44 / 99
幸せが崩壊する音。。。②
しおりを挟む
ばらされたくはないけど……
せっかく誠二さんが10年ぶりに私に残してくれた跡を
こんなカタチで誰かに消し去ろうとされるなんて――
「痛ッ――いやあぁぁ!!!」
「意外と濡れてるな。淫乱な女だな。」
そう、私は淫乱な女。
だけどそれは誠二さんの前だけで
今濡れているのだって誠二さんの温もりがまだあったから・・・
カラダはまだ濡れているかもしれない。
だけどカラダもココロも引き裂かれそうなぐらい痛い。
「止めて……お願い。止めてください…っ……」
「口止め料にこれぐらいもらったっていいだろ?俺は今の地位を得るために20歳の時に40歳の嫁をもらったんだ。」
弘樹さんには弘樹さんで苦労したのはわかる。
そんな苦労を永一にはさせたくない。
させたくないけど――
「…っ……ッ……」
「気持ちいい…俺も若い嫁もらいたかったな。」
感じもしない。
むしろ嫌悪感で気持ちが悪くて吐きそうだ。
誠二さん・・・
さっきあなたはこれはレイプだと言って行為をしたね。
だけど私はカラダもココロも気持ちがよかった。
レイプって今みたいなセックスを言うんだよ?
逃げたいのに男の力で締め付けられて逃げれない。
気持ちがよくて勝手に声が出るなんてことはない。
愛が全くないセックスは苦痛でしかない。
もう…早く終わってほしい。
「何してんだよ!!!」
大きな怒鳴り声と同時に目の前からは弘樹さんが消えていた。
ガシャンっという音とともに目に飛び込んできたのは
誠二さんだった。
「美緒!!!」
誠二さんの嘘つき。
何とも思ってないって言ったくせに。
部屋の絵全部持って行っちゃったくせに。
どうして……来てほしい時に助けに来てくれるの?
「何だよ…お前だってこの女とヤッていたくせに!この女は誠一の妻なんだぞ!だったら俺だってヤッたっていいじゃねぇかよ!」
「帰れ…帰れよ!!」
「チッ…今日は帰るけどバラされたくなければ言うこと聞くんだな!」
誠二さんはもう一度殴り掛かりそうになったけど
弘樹さんの表情も真剣でこれ以上の何かをしてきそうな雰囲気だった。
「誠二さっ…誠二さん……っ」
どうしよう、私のカラダは汚れてしまった。
誠二さんだって呆れているはずだ。
だってこんな……夫がいる身でこんな――
「見ないで……誠二さん、お願いだから見ないで!見ないでぇ~!!!」
10年ぶりに誠二さんに抱いてもらったのに
すぐほかの男に……こんな女自分でも嫌だ。
「大丈夫…大丈夫だから。」
誠二さんにギュッと抱きしめられると
どうしてこんなにも気持ちが落ち着くんだろう。
「永一が…美緒の叫び声を聞いたって聞いて……遅くなってごめん。」
「永一は…?今どこ?」
「レンタカーの中で待ってる。」
「ふっ……うぅっ……」
「大丈夫。永一は家の中には入ってないから見てないから…」
「美緒……弘樹に何言われたんだ?」
「永一が…誠二さんの子だということを言いふらすって…」
「あの男……」
「智樹さん自分がされてきたことをこの家に対して復讐したいんだと思う…これからどうすればいいの……ううっ……永一のことを大事に育ててきたのにどうしてこんなっ…」
「美緒…大丈夫だから。兄さんのことも永一のことも心配しなくていい。俺がお前を守るから。」
今は目を閉じて、俺のことを感じて――
そういってお姫様抱っこされて
誠二さんの心臓の音を聞いていたら安心して眠ってしまった。
誠二さん…私は誠二さんがこうやってそばにいてくれるだけで
心臓の音を聞くだけで安心するの。
あなたがいるだけで、守られている気がするの――
「誠二叔父さん!お母様は?」
永一の部屋に行くと本棚には本がビッシリ並べられていて
参考書にまぎれて経営の本もある。
この年で、本当に兄さんの跡を継ぎたいと必死なんだ。
「大丈夫。疲れたみたいだから寝てしまったよ。もうすぐお父さん帰ってくるから…」
「叔父さん帰っちゃうの…?」
帰ろうとする腕を捕まれてそんな風に言われたら……
息子に言われて動揺しないはずがない。
「男なんだから、お前がお母さんを守るんだ。」
「……はい。」
せっかく誠二さんが10年ぶりに私に残してくれた跡を
こんなカタチで誰かに消し去ろうとされるなんて――
「痛ッ――いやあぁぁ!!!」
「意外と濡れてるな。淫乱な女だな。」
そう、私は淫乱な女。
だけどそれは誠二さんの前だけで
今濡れているのだって誠二さんの温もりがまだあったから・・・
カラダはまだ濡れているかもしれない。
だけどカラダもココロも引き裂かれそうなぐらい痛い。
「止めて……お願い。止めてください…っ……」
「口止め料にこれぐらいもらったっていいだろ?俺は今の地位を得るために20歳の時に40歳の嫁をもらったんだ。」
弘樹さんには弘樹さんで苦労したのはわかる。
そんな苦労を永一にはさせたくない。
させたくないけど――
「…っ……ッ……」
「気持ちいい…俺も若い嫁もらいたかったな。」
感じもしない。
むしろ嫌悪感で気持ちが悪くて吐きそうだ。
誠二さん・・・
さっきあなたはこれはレイプだと言って行為をしたね。
だけど私はカラダもココロも気持ちがよかった。
レイプって今みたいなセックスを言うんだよ?
逃げたいのに男の力で締め付けられて逃げれない。
気持ちがよくて勝手に声が出るなんてことはない。
愛が全くないセックスは苦痛でしかない。
もう…早く終わってほしい。
「何してんだよ!!!」
大きな怒鳴り声と同時に目の前からは弘樹さんが消えていた。
ガシャンっという音とともに目に飛び込んできたのは
誠二さんだった。
「美緒!!!」
誠二さんの嘘つき。
何とも思ってないって言ったくせに。
部屋の絵全部持って行っちゃったくせに。
どうして……来てほしい時に助けに来てくれるの?
「何だよ…お前だってこの女とヤッていたくせに!この女は誠一の妻なんだぞ!だったら俺だってヤッたっていいじゃねぇかよ!」
「帰れ…帰れよ!!」
「チッ…今日は帰るけどバラされたくなければ言うこと聞くんだな!」
誠二さんはもう一度殴り掛かりそうになったけど
弘樹さんの表情も真剣でこれ以上の何かをしてきそうな雰囲気だった。
「誠二さっ…誠二さん……っ」
どうしよう、私のカラダは汚れてしまった。
誠二さんだって呆れているはずだ。
だってこんな……夫がいる身でこんな――
「見ないで……誠二さん、お願いだから見ないで!見ないでぇ~!!!」
10年ぶりに誠二さんに抱いてもらったのに
すぐほかの男に……こんな女自分でも嫌だ。
「大丈夫…大丈夫だから。」
誠二さんにギュッと抱きしめられると
どうしてこんなにも気持ちが落ち着くんだろう。
「永一が…美緒の叫び声を聞いたって聞いて……遅くなってごめん。」
「永一は…?今どこ?」
「レンタカーの中で待ってる。」
「ふっ……うぅっ……」
「大丈夫。永一は家の中には入ってないから見てないから…」
「美緒……弘樹に何言われたんだ?」
「永一が…誠二さんの子だということを言いふらすって…」
「あの男……」
「智樹さん自分がされてきたことをこの家に対して復讐したいんだと思う…これからどうすればいいの……ううっ……永一のことを大事に育ててきたのにどうしてこんなっ…」
「美緒…大丈夫だから。兄さんのことも永一のことも心配しなくていい。俺がお前を守るから。」
今は目を閉じて、俺のことを感じて――
そういってお姫様抱っこされて
誠二さんの心臓の音を聞いていたら安心して眠ってしまった。
誠二さん…私は誠二さんがこうやってそばにいてくれるだけで
心臓の音を聞くだけで安心するの。
あなたがいるだけで、守られている気がするの――
「誠二叔父さん!お母様は?」
永一の部屋に行くと本棚には本がビッシリ並べられていて
参考書にまぎれて経営の本もある。
この年で、本当に兄さんの跡を継ぎたいと必死なんだ。
「大丈夫。疲れたみたいだから寝てしまったよ。もうすぐお父さん帰ってくるから…」
「叔父さん帰っちゃうの…?」
帰ろうとする腕を捕まれてそんな風に言われたら……
息子に言われて動揺しないはずがない。
「男なんだから、お前がお母さんを守るんだ。」
「……はい。」
0
お気に入りに追加
389
あなたにおすすめの小説


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。


ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる