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第8話 エロいことすんの?(3)★
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「ちょ、マジかよ」
「こうやって動かしたら、一緒に気持ちよくなれんだろ」
明は輪っかを作るように手を重ね、陰茎を緩やかに扱いてくる。軽く上下に動かされただけでも気持ちがよく、千佳は小さく呻いた。
「うっ、なにこれ……エロすぎだろ」
勃起した互いのものを擦りつけあって一緒に扱くだなんて――行為自体知らなかったし、想像したこともなかった。
明の熱くて硬いものが裏筋を擦るたび、腰が揺れてしまう。相手も同じ快感を味わっているのだろうか。裏側から伝ってくる脈は速く、千佳のものと重なっている気がした。
「千佳の先っぽ、ひくついてる」
「んっ、だって、気持ちい……あんま、もたねえかもっ」
二人の先走りで、ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が立つ。先端同士が擦れれば、その間に透明な糸が伝い、聴覚的にも視覚的にも興奮を覚えた。
だんだんと手の動きも速くなり、それに伴って互いの息が荒くなっていく。
もう余裕などない。雁首の括れを重点的に扱かれて、千佳は明の肩口に顔をすり寄せた。
「や……あきらっ、そこばっか……やだって」
「どうして? 気持ちよくねえの?」
耳朶を食まれながら囁かれて、背筋がゾクゾクと震える。
千佳のものは限界まで張り詰めていて、今にも爆発しそうだ。それにも関わらず、明は射精を促すように激しく扱いてくる。
「あ、んっ、だめ――おれ、マジで早漏だからあっ」
「いいよ。イけよ、千佳」
「うあっ、あ……やっ、出る、でるうっ」
名前を呼ばれた途端、千佳は呆気なく絶頂を迎えた。びゅっと白濁が飛び散って、二人の手を汚していく。
「はっ……あ、はあ……」
最後まで吐き出してから、くたりと脱力する。
射精している最中も、明が念入りに手を動かしてくるものだから、残滓まで搾り取られた感覚だ。
「わり……俺だけイッちゃって」
申し訳なさを感じつつ、ティッシュで後処理をしている明を見やる。
「いや、お前に触られてるってだけで正直ヤバかった」
言って、「だけど」と明は続けた。あまりに気持ちがよくて、この先があることをすっかり忘れていた。
「えっと、俺、どうしたらいい?」
「四つん這いになれるか?」
「おう、四つん這い……っと」
体を反転させてベッドにうつ伏せになる。言われるままに四つん這いになったはいいものの、尻を突き出す格好はみっともない感じがして恥ずかしい。
(後ろから見たら、すげー光景なんだろうな!?)
そのようなことを考える一方、明はサイドボードの引き出しから何か取り出していた。
出てきたのはローションのボトルと、コンドームと思しき箱だ。これからの行為を想像させる生々しさに、千佳は身を硬くした。
「こうやって動かしたら、一緒に気持ちよくなれんだろ」
明は輪っかを作るように手を重ね、陰茎を緩やかに扱いてくる。軽く上下に動かされただけでも気持ちがよく、千佳は小さく呻いた。
「うっ、なにこれ……エロすぎだろ」
勃起した互いのものを擦りつけあって一緒に扱くだなんて――行為自体知らなかったし、想像したこともなかった。
明の熱くて硬いものが裏筋を擦るたび、腰が揺れてしまう。相手も同じ快感を味わっているのだろうか。裏側から伝ってくる脈は速く、千佳のものと重なっている気がした。
「千佳の先っぽ、ひくついてる」
「んっ、だって、気持ちい……あんま、もたねえかもっ」
二人の先走りで、ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が立つ。先端同士が擦れれば、その間に透明な糸が伝い、聴覚的にも視覚的にも興奮を覚えた。
だんだんと手の動きも速くなり、それに伴って互いの息が荒くなっていく。
もう余裕などない。雁首の括れを重点的に扱かれて、千佳は明の肩口に顔をすり寄せた。
「や……あきらっ、そこばっか……やだって」
「どうして? 気持ちよくねえの?」
耳朶を食まれながら囁かれて、背筋がゾクゾクと震える。
千佳のものは限界まで張り詰めていて、今にも爆発しそうだ。それにも関わらず、明は射精を促すように激しく扱いてくる。
「あ、んっ、だめ――おれ、マジで早漏だからあっ」
「いいよ。イけよ、千佳」
「うあっ、あ……やっ、出る、でるうっ」
名前を呼ばれた途端、千佳は呆気なく絶頂を迎えた。びゅっと白濁が飛び散って、二人の手を汚していく。
「はっ……あ、はあ……」
最後まで吐き出してから、くたりと脱力する。
射精している最中も、明が念入りに手を動かしてくるものだから、残滓まで搾り取られた感覚だ。
「わり……俺だけイッちゃって」
申し訳なさを感じつつ、ティッシュで後処理をしている明を見やる。
「いや、お前に触られてるってだけで正直ヤバかった」
言って、「だけど」と明は続けた。あまりに気持ちがよくて、この先があることをすっかり忘れていた。
「えっと、俺、どうしたらいい?」
「四つん這いになれるか?」
「おう、四つん這い……っと」
体を反転させてベッドにうつ伏せになる。言われるままに四つん這いになったはいいものの、尻を突き出す格好はみっともない感じがして恥ずかしい。
(後ろから見たら、すげー光景なんだろうな!?)
そのようなことを考える一方、明はサイドボードの引き出しから何か取り出していた。
出てきたのはローションのボトルと、コンドームと思しき箱だ。これからの行為を想像させる生々しさに、千佳は身を硬くした。
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