44 / 105
次の日②
しおりを挟む
自分のことをあんな激しい雨の中待っていたかと思うと胸が苦しくなった。
「でも、海斗君が…あの子と幼稚園が同じだった子がおぶってくれて、さっきも仕事終わりにお見舞いにきてくれて…」
母親が嬉しそうに話している姿を見ると、母親は海斗を気に入っているのが伝わってきた。
「あらやだ、こんな話すいません。」
「いえ…海斗がいてくれてよかったです。」
「海斗君とお知り合い?」
「幼稚園が一緒だったんです。」
「幼稚園?」
「花音さんとも幼稚園が一緒で、今は花音さんと同じ部署で働いている伊集院翔と申します。」
「伊集院…」
「はい。」
「もしかして途中で引越しした?」
「そうですけど…」
「もう来ないでください!」
「え…」
「あなたの母親はあの子から父親を奪ったんですよ!」
“バタンッ…”
母親は勢いよく玄関のドアを閉めた。
「あの!どういうことですか!?教えてください!」
「あなたが悪くないのはわかるけど、私はあなたの顔をみたくもないし、花音も近づけたくないの!あなたの母親を思い出すから…だから帰ってちょうだい!」
「だけど…」
翔が視線を感じて後ろを振り返ると近所の人が怪しんでみていた。
「…お騒がわせしてすいません。今日は帰ります。」
母さんと花音の父親――
どういう関係なんだ…
奪ったってどういうことなんだ?
母親に聞けばいいけど――
去年亡くなってしまった
父親は海外に行っていて連絡が中々取れない
花音の父親に聞くのが一番だけど
花音と父親が会っているのかも知らない――
それにきっと花音は母親が言った事実は知らないはずだ
事実確認をしないと花音に思いを伝えられない――
「でも、海斗君が…あの子と幼稚園が同じだった子がおぶってくれて、さっきも仕事終わりにお見舞いにきてくれて…」
母親が嬉しそうに話している姿を見ると、母親は海斗を気に入っているのが伝わってきた。
「あらやだ、こんな話すいません。」
「いえ…海斗がいてくれてよかったです。」
「海斗君とお知り合い?」
「幼稚園が一緒だったんです。」
「幼稚園?」
「花音さんとも幼稚園が一緒で、今は花音さんと同じ部署で働いている伊集院翔と申します。」
「伊集院…」
「はい。」
「もしかして途中で引越しした?」
「そうですけど…」
「もう来ないでください!」
「え…」
「あなたの母親はあの子から父親を奪ったんですよ!」
“バタンッ…”
母親は勢いよく玄関のドアを閉めた。
「あの!どういうことですか!?教えてください!」
「あなたが悪くないのはわかるけど、私はあなたの顔をみたくもないし、花音も近づけたくないの!あなたの母親を思い出すから…だから帰ってちょうだい!」
「だけど…」
翔が視線を感じて後ろを振り返ると近所の人が怪しんでみていた。
「…お騒がわせしてすいません。今日は帰ります。」
母さんと花音の父親――
どういう関係なんだ…
奪ったってどういうことなんだ?
母親に聞けばいいけど――
去年亡くなってしまった
父親は海外に行っていて連絡が中々取れない
花音の父親に聞くのが一番だけど
花音と父親が会っているのかも知らない――
それにきっと花音は母親が言った事実は知らないはずだ
事実確認をしないと花音に思いを伝えられない――
0
あなたにおすすめの小説
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
【完結】小さなマリーは僕の物
miniko
恋愛
マリーは小柄で胸元も寂しい自分の容姿にコンプレックスを抱いていた。
彼女の子供の頃からの婚約者は、容姿端麗、性格も良く、とても大事にしてくれる完璧な人。
しかし、周囲からの圧力もあり、自分は彼に不釣り合いだと感じて、婚約解消を目指す。
※マリー視点とアラン視点、同じ内容を交互に書く予定です。(最終話はマリー視点のみ)
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
【完結】少年の懺悔、少女の願い
干野ワニ
恋愛
伯爵家の嫡男に生まれたフェルナンには、ロズリーヌという幼い頃からの『親友』がいた。「気取ったご令嬢なんかと結婚するくらいならロズがいい」というフェルナンの希望で、二人は一年後に婚約することになったのだが……伯爵夫人となるべく王都での行儀見習いを終えた『親友』は、すっかり別人の『ご令嬢』となっていた。
そんな彼女に置いて行かれたと感じたフェルナンは、思わず「奔放な義妹の方が良い」などと言ってしまい――
なぜあの時、本当の気持ちを伝えておかなかったのか。
後悔しても、もう遅いのだ。
※本編が全7話で悲恋、後日談が全2話でハッピーエンド予定です。
※長編のスピンオフですが、単体で読めます。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる