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優しくしないで……②
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「はぁっ…はぁ……」
ありがとうの一言が言えなくて
ただただ口移しをしたあとの顔をジッと見つめるしかなかった。
恥ずかしいのか少し照れていて頬が赤く
唇は艶々していて、口から少し水がはみ出ていて
色っぽい――
「これで大丈夫ですよ。ゆっくり寝てください。」
ひんやりした手が額に置かれて気持ちがいい。
太ももは柔らかくて包まれている感覚が
誰かに愛されているような感じで――
「誠二さん?どうしたんですか!?」
「?」
「熱で苦しんですね。」
そういって拭かれた初めて気づいた。
俺は涙を流していたんだって――
愛されることを知らない俺は
このとき愛されたいって思ったんだ。
美緒がこのとき俺に対して何の感情を抱いていないのはわかっていた。
だけど、それでも、兄さんへの愛を俺に向けてくれれば
この優しさを独り占めできれば――
どうすれば美緒を手にいれれるのだろう。
子供ができたら俺たちの関係は終わってしまうのだろうか……?
それなら、もう、優しくしないで……
ありがとうの一言が言えなくて
ただただ口移しをしたあとの顔をジッと見つめるしかなかった。
恥ずかしいのか少し照れていて頬が赤く
唇は艶々していて、口から少し水がはみ出ていて
色っぽい――
「これで大丈夫ですよ。ゆっくり寝てください。」
ひんやりした手が額に置かれて気持ちがいい。
太ももは柔らかくて包まれている感覚が
誰かに愛されているような感じで――
「誠二さん?どうしたんですか!?」
「?」
「熱で苦しんですね。」
そういって拭かれた初めて気づいた。
俺は涙を流していたんだって――
愛されることを知らない俺は
このとき愛されたいって思ったんだ。
美緒がこのとき俺に対して何の感情を抱いていないのはわかっていた。
だけど、それでも、兄さんへの愛を俺に向けてくれれば
この優しさを独り占めできれば――
どうすれば美緒を手にいれれるのだろう。
子供ができたら俺たちの関係は終わってしまうのだろうか……?
それなら、もう、優しくしないで……
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