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第三章

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翌日。

ジュゼッペ様と一緒に受ける教育が終わり、これか…王子とのマンツーマンレッスンなのです。すっごく嫌だけど…。
だから今は特別応接室にいる。
与えられた自分の部屋よりきらびやかな雰囲気で落ち着かない。

と言うわけで、望まぬ教育が始まろうとしていました。


「お嬢様」

「私の名前はオジョウサマでは無いのですが殿下」

相変わらずその呼び方を変えようとしないので指摘をする。

「いえ、名前ではなく私限定の愛称
ですよ」

「こじつけですよね、それ…」

絶対に私の意見のほうがあっているのに、黒い笑顔の圧におされてしまう。

「……今日は教育のためにと言う口実で二人きりなわけですがお嬢様に教えることはございませんので」

「私15点だったのですけど」

「はい。ですが他は空欄でしたから。書いたものは全てあっていました
。さすがです」

「………褒めれる要素は無いのですが」

「そうでしょうか。……それともあのレベルはわからないと戯言を仰るのですか?」

「えぇ、わかりません」

「……ふ」

「…?」

何か笑みがこぼれたのですけど。
…諦めてもらえたのかしら。

「お嬢様……私はお嬢様の勉学に関することでしたら熟知しています」

「……」

「お嬢様。小テストに少し細工をさせていただきました」

「…え?」

「お嬢様が解かれた問題。さぞ、お嬢様にとっては解きやすく好きなタイプな問題だったのでは?」

……言われてみれば。
そんな気がしなくもない。

「だったら…何なの…?」

「お嬢様が解かれた問題は、あの教育を聞いていて尚かつ応力の問われる難問ばかりです。それをお嬢様が大好きな記述方式にアレンジしました」

「で、でも!私は全部は」

「はい。記述が全て難問なわけではありません。記述問題と言ってもたくさん種類がございますから…難問にさせていただきました」

「!!」

……そう言えば。
ジュゼッペ様にテストが終わったときに一部とても難しかったですわと言われてた…。
私は全部を元々解いてないからわからずで適当に流して終わってた。

「あの難問を解かれるとはさすがです。ギャルツ公爵令嬢は難問は全て不正解でしたから」

「っ……」

「手の抜き方が甘いですねお嬢様。おかげでお嬢様を婚約者候補から婚約者に推せる理由が一つできました」


………やられた。
自分で自分の首をしめてしまった。








もう…最悪。
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