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消えゆくもの、残るもの

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 朝食を食べたあなたは、リンカと一緒に再び外に出ました。

 改めて自分の家とまわりの景色を見回します。初めてここに来たときは落ち着いていなかったので、よく見ることができませんでした。

 今見ると、初めて見た時よりは輝きは抑えられてはいるものの、やっぱりすべてが光っているように思えます。

 家全体もどことなく光っており、草木も花々も光を放っています。空を見れば、さらに輝く霊的太陽が世界を覆っています。

 この世界はすべてが輝いていました。

 そこでふとあなたは気がつきます。


 影がない。


 そうです。いつも当たり前にあるはずの影が存在しません。太陽に当たっているのに影がないなんて、とても不思議です。

「気がつきました? 全部光っているので影がないんですよ」

 必死に影をつくろうとがんばっているあなたに、リンカが教えてくれました。

 すべての物質が地上のものよりも質が高くて、輝きの度合いがまったく違うのです。ですから、地上では当たり前だった影もないし、暑い寒いといったものが存在しません。

 もっと早く教えてくれればいいのに。

 なんだか自分がやっていたことがバカらしく思えて恥ずかしいあなた。でも、それもなんだか楽しく思えてきました。

 こんなことで心がうきうきするのは何年ぶりだろう。

 何事も初めては何もわからないもの。どんな小さな発見でも、今のあなたにとっては珍しくて楽しいのです。

 あなたは海を見つめます。海も南国の海のように綺麗で、何一つ混じっていない輝く海です。

 海にはいくつか島が浮かんでいるのがわかりました。そのどれもがあまり大きくはない島に見えます。たまにテレビで見る無人島くらいの大きさです。

 そういえば、今の自分の家がある場所も島です。どうやらここも小さな島のようで、さほど広いようには見えません。

 それでも不思議なことに、歩くたびに新しい景色が見えることがあります。リンカと歩いた薔薇の道もそうでした。いざ行ってみるとまた違う世界が開けていくものなのです。

 なんとも不思議な場所だ。

 あなたはまだ、この世界に慣れることができません。

 それが普通なのです。世界が変われば法則も変わるもの。勝手が違うものです。慣れるまでは戸惑うことも多いでしょう。


 さて、今日はどうしよう。


 時間が存在しないので、今日という感覚も乏しいのですが、町はすでに一度見ました。どうせなら違う場所が見たいな。坂道をくだりながらいろいろと考えます。

 その瞬間、ふとあなたの目に入ったのが、あの山でした。まるで空にまで届きそうな、島の中心にある大きな山です。

 あそこには神様がいるといいます。
 神様がいるなら見てみたいものだ。

「じゃあ、今日は神様に会いに行きましょう」

 リンカは、さも当然とばかりに言いました。

 え? 会えるの?
 自分で言っておきながら、びっくりです。

 まさか、そんな簡単に会えるものなのでしょうか。
 神様とは、たしか竜だったはずです。こ、怖そう。

「大丈夫ですよ。お優しいかたですから。わたしも迷ったことがあると、よく会いに行くんですよ」

 どうやら気さくな神様のようです。動物を管理しているくらいですから、とても優しいのでしょう。ますます興味が湧いてきました。

 とはいえ、竜の神様なんてあまりイメージが湧きません。映画やゲームにはよく出てくるけれど、なぜ竜なのだろう。

 竜とは、いったい何なのだろう。

「竜というのは、人が勝手に名付けたものなんです。それが何であるかまでは、わたしも知りません。でも、古い神様となると、この星が生まれたときからいるそうです」

 竜の伝承は、世界各地に残されていました。

 場所によれば蛇の場合もありますが、それらは多くの場合、世界創造に携わっている神様ばかりです。

 リンカが聞いた話では、この星を生み出したのも竜であるといいます。人を生み出したのも竜であり、動物を生み出すのも竜。竜はすべてのお母さんのようなものなのだと。

 神話の世界ではよく聞く話ですが、いざ実際にそうだといわれると、あなたはまだ戸惑ってしまいます。でも、この世界があることも知らなかった自分は、そもそも何も知らないのだと納得させました。

 どうせ会えばわかるだろう。
 あなたは素直に楽しむことに決めました。

「それじゃ、行きましょう!」

 むぎゅ。そう言って再び腕を組んでくるリンカ。
 その温もりに、あなたはまた幸せを感じていました。

 リンカとならば、どんな場所だって怖くはない。
 この温もりがあれば大丈夫だ。

 あなたは、この幸せがずっと続くと信じていました。


 町を通り越して、山に続く道を上ります。
 そこは、鮮やかなモミジとイチョウの道でした。

 これはなんと美しい。あなたは見惚れてしまいます。

 赤と黄色は、薔薇の道と同じ色彩です。

 どうやら、ここの神様はこの二色が好きなようです。いたるところにこの二色の配色がなされていると感じました。

 おや、改めて見ると、空気そのものが赤と黄色がかっているではありませんか。光にも、わずかにこの色が混じっている。だからすべてが赤と黄色の配色に見えるのだと気がつきました。

 これは何なのだろう? どういうことなのだろう?

「あっ、気がつきました? 実は、ここの世界そのものが、その二色で構成されているんです。見るものすべてに、その二色が強めに出ているはずです」

 リンカの周囲には、金と赤の光が満ちています。それは彼女の心の光でもありますが、この世界の作用でもあったのです。

 この光には意味があります。

 光は白一色ですが、いろいろな色に見えますね。あの虹の色合いがそうです。赤・青・緑など、色とりどりです。その七色が混じりあうと白、透明になるのです。

 つまり、光はいくつもの色によって構成されているのです。

 人間の目には、色を感じ取る器官があり、それによって見分けています。光が屈折したりして波長が変わると、特定の色が見えるようになります。

 そして、同じ白い光に見えても、中の成分が違うことがあるのです。

 蛍光灯や電球には、いろいろな色のタイプがあります。あれは、中身の成分が異なるから、そう見えるのです。

 それと同じく、どうやらここの光には、赤と黄色が多く含まれているようです。赤や黄色には、人を元気づける作用があります。それがあなたの気分を高揚させてくれていました。

 あなたは時々、過去を振り返って哀しくなります。
 まだ地上の記憶が色濃く残っているから仕方ありません。

 でも、沈んだ気持ちが一瞬のうちに明るく元気になるのは、この光のおかげでもあるわけです。この世界の雰囲気が、あなたにやる気を出させてくれるのです。

 ここでは、哀しみは必要ありません。哀しみは神様が意図するところではないので、せっかくの愛を引き裂いてしまいます。

 神様は親和力という力で世界をくっつけています。似たもの同士が引き合う法則です。もしリンカとのあいだに哀しみが生まれると、二人は文字通り一瞬で離れてしまうのです。

 神様は常に楽しくあることを望まれています。
 あなたが死んでも実際は死んでいないように、世の中に死はないのです。
 死がないのですから、何も失われず、哀しむ必要がありません。

 地上では物だけに目がとらわれていますから、身体の別れが心の別れだと思ってしまいます。だから哀しいのです。

 哀しみは哀しみを引き寄せます。

 一瞬ならばよいのですが、長く続くと本当に別れねばならなくなってしまいます。

 あなたがこの世界の雰囲気に合わなければ、ここにいることはできないのです。

 あなたはリンカと一緒にいたいと願っています。それならば、常に彼女と同じ楽しい気持ちであらねばなりません。その同じ属性を持つ磁力が二人を結びつけます。

 でも、そんな簡単にできませんね。
 感情のコントロールは難しいものです。
 この光は、それを助けてくれるものなのです。

 こうした光は各地域にそれぞれ存在し、役割ごとに色が違うといいます。

 たとえば青い世界があります。青は人の精神を落ち着ける作用があって、空や海を見ると心が落ち着くのはそのためです。

 そうした青い色は、強いショックを和らげる効果があります。事故などで突然死んでしまった人、そのときのショックがあまりに強い人などは、青い世界に運ばれてしばらく心を落ち着かせます。

 地上でも色の効果は研究されていましたが、この霊の世界においてはより顕著に表れています。


 ここは心の世界だからです。

 心に響く作用こそが、魂にとって重要なのです。


 それを知ったあなたは、むしょうに楽しい気持ちになりました。
 神様が自分たちにそうした配慮をしてくれていること。
 神様が愛であることに感動しています。

 ここに来て日が浅いですが、それでもこの充実感です。常に満たされているのは、ここを管理する竜のおかげでもありました。

 一言お礼が言いたい。

 あなたはそう思いました。


 ぴかー!


 そのときです、山の頂上から大きな光が発しました。

 光は雲をつき抜け、天に大きな穴をあけます。それと同時に、いくつもの光の球が空に舞い上がっていきます。光はくっついたり離れたりしながら、さらに上昇していきます。

 そして、ついには天に消えていきました。

 いったい何があったのだろう。

 あなたはびっくりです。

 もしかして、雷だろうか。
 いや、でもあの光の球はなんだろう。

 驚いたあなたは、身体がすくんでしまいました。

 リンカもそれを見て、少し戸惑っています。心なしか震えているようでした。

 もしかして、神様に何かあったのだろうか。
 もしそうなら、ここはどうなってしまうのだろう。

 せっかくの素晴らしい楽園が、消えてしまうことはないのだろうか。
 少し心配になったあなたは、急いで道を歩きだしました。

 …あれ? リンカと距離が離れてしまった。
 あれれ? リンカは動いていない。

 彼女はなぜか、そこに立ったままでした。
 慌てて道を戻るあなた。

 リンカ、どうしたんだい? 大丈夫か?
 そう近寄ろうとした瞬間でした。

 ふわっ。
 あなたの腕の中に春がやってきました。春の匂いが幸せを感じさせます。

 リンカがあなたに抱きついたのです。

 リ、リンカ?
 どうしたんだ。気分でも悪いのかい?
 あなたは優しく抱きしめて気遣います。
 でも、彼女は黙ったままです。

 どうしたのだろう。
 さきほどの光が怖かったのだろうか。

 たしかにびっくりしたが、そんなにすごいものではなかったはずだ。
 でも、リンカには怖かったのかもしれない。

 なら、しばらくこうしていよう。
 あなたは、わけもわからないまま、彼女を抱きしめ続けていました。

 彼女の震えがおさまるまで、ずっと。


 しばらくして、再び道を歩きます。

 リンカはそばにいますが、ずっと黙っています。あなたにしがみついて離れようとしません。彼女の柔らかさを味わえることは嬉しいのですが、どうにも釈然としません。

 彼女は、あの光が何であるかを知っているのではないだろうか。
 それに怖がっているのではないだろうか。

 この世界は、美しく楽しい場所だ。
 地上と比べれば何一つ困ったこともなく、まさに楽園のような場所だ。
 そこでどうして怖がることがあるのだろうか。

 彼女が怖がる理由を知りたい。
 もしそんなものがあるのならば、自分が壊してしまいたい。

 大切な彼女を守るために勇気を燃やします。

 リンカ、何があっても守るからな。
 その言葉に、彼女もぎゅっと力を込めます。

 でも、あなたも少しばかり怖かったのは内緒です。


 山の頂上付近に着いたとき、木々の間から空が見えました。そこは、不思議な光景が広がっていました。雲の上に違う山があり、この山の頂上とつながっていたのです。

 雲を隔てて二つの世界がつながっているのです。

 この山の雲の上は、新たな大地です。そして、雲の上の山の上にも違う大地がありました。

 実に奇妙な光景です。

 どうしてこんな状態になっているのだろうと何度も見上げます。重みでよく落ちてこないものだと感心もします。よくよく見ると、この山の頂上から雲の上の山の頂上には、光の橋がかかっています。

 ああ、なるほど。

 それを見て、この山がもう一つの世界に行くための『通路』であることに気がつきました。

 あの橋を渡れば、次の世界に行くことができるのだ。
 上がどうなっているのかわからないけれど、ここは通り道なのだろう。

 では、さきほどの光はもしや…


「そのとおり。次の世界に旅立った者たちです」


 背後から声がして、あなたは振り向きます。

 そこには、金色に輝く竜がいました。

 まるで自ら光を発しているかのように、全身が輝いています。この竜こそ、このアニマルアイランドを管理している神様だと直感します。

 これが竜。

 自分が想像していた竜とは違い、とてもかわいらしい姿をしています。

 大きさは人間の背丈とあまり変わりません。そのうえ足はなくて、どちらかというとタツノオトシゴみたいな格好です。

 でも、顔はとても愛らしく、全体が丸っこくてぬいぐるみのようです。言葉も理解できますし、なによりその声は愛情に満ちていました。

 聞いただけで、心の奥に親しみが湧いてくる声です。あなたは、その竜のことが一瞬で好きになりました。

 こんなにきれいな存在は見たことがない。
 こんな竜だったら、いつでも大歓迎だ。

「ようこそいらっしゃいました。あなたがリンカの愛する人ですね。あなたがアニマルアイランドに来たことは、全部わかっていました。そして今、ここを訪れることも…」

 竜は、あなたのことを知っていました。
 このアニマルアイランドのことは、なんでも知っています。

 なぜならば、『彼女』はこの世界そのものなのです。

 はて、竜にも性別があるのだろうか?

 たしかに、その竜から感じられる雰囲気は女性のものだ。温かく柔らかい…、そう、リンカに似た雰囲気を宿しています。

 リンカよりももっと大きく、全体を包むような母性を感じます。それが柔和な雰囲気を世界に与えているのです。彼女の愛こそ、この世界を維持するための力なのです。

 愛が光となって、優しさが風となって、母性が大地となって人も動物も包んでしまいます。すべての生命が輝くのは彼女のおかげなのだと感じました。

 はぁ、これが神様なのか。
 その光輝にあなたは納得するしかありませんでした。

 感じられる愛の波動に、どうしても逆らえないのです。子供が母親に逆らえないように、本能的に従ってしまいそうになります。

 何も強要されませんが、その愛が深いゆえに。

 ただただ愛してくれる人に対しては、どんな人間でも心を許すものです。その心に嘘偽りがないことを知っているからです。

 神様って、やっぱりすごい!

 あなたは、素直にそう伝えました。

「ふふっ、わたしは神ではありませんよ。神から動物たちの進化を任せられているにすぎません」

 竜は、自分は神ではないと言います。
 彼女は神ではありませんでした。

 神とは、もっと大きく、もっと完全な存在なのです。人間的ではなく、この宇宙そのものである力と愛と叡智そのものなのです。

 それと比べれば、彼女はまだまだ小さな存在。されど、ここの動物たちにとっては母であり、神様のような存在です。

 ここでは、神様と呼んでも差し支えない愛を持っていました。彼女もまたそれを否定もしません。彼らがどう思っていても問題ないからです。

 神は、神を崇めることを強要したりはしません。
 その完全なる存在は、すべての生命を包み込み、すべてを支配しています。
 人間が何を思っても神が変わることは絶対にないのです。

 そして、その愛も永遠に変わりません。

「さあ、こちらにおいでなさい。あなたにとって過ごしやすい場所を用意してあります」


 山の頂上には、一軒の家と庭がありました。

 朱色の家にはツタのような植物が生え茂り、強い黄金の光を放っています。まるでここからアニマルアイランド全体に向けて光が放たれているようでもありました。

 竜も家に住むなんて意外だ。
 あなたが素直にそれを伝えると、竜はほほえみます。

「あなたも家に住んでいるではありませんか。地上にあるものは、すべてここにもあるのですよ」

 竜は、地上はこの世界の影だといいます。
 魂にとっての肉体のように、本質の外的表現が地上の生活です。

 本質に近づくほど環境は変化していきますが、地上に近い境域にあるこの場所では、まだまだ地上と似た部分が多く見られました。

 あなたはまだ食べることができます。
 食べることに興味があり、満たされたいと思うからです。
 味を楽しみたいと願えば、与えられます。

 思えばあなたの身体も、地上の肉体に似ています。顔があって手があって、足がある。髪の毛だってある。この世界においてはもっと綺麗ですが、地上の環境と大きく変わっているわけではありませんでした。


 地上はこの世界の影。しかもかなり劣った世界。


 本当の世界はこちらのほうなのです。ただ、比較的地上に近いので似ているところが多いのです。

 神は段階的に人が慣れるように世界をつくっていました。

 もし準備運動をせずに、いきなり海に飛び込んだらショックが強すぎるでしょう?

 それと同じく、すべてが優しくできているのです。

「この姿も、わたしといえばわたしですが、より外的な表現なのです。あなたもわたしも、本質はもっと上にあります。ですが、あなたにはまだわからないでしょうね」

 竜のこの姿も、人の慣習に合わせて生み出したもののようです。人にとって印象よく映るようにとの配慮から、彼女はこうした愛らしい竜になってくれていたのです。

 まだよく勝手がわからないあなたは、不思議な配慮に苦笑いするしかありません。

 ただ、あなたは竜に名前がないことに違和感を感じています。

 どうやらこちらの世界では、名前は必須ではないようです。心の世界なので、相手を想えばそれだけで通じてしまうのですから、たしかに必要はないのかもしれません。

 でも、人間にとっては不便です。
 そこで竜は言いました。

「わたしのことはマローンと呼んでください。いいですか、何の気兼ねもすることはありません。わたしをあなたの最愛の存在だと思いなさい」


「そう、生命はすべて家族なのですから」


 マローンの言葉に、あなたは強烈な愛を感じました。本当の家族、愛情深い母親に抱かれているような気分です。その優しい波動に、心のわだかまりがすべてとけていくようです。

 地上では、血筋やお金にによって地位が生まれますが、ここではそれはありえません。

 こちらの世界では、より愛が深い者が力を持ちます。

 愛と叡智に長けた彼女は、ここの支配者にふさわしい存在でした。誰もが愛によって彼女を認めるのです。あなたも自然と彼女に親しみと畏敬の念を感じました。

 そして、マローンはリンカの様子がおかしいことにも気がつきます。

 あなたは、慌ててさきほどのことを説明しました。どうしてリンカが反応したのか、意味がわからなかったのです。

 すべてを聞き終えたあと、マローンは言いました。


「あれは、動物と別れを告げた人間たちなのです」

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