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弟
邪魔者は、全員消す
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この時間なら、まだバスがある。
それに、遥華は兄さんのためなら、どんな無茶でもする。
だから必ず、ここへやってくる。
誰も信用できなくなった彼女は、誰にも告げる事もなく、だ。
僕は包丁を握りしめながら、これからの事を考えていた。
「そんな物を持って、一体何をするつもりなんだ⁉︎」
僕のそばで兄さんが、両手を縄で縛られながらも僕に歩み寄り、困惑しながら問いかける。
僕はその問いには答えない。
けれども兄さんは、何となく分かっているような様子だった。
それもそうだろう。
僕は、言う事を聞かないと遥華を殺すと、兄さんを脅してここに連れてきた。
それに僕はすでに、何人も殺していると、兄さんに伝えている。
だからこそ、僕が誰かを殺そうとしていると思うのは、当然ではあった。
「兄さんは、何も考えなくていい。すぐ、終わるから。」
僕はここで、遥華を殺す。
彼女さえいなくなれば、もう僕の邪魔をする者はいなくなる。
もうすぐなんだ。
もう少しで、兄さんは本当に僕だけのものになる。
けれども遥華の死を、兄さんには知られたくない。
ましてや、見られてはいけないと分かっていた。
実のところ、兄さんをここへ連れてくるかどうか、最後まで悩んだ。
それでも連れて来たのは、留守のうちに遥華が兄さんを家から連れ出す可能性が高かったからだ。
「………それじゃあ、僕は行くから。兄さんは、ここにいて。」
僕は包丁を持ったまま、兄さんを部屋に残し、一階へと降りて行った。
それに、遥華は兄さんのためなら、どんな無茶でもする。
だから必ず、ここへやってくる。
誰も信用できなくなった彼女は、誰にも告げる事もなく、だ。
僕は包丁を握りしめながら、これからの事を考えていた。
「そんな物を持って、一体何をするつもりなんだ⁉︎」
僕のそばで兄さんが、両手を縄で縛られながらも僕に歩み寄り、困惑しながら問いかける。
僕はその問いには答えない。
けれども兄さんは、何となく分かっているような様子だった。
それもそうだろう。
僕は、言う事を聞かないと遥華を殺すと、兄さんを脅してここに連れてきた。
それに僕はすでに、何人も殺していると、兄さんに伝えている。
だからこそ、僕が誰かを殺そうとしていると思うのは、当然ではあった。
「兄さんは、何も考えなくていい。すぐ、終わるから。」
僕はここで、遥華を殺す。
彼女さえいなくなれば、もう僕の邪魔をする者はいなくなる。
もうすぐなんだ。
もう少しで、兄さんは本当に僕だけのものになる。
けれども遥華の死を、兄さんには知られたくない。
ましてや、見られてはいけないと分かっていた。
実のところ、兄さんをここへ連れてくるかどうか、最後まで悩んだ。
それでも連れて来たのは、留守のうちに遥華が兄さんを家から連れ出す可能性が高かったからだ。
「………それじゃあ、僕は行くから。兄さんは、ここにいて。」
僕は包丁を持ったまま、兄さんを部屋に残し、一階へと降りて行った。
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