寝たら次の日、犬になっていた件

ポケっこ

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最低のデメリット

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俺はその後人間に戻る為の作戦を実行したりしたが、どれも異変はなかった。
俺はどうしようもなくなって諦めた。
ある日俺は家に戻った。
お母さんがまだ爆睡してるけど。
そう言えばお母さん、俺が俺って気づいてるかな―
俺は何となく不安に感じてしまった。
お母さんは俺の事を俺じゃなくて野生の犬だと勘違いしてる可能性がある。
実際犬なんだけど、正体が俺って事を分かってないという仮説が浮き出てきたんだ。
(それにしても会うの久しぶりだな……)
長い間あの狭い通路で過ごしてきた。
こんな広い部屋は何週間ぶりだろうか。
ふと俺は恐ろしい、最低のデメリットに気がついた。
さっきの話に戻る。
お母さんが俺が俺って事を気づいていないとしたら、俺は永遠に家に住めないと言う事になる。
これは最低のデメリットだ。
ダラル達に、人間に戻る手伝いをさせよう。
そして人間に戻れたら―。
俺はダラル達の元に走った。
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