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禁断の扉①
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「貴方たち……誠二っ――」
「お義母さん……」
「誠一が……出張だと聞いて…美緒さん一人のはずだと思って……どうして…どうして……」
自分の息子ではなく、息子の弟と嫁がセックスしている姿をみれば愕然として当たり前だ。
「どうして美緒さんが誠二と……あなたの夫は誠一でしょう!」
「お義母さん、すいません。すいません!!」
謝ることしかできない。
お義母さんは跡取りのこと知らなかったんだ。
ううん……たとえ知っていたとしても私が誠二さんのカラダを欲しがったのをお義母さんは聞いてしまったんだから。
自分の快楽のために誠一さんを裏切ったことがどういうことだったか
一気に目が覚めた。
「あなたって人は……!」
パシンと音が風呂場に鳴り響いたけど痛みは全くなかった。
「誠二さん……」
「誠二、どうして……」
「母さん、どうして美緒を責めるの?」
「どうしてって……だってこの人が貴方を誘ったんでしょう?」
「違うよ……嫌がる美緒を俺は抱いたんだよ。」
「え……?」
「何をしている?」
「お父さん……」
お義母さんはたまに家に遊びに来ていたけど、お義父さんは結婚式以来で5年ぶりに会ったけど白髪が少し増えたぐらいで変わっていない。
仏頂面で裸の私と誠二さんを見ても眉一つ動かさない。
「あなた、誠二が……誠二が美緒さんと…」
「それがどうした?」
「え……貴方?」
「二人とも服を着てリビングに来なさい。話がある。」
「貴方……いいんですか!?美緒さんは誠一の…!」
「知っている。」
「知っているって……不倫していることを知っているってことですか?」
「これは誠一が願い出てきたことだ。美緒さんも誠二も了承したことだと聞いている。」
「了承って……不倫することがですか!?どういうことですか!?」
「はぁっ……だからお前に話すのは嫌だったんだ。」
「知らなかったのは私だけなんですか!?どうして……どうして貴方はいつも私に何も相談してくれないんですか!」
「跡取りを作るためだ。」
服を着替えて、いつもなら隣に座っている誠一さんはいなくて、誠二さんが座っている。
混乱していたお義母さんは出された熱い紅茶を口にしながら手が震えている。
「跡取り……誠一がいるじゃないですか。」
「誠一じゃ子供ができない。」
「え…?」
「誠一は極秘で検査を行ったようで検査結果を私に見せてきた。普通の夫婦生活では無理だ。」
「でも……今は不妊治療だって!」
「お前は何もわかっとらん!!」
怒るというか…今まで感情を表に出したことがないお義父さんが初めて声にも顔にも怒りの感情を見せてきた。
「今まだ僅かだが派閥が起きて弘樹達が乗っ取ろうとしているんだ、この会社を。」
「弘樹って……あなたの義弟じゃないですか。」
弘樹さんは、お義父さんの腹違いの弟だけど誠一さんと同い年で
仕事ができる人だと聞いたことがある。
ただ少し強引に進めることもあるからトラブルも多いと――
「わが社は血の繋がりだけを信じてきた会社だ。もし誠一が不妊治療していることがアイツらにばれたらそれこそ乗っ取ってくるつもりだ。弘樹にはすでに息子がいる。」
「だからって義理の弟と兄の嫁がこんな――」
怒りなのか悲しみなのか
震えていた手で持っていた紅茶のカップをやっとテーブルに置いて義母は下をうつむいた。
「美緒さん、今日は改めて私からお願いをしようと思ってきたのだが……お願いするまでもなかったみたいだな。」
「あ……」
誰だって裸でお風呂場にいればそう思う。
ヤルことはヤッているって……
お義父さんは私がお義弟と夜の生活をすることを何とも思っていないんだ。
「…美緒さんは嫌じゃないの?誠二だってどうなの!?これじゃまた一緒じゃない!」
「やめないか、あの女の話は……」
「え……一緒ってどういうことですか?あの女って紗英さんのことですか?」
「それは……」
お義母さんはつい口走ってしまったことに罪悪感を感じたのか下唇を噛んでまた下をうつむいた。
「美緒さん……とにかくこの家のため、会社のため、誠一のために子供を作ってほしい。どうか、この通りだ!!」
この日本で……知らない人はいないというぐらい昔からある大きな会社
最初は不動産だったのが、ホテルや旅行会社と展開し続けて
今はお菓子や服のブランドだって立ち上げた
衣食住、この会社にお世話になっているといっても過言ではないぐらい有名な会社のトップに立つ人が
自分の息子と不倫している私に土下座している。
きっとそれぐらい事態は深刻だということがお義父さんの行動でわかる。
私も誠一さんもお義父さんたちも
子供ができることを心から願っている。
私はもう後戻りはできない。
「お義母さん……」
「誠一が……出張だと聞いて…美緒さん一人のはずだと思って……どうして…どうして……」
自分の息子ではなく、息子の弟と嫁がセックスしている姿をみれば愕然として当たり前だ。
「どうして美緒さんが誠二と……あなたの夫は誠一でしょう!」
「お義母さん、すいません。すいません!!」
謝ることしかできない。
お義母さんは跡取りのこと知らなかったんだ。
ううん……たとえ知っていたとしても私が誠二さんのカラダを欲しがったのをお義母さんは聞いてしまったんだから。
自分の快楽のために誠一さんを裏切ったことがどういうことだったか
一気に目が覚めた。
「あなたって人は……!」
パシンと音が風呂場に鳴り響いたけど痛みは全くなかった。
「誠二さん……」
「誠二、どうして……」
「母さん、どうして美緒を責めるの?」
「どうしてって……だってこの人が貴方を誘ったんでしょう?」
「違うよ……嫌がる美緒を俺は抱いたんだよ。」
「え……?」
「何をしている?」
「お父さん……」
お義母さんはたまに家に遊びに来ていたけど、お義父さんは結婚式以来で5年ぶりに会ったけど白髪が少し増えたぐらいで変わっていない。
仏頂面で裸の私と誠二さんを見ても眉一つ動かさない。
「あなた、誠二が……誠二が美緒さんと…」
「それがどうした?」
「え……貴方?」
「二人とも服を着てリビングに来なさい。話がある。」
「貴方……いいんですか!?美緒さんは誠一の…!」
「知っている。」
「知っているって……不倫していることを知っているってことですか?」
「これは誠一が願い出てきたことだ。美緒さんも誠二も了承したことだと聞いている。」
「了承って……不倫することがですか!?どういうことですか!?」
「はぁっ……だからお前に話すのは嫌だったんだ。」
「知らなかったのは私だけなんですか!?どうして……どうして貴方はいつも私に何も相談してくれないんですか!」
「跡取りを作るためだ。」
服を着替えて、いつもなら隣に座っている誠一さんはいなくて、誠二さんが座っている。
混乱していたお義母さんは出された熱い紅茶を口にしながら手が震えている。
「跡取り……誠一がいるじゃないですか。」
「誠一じゃ子供ができない。」
「え…?」
「誠一は極秘で検査を行ったようで検査結果を私に見せてきた。普通の夫婦生活では無理だ。」
「でも……今は不妊治療だって!」
「お前は何もわかっとらん!!」
怒るというか…今まで感情を表に出したことがないお義父さんが初めて声にも顔にも怒りの感情を見せてきた。
「今まだ僅かだが派閥が起きて弘樹達が乗っ取ろうとしているんだ、この会社を。」
「弘樹って……あなたの義弟じゃないですか。」
弘樹さんは、お義父さんの腹違いの弟だけど誠一さんと同い年で
仕事ができる人だと聞いたことがある。
ただ少し強引に進めることもあるからトラブルも多いと――
「わが社は血の繋がりだけを信じてきた会社だ。もし誠一が不妊治療していることがアイツらにばれたらそれこそ乗っ取ってくるつもりだ。弘樹にはすでに息子がいる。」
「だからって義理の弟と兄の嫁がこんな――」
怒りなのか悲しみなのか
震えていた手で持っていた紅茶のカップをやっとテーブルに置いて義母は下をうつむいた。
「美緒さん、今日は改めて私からお願いをしようと思ってきたのだが……お願いするまでもなかったみたいだな。」
「あ……」
誰だって裸でお風呂場にいればそう思う。
ヤルことはヤッているって……
お義父さんは私がお義弟と夜の生活をすることを何とも思っていないんだ。
「…美緒さんは嫌じゃないの?誠二だってどうなの!?これじゃまた一緒じゃない!」
「やめないか、あの女の話は……」
「え……一緒ってどういうことですか?あの女って紗英さんのことですか?」
「それは……」
お義母さんはつい口走ってしまったことに罪悪感を感じたのか下唇を噛んでまた下をうつむいた。
「美緒さん……とにかくこの家のため、会社のため、誠一のために子供を作ってほしい。どうか、この通りだ!!」
この日本で……知らない人はいないというぐらい昔からある大きな会社
最初は不動産だったのが、ホテルや旅行会社と展開し続けて
今はお菓子や服のブランドだって立ち上げた
衣食住、この会社にお世話になっているといっても過言ではないぐらい有名な会社のトップに立つ人が
自分の息子と不倫している私に土下座している。
きっとそれぐらい事態は深刻だということがお義父さんの行動でわかる。
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子供ができることを心から願っている。
私はもう後戻りはできない。
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