あれ?これはもしかして…転生?〜愛されたことがないレオが困難を乗り越えながら愛を知っていく〜

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〜第一章〜あれ?これはもしかして…転生?

これはもしかして…誘拐??

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 レオも一歳六ヶ月になり、一人歩きができるようになった。そこでレオの家族はお祝いにみんなでピクニックへ行こうと言う話になっていた。

「レ~オ~楽しいかい??」
「レオ~ご飯美味しい??」
「レオ!本を読んであげる!」
「いいや!レオは俺と遊ぶんだ!」
「「違う。レオは私たちと一緒にお花を見るの」」

 …相変わらずレオのことになると喧嘩をしてしまう一家…

「(…僕はとりあえずゆっくりしたいんだけど…)」

 レオは今一人で草原の上に寝転がっていた。

「(…やっと歩けるようになったけど、もっと大きくなりたいな)」

 そう思いながらレオは暖かな日差しと柔らかい草原が気持ちよかったらしく少し眠くなってきていた。

「おい…」
「あぁ…行くぞ」

「(お兄様たちはなぜか僕を置いて喧嘩してるし、お父様とお母様は二人の世界…僕は周りに騎士さんたちがいるけど…暇)」

 とレオは思いながら暖かい日差しの中でうとうととし始め眠りについた…

『うっ』

 しばらくすると騎士たちが呻き声をあげ倒れていく。

「よし、こいつ連れて逃げるぞ!」
「あぁ!」

 レオを抱き抱えた男二人はそのまま森の奥まで消えていった…

「……う?(どこだ、ここ?)」

 レオは起きて早々見知らぬ小屋にいることを察し頭の中ではてなマークがいっぱい表時される。

「(確か…みんなが僕を置いて遊んでる間にねちゃって…)」

 バンッ

 レオが考えている間に扉が大きな音をたて開いた。そこには男二人と美少年が一人いた。

「あぁ?起きたか。おい、小僧、ここで泣いたり騒いだりしたら殺すからな「
「て兄貴。こんな赤ん坊に言っても分かりませんって」
「あぁ?確かにそうだな。ま、どっちにしろ金さえ手に入ったらこいつは用済みだし殺すけどな」
「兄貴は残酷ですね~」
「(あぁ…これはもしかして…誘拐?)」

 …と冷静に状況を把握できたレオ…じゃないよ!もっと焦ってよ!!まだ私といつでも話せないのに!!助けられないじゃん!!

「にしても兄貴。こいつ全然泣きませんね」
「確かにな。親が近くにいないから泣くかとも思ったが…まぁいいか。俺たちの手をやかせないなら都合がいいってもんだ」
「そっすね!」
「おい、お前。ちゃんと見張っとけよ。こいつもう歩けるみてぇだしな。しらねぇうちに逃げられたらたまったもんじゃねぇ」
「…はい」

 …どうやらこの子も訳ありのようだ…

 バタン

 男二人が出ていき美少年と二人きりになるレオ。

「…ごめんな…」
「??」

 美少年が謝ってきたことに不思議に感じるレオ。

「なんとかして逃してあげたいけど…今の俺の力じゃ…きっと追いつかれる…でも、ここにいれば俺が守ってやる…」

 どうやら…この美少年はあの男二人に何か言われたのか、好きでやっているわけではないとみた。現にレオが寒がらないように抱きしめてあげている。

 どれくらい経っただろうか…かなり時間も経っておりレオも流石にお腹が空いてきているようだ。この美少年もそうなのかお腹をさすっている。するといきなり外が騒がしくなってきた。

 バンッ!

「おい!その子供!こっちこい!」
「!!おい!!何するんだ!!」
「うるせ!お前も一緒に来い!」
「うっ!」

 兄貴と呼ばれていた男が美少年の腕を掴み外へ行く。

「動くな!動くとこいつらの命はないぞ!」

 外へ出ると、もう一人の男が血を流し倒れていた。…私の見解だと死んではおらず、急所もはずれており気を失っているだけのようだ。

「…貴様…」
「(!!お父様…)」

 目の前には騎士を連れたお父様とロルフを連れたブラッドだった。

 “ウゥ…”

 ロルフは男に向かって唸っている。お父様は…顔が家族といる時とは違い、戦士のような…しかし家族を攫われたことによる怒りが顔に出ている…ブラッドも同じように親友子供を連れ去られ怒りが顔に出ている。

「はやくその子を離せ」
「は!金さえよこせばすぐにでも離してやるよ!早く出せ!」
「ふんっ。そう言う輩は大体騙すからな。金を受け取った瞬間その子を殺し逃げるんだろう?」
「!?」

 どうやら図星…ってはやくレオのお父さんなんとかして!!

「_______」
「あぁ?お前何して…!?」

 美少年が何か言った瞬間男が美少年の手を離し目を覆った。

「うわーー!前が見えねぇ!暗い!なんだこれはーー!!」

 そう叫びながら男は暴れ出した、美少年の子は手を離された瞬間レオをしっかり抱きしめ、レオのお父さんと見られるところまで走った。そして、ロルフが二人を守るように寄り添う。

「…そのほうよくやってくれた…直ちにその者をとらえよ!!」
『はっ!!』

 騎士たちは一斉に駆け出す。しかし、この男、もう一人の男と違い獣人だったらしく、その姿を狼に変えた。しかしその姿はロルフのように四本足で立つのではなく、二本足で立っている。レオの世界で言うと…人狼とでも言っておこう。…そもそも聖獣のロルフと一緒にしてはいけなかったかな?

「ウゥ…ガァァァ!」

 変身した男は騎士たちを一気に払い除けた。変身できる騎士たちも姿を変えたが、どうやらこの男はそこそこ能力が高かったらしい。それに応戦したのが、ロルフだ。

「グア!」
 “ヴァフ!”

 さすが聖獣…男を追い詰めている。もう少しでかたがつく…そう思ったときだった。

「待て。ロルフ」

 主人のブラッドがロルフを止める。

「どうやらこいつを仕留めるのはアデルベルトがしたいらしいぞ?」

 “ウゥ…”

 タッ

 ロルフは主人の言葉に従いその場を引いた。だが主人の隣ではなくレオとその美少年の横に…ブラッドはどこか言いたそうだったがこの状況なので多めにみることにした…だけど私には見えた…ブラッドって人の顔が呆れたような…泣きたいような…なんとも言えない顔をしているのを…おそらく…

「(俺の使い魔なら俺のことも少しは心配してくれ…)」

 と思っているに違いない。

「よくも…俺の子供を攫い足掻くに暴れ、この子の前でよくも血を流してくれたな…」

 どうやらレオに血が流れ倒れていく者たちを見させたくなかったらしい…
 すると…

 ズズズズズズ…

「!?」
「(あれは…お父様の…)」
「グルル…」

 レオのお父さんはドラゴンに変身した。それはそれはかっこよく、凛々しい姿だ。

「グオーーー!!」
「!?」

 レオのお父さんは口から炎を吐き出し、男に浴びせていた。

「…」

 バタン

 男は人間の姿に戻っており、レオのお父さんが手がげんしていたからか少し黒焦げになっただけで気を失っていた。

 ズズズ…

 レオのお父さんも人の姿に戻る。すると、レオのもとに駆け寄る。

「レオ!よかった!無事で!」

 ロルフと美少年の腕の中にいたレオを優しくなで、心底安心した顔をし泣きそうな顔で声をかける。

「(今世での家族は…信じていいの…かな…)…おとう…たま…)」

 レオはまだしたが回らないのか少し…いやかなり可愛い言い方をした。もちろんレオのお父さんは…

「!!レオ…い、今…なんと??」
「…おとうたま…」
「……」
「(…呼び方…ダメだったかな…)」

 ガバッ

「!?」
「!?」

 レオのお父さんは美少年を巻き込みながら感動したようで抱きつく…お父さん…気持ちはわかるけど…落ち着いて…

「なんと可愛い!おい!みんな!聞いたか!今レオが俺のことをおとうたまと!!」

 お父さん…落ち着いて…本当…今騎士の皆様は一応戦っていて重症な人はいないけど怪我をしてるん…

「本当ですね!」
「可愛らしかったです!」
「初めて喋られましたね!」
「おめでとうございます!」
「これはお祝いですね!」
「早く帰ってみんなでお祝いだ!」

 …すみません。誰も怪我のことなんかほっといて嬉しさで舞い上がっていました…みんなレオのことが好きすぎてしょうがないことを一瞬忘れていましたけど何が起きてもレオ優先でしたね…

「おとうたま…」
「なんだい?レオ」
「ケガ…ちてる」
「怪我!?何処を怪我してるんだ!!」
「ちがう。ぼく、ちがう。このおにいたん」
「!!君は…」
「……」

 美少年の子はレオに気にかけてくれたことも、仕方ないとはいえレオの誘拐に関わっていたので気まずく感じていた…

「あ、あの…」
「どうやら君には何か事情があるようだ…とりあえずレオを助けてくれたことには変わりないからまずうちに来なさい。話はそれからだ」
「!!は、はい!!」
「レオの言うとおり怪我もしているようだしね」
「きしさん、みんな、ケガちてる」
「レオ様!!」
「俺たちのことまで…」
「なんとお優しい…」

 うん。とりあえず…みなさん家帰って手当てをした方が…大きな怪我はないけど血が垂れていますよ??

 …今日の私の出番がナレーションしかなかった…レオと話したい…

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