総ての海を征するもの……の正妻?

白いモフモフ

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誰の試練か

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 セオが両手で私の腰を支え体が安定したのがわかる。自分で自分の後孔にあてがい外れないようにした後、ゆっくりと腰を下ろす。入り口付近で出し入れを数度して慣らす。クチュクチュとする音が卑猥さを出して少し正気に返り羞恥心が増す。それが余計に快感を引き出す結果となり声が漏れた。

「ッフ……ッフゥ……ゥウッ」

「声を聞かせよ。良い声だぞ?」

「いぅな……ぁあ!……ぁ……あっ!」

「聞かせぬなら…ここはどうだ?」

 片方胸の先端を思い切り吸いついてきた。思わず「ヒッィ……」と声が上がる。片足を担がれていきなり奥まで入った。奥の奥まで暴かれ上り詰める。

「ァァァア!…ッアアア!ァアア!」

イキながら胸の先端を咥えられたまま仰け反ってしまったため更に快感が増す中……『コンコンコン。コンコンコン。』ガチャリ。ドアの開く音が響いた。

「お祖父様、失礼します。あの……私……え?…えええ?…………ぅえええええええ!?!??」

 ソファーがドアに対して垂直に設置されていたため、何をしていたのか誤魔化しようがない。しかも不運なことにアンリが目撃してしまったのは巨物をズッポリと填めた快感で達していた瞬間のデジレ。
アンリの目はデジレの後孔と達して濡れたソレに釘付けだ。

「……ぅえ……ぁ…ぅ。」

アンリの口から意味のない言葉が漏れて、ふらりと体が傾ぎ……崩れ落ちた。
 と同時にデジレも事態に気づいたが自分の中でもセオが達していたため抜くことが出来ない。

「…ッア、……こ…瘤…がぁ……。」

 しかも、動こうとしたために自分で自分の良い所に充ててしまい甘い声が漏れた。
 それに悪いことにαの根本には達したとき、相手の体内で精液が長時間留まるための瘤がある。膨れて蓋の役目をはたすのだが、例え今回のようにα同士の性行為であったとしてもその役目ははたされるため、デジレの中からすぐに抜く事はできない。
 結果、アンリがショック状態でフリーズしてしまったとわかってもすぐにその行為を中断することはできなくて、ダメ押しで見せてしまう事になった。


 暫くして体を拭いガウンを羽織った格好でアンリと気まずい対面をしている。

「……もうし…わけ…あり、ません」

 頭の中が処理できていないらしいアンリが呆けながら謝る。表情も呆けているので頭が働いていないのだとよくわかる。

「……こ、これは……。……夫婦の営みだ。」

「は…い。」

「……何の問題もない。」

「は…い。」

「不思議はない。」

「は…い。」
 
「戻りなさい。勝手に出歩いては行けない。」

「は…い。」

 始終呆けたままだったアンリを部屋に返して大きなため息をついた。
 そして幸せなラブラブフリータイムを過ごしていたマオにとんでもない知らせがいった。

『最中にアンリが乱入。フォロー頼む』

 コウの部屋に届けられたメッセージにブホッと吹いた。これを見たコウは頭を抱えて知らん顔しようとしたため逃がすまいとマオは必死にしがみつく。

「オレじゃ無理だよ!」

「ある意味お前以外できない!」

 しがみつきは通用せず、「どうしようもなければ行ってやるから」という言葉を信じてアンリに貸していた自分の部屋に戻らせられていった。
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