだ、誰にも手を上げてない者がおるがどう言うことだ!」
王は、水差しを持って控えていた侍女の手を握った。
「お許し下さい、王様。
恐れ多いことです。ご勘弁下さい」
「誰も選ばぬのなら、我が命に背いた者として、この場で首をはねるとしよう。そこに直れ」
「ヨシヒコ様です。ヨシヒコ様に手を挙げます」
「他の者はどうだ!」
壁際の警護兵や侍女たちが手を上げた
「つぎは、決闘してもらおうか」
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