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episode5 朔風に消える
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「だったら、服着たまま……ここですればいいだろ?」
机の引き出しから何かを取り出しながら、斗哉が言った。ちら、と視線を落とせば、
今ではすっかり見慣れた、アレだ。カチャカチャと、斗哉がベルトを外す。本気だ。
つばさは、これから斗哉にされるであろうことを想像して、躰を震わせた。
「でもっ、無理だよ。だって、声……聴こえちゃうし……」
つばさは、次第に荒くなる斗哉の息づかいを耳元に感じながら、尚も首を振る。
くす、と笑いながら斗哉がつばさの下着を引きずり下ろす。
きゃ、と小さく声をあげたつばさの秘所に指を這わせると、ぬめりをすくいあげて、
その指をつばさに見せた。
「そんなこと言いながら……もう、こんなになってる。まだ、何もしてないのに」
てらてらと光る指先を見せつけられて、つばさは顔を真っ赤にした。斗哉の
言う通りだった。口では、ダメだ、無理だと言ってみても、躰は斗哉が欲しいと
訴えている。初めて斗哉と躰を重ねたあの夜から、そうなのだ。
斗哉のことを考えるだけで、まるで、喉が渇くように、斗哉が欲しくなる。
斗哉に触れて欲しい。斗哉の腕に抱かれたい。
そんなことばかり考えてしまう自分は、頭がおかしいのだろうか?きっとそうだ。
熱くなってしまった頬を、両手で覆っていたつばさの腰を掴んで、斗哉がくるり
と自分を向かせる。斗哉の唇が顎に触れただけで、ずくりと下腹部が疼く。
露わになった太ももに、ぴちりとした硬い熱があたる。もう、止められそうにない。
つばさは、斗哉の首に腕を回して、唇を重ねた。すぐに、斗哉の舌が唇を割って
入ってくる。2人の舌が絡み合う。何度も何度も、斗哉がつばさの舌を舐る。
「…んっ…斗哉……あっ!!」
キスをしながら、秘所に斗哉ものを擦り付けられて、つばさは声を漏らした。
濡れた音が聴こえたかと思うと、ずっ、と先端が押し込まれる。
「声……我慢できなかったら、俺のシャツでも噛んでて」
吐息交じりにそう言って、斗哉が薄く笑みを浮かべた。つばさも息を荒くしながら、
頷く。直接、肌を触れさせていない分、繋がろうとしている場所だけに神経がいく。
「……っつ!!!」
斗哉に肩を抱かれた瞬間、斗哉の熱が躰の奥深くまで到達した。
つばさは、首にしがみ付いたまま、シャツを噛んで必死に声を堪えていた。
「いやいや、お忙しいところ、ご足労いただきありがとございます」
西警察署に着いて受付で名を名乗ると、つばさたちはすぐに部屋に通された。
待っていたのは、門田刑事と黒住刑事だ。お久しぶりです、と挨拶をすると、
門田刑事が日焼けした顔に深いシワを刻んで、どうぞそちらの席へ、と促した。
あの夜のように、斗哉と嵐の真ん中につばさが座る。まだ、詳しい話は何も
聞かされていないが、事件の被害者はこの場に来ないのだろうか?
つばさはどきどきしながら、門田刑事の説明を待った。
「実は今回、神崎さんに連絡を入れて欲しいと頼んだのは、私なんです。
私が担当している事件の関係者から、心霊的な相談ができる相手はいない
かと聞かれましたので……」
そう切り出したのは、黒住刑事だった。嵐は驚いた様子もなく、静かに頷く。
斗哉は少し顔を顰めて、ちら、とつばさに目をやった。
「黒住刑事が担当されている事件、ということは……被害者はすでに亡くなって
いる、ということですか?」
嵐が確認する。黒住刑事は、刑事課の第二強行犯係だ。主に捜査する分野は、
殺人や強盗、性犯罪、傷害事件などだろう。どうやら、失踪人の捜索を手伝って
欲しい、というような軽い話ではないらしい。
机の引き出しから何かを取り出しながら、斗哉が言った。ちら、と視線を落とせば、
今ではすっかり見慣れた、アレだ。カチャカチャと、斗哉がベルトを外す。本気だ。
つばさは、これから斗哉にされるであろうことを想像して、躰を震わせた。
「でもっ、無理だよ。だって、声……聴こえちゃうし……」
つばさは、次第に荒くなる斗哉の息づかいを耳元に感じながら、尚も首を振る。
くす、と笑いながら斗哉がつばさの下着を引きずり下ろす。
きゃ、と小さく声をあげたつばさの秘所に指を這わせると、ぬめりをすくいあげて、
その指をつばさに見せた。
「そんなこと言いながら……もう、こんなになってる。まだ、何もしてないのに」
てらてらと光る指先を見せつけられて、つばさは顔を真っ赤にした。斗哉の
言う通りだった。口では、ダメだ、無理だと言ってみても、躰は斗哉が欲しいと
訴えている。初めて斗哉と躰を重ねたあの夜から、そうなのだ。
斗哉のことを考えるだけで、まるで、喉が渇くように、斗哉が欲しくなる。
斗哉に触れて欲しい。斗哉の腕に抱かれたい。
そんなことばかり考えてしまう自分は、頭がおかしいのだろうか?きっとそうだ。
熱くなってしまった頬を、両手で覆っていたつばさの腰を掴んで、斗哉がくるり
と自分を向かせる。斗哉の唇が顎に触れただけで、ずくりと下腹部が疼く。
露わになった太ももに、ぴちりとした硬い熱があたる。もう、止められそうにない。
つばさは、斗哉の首に腕を回して、唇を重ねた。すぐに、斗哉の舌が唇を割って
入ってくる。2人の舌が絡み合う。何度も何度も、斗哉がつばさの舌を舐る。
「…んっ…斗哉……あっ!!」
キスをしながら、秘所に斗哉ものを擦り付けられて、つばさは声を漏らした。
濡れた音が聴こえたかと思うと、ずっ、と先端が押し込まれる。
「声……我慢できなかったら、俺のシャツでも噛んでて」
吐息交じりにそう言って、斗哉が薄く笑みを浮かべた。つばさも息を荒くしながら、
頷く。直接、肌を触れさせていない分、繋がろうとしている場所だけに神経がいく。
「……っつ!!!」
斗哉に肩を抱かれた瞬間、斗哉の熱が躰の奥深くまで到達した。
つばさは、首にしがみ付いたまま、シャツを噛んで必死に声を堪えていた。
「いやいや、お忙しいところ、ご足労いただきありがとございます」
西警察署に着いて受付で名を名乗ると、つばさたちはすぐに部屋に通された。
待っていたのは、門田刑事と黒住刑事だ。お久しぶりです、と挨拶をすると、
門田刑事が日焼けした顔に深いシワを刻んで、どうぞそちらの席へ、と促した。
あの夜のように、斗哉と嵐の真ん中につばさが座る。まだ、詳しい話は何も
聞かされていないが、事件の被害者はこの場に来ないのだろうか?
つばさはどきどきしながら、門田刑事の説明を待った。
「実は今回、神崎さんに連絡を入れて欲しいと頼んだのは、私なんです。
私が担当している事件の関係者から、心霊的な相談ができる相手はいない
かと聞かれましたので……」
そう切り出したのは、黒住刑事だった。嵐は驚いた様子もなく、静かに頷く。
斗哉は少し顔を顰めて、ちら、とつばさに目をやった。
「黒住刑事が担当されている事件、ということは……被害者はすでに亡くなって
いる、ということですか?」
嵐が確認する。黒住刑事は、刑事課の第二強行犯係だ。主に捜査する分野は、
殺人や強盗、性犯罪、傷害事件などだろう。どうやら、失踪人の捜索を手伝って
欲しい、というような軽い話ではないらしい。
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