教師失格

ひとちゃん

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罪滅ぼしのカレー

バレてしまいました、先生。

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「ちょっと!何ぼーっとしてるの!」

友人が私に呼びかけた。

「あっ…ごめん」

今は授業中だったはずが、5限のチャイムが鳴ったようだ。

「…何かあった?」

言える…わけない。
大学の子は私と凌河が同棲していることを知っている。
もちろん、ラブラブなカップルというレッテルを貼られている。

「ううん。本当になんでもないの」
「もしかして…凌河先輩と何かあった?」

ぎくり。
鋭いなぁ…とはいえ、絶対に言えない。

「本当に何もないの!気にしないで」
「そ、そこまで言うなら…わかったわよ」

友人がそう言ったその時、私のスマホが鳴った。

【今度また東京で会議がある。会いたい】

…渡辺先生からだった。

どうしよう。
バレたこと、伝えた方が…いいのかな。

【わかりました。伝えたいことがあるので、その時にでも】

私はそう返事をした。
すると、すぐ既読がついた。

【どうした?何かあったのか?】

そりゃ、心配するよね…。

再会して、ホテルに行って。
渡辺先生が私のことを好きだと本心を聞いて。
そのあと、高級なホテルを予約してくれて。
この間は私のためにディズニーランドへ連れて行ってくれた。

再び渡辺先生に徐々に好きになる自分がいて…そして凌河に昨日バレてしまって。

でも、渡辺先生に会いたい。

会って、触れたい。
あの金木犀の香りに包まれて、素肌に触れて、唇に触れて…。

凌河に対しての気持ちなんて、今…無いのかもしれない。

本当に本当に、どうしてこうなっちゃったんだろう。

あの時、再会しなければ。
あの時、ホテルに行かなければ。

こんなことにならずに済んだのに。

でも、きっと…多分、初恋のわだかまりが残っていた。

だから、何度も会って。
それでまた、渡辺先生に再び恋をしてしまって。

ずっと、ずっと…渡辺先生のこと考えてしまって。

それなのに、凌河は「そんな私でも愛する」と言った。

私、どうしたらいいの?
どうしたら…どうしたらいいの。

私は何を望んでるの?

渡辺先生には奥さんがいて。

私を好きだと言っても…家庭を壊すほどの愛情なのかな。

不安感が強くなった。

仮に凌河と別れたところで、渡辺先生と一緒になれるだなんて…そんなの分からない。


【渡辺先生、私どうしたらいいか分からなくなりました】


私は渡辺先生にラインを送った。
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