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secret!
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「イメージあれば言ってください」
「私史上1番可愛くしてほしい」
絶対、素敵な夜にしたいから。
そう微笑まれてときめかない人がいるならなんてもったいない事だろう。
ラメを多めにまぶたに乗せてうるうるの瞳に、ドレスに合わせたピンクのグロスで唇に艶を出し、ベースメイクはとにかくきめ細かく乗せていく。チークは控えめに自然な色味を。
「唯ちゃんのメイク勇気が出るなぁ」
「それは良かったです」
ありがとうと微笑んだ彼女は、その姿を見た瞬間視線が離せない筈だ。
「今日来るお客様の殆どは私の常連さん。唯ちゃん達のことは新人ということで多めに見てもらうように話してあるからね。それに優しいお客様についてもらうから大丈夫だと思うけど、もし雰囲気の悪くなるような事があればボーイを呼んで私に伝えてね、フォローに入るから。
でもみんな可愛いからきっと気に入ってくれるわ!女の子のお客様も居るし、それにちゃんと私か蝶子かキラネの誰かがそれぞれ3人につくから安心してね」
可愛らしいウィンクを飛ばしてアゲハさんがオープン前の最終チェックに向かって行った。
胡蝶さんがポツリと呟く。
「俺は?」
「胡蝶は1人でも平気でしょ」
「お兄ちゃん頑張って~綺麗だよ~」
キラネさんと蝶子さんが到着した頃にはメイクもヘアもドレスも完全に仕上がって、戻ってきたサクラ姉さんがおれたちを見て何故か神妙な面持ちだ。
「……女としての危機を感じるわね、キラネ」
「私もそう思ってたところです」
秋のドレスもアゲハさんが選んで、背中が大きくあいた黒の総レースのロングドレスだ。ウエストはしっかりしまってるけど丈は長めでそのかわり太腿上までスリットが入っている。秋のしなやかな足腰と背中のいいとこ出し。
濃い目の赤リップに跳ね上げアイラインで瞬きするたびにドキっとするように。深みのあるロングヘアはワンカールでしっとりと仕上げてみた。
秋って普段ノリがいいから元気っ子イメージだけどパーツが綺麗だから美人系もよく似合う。
「唯メイクの腕上げたな……」
「昔よりは成長しないとね」
優は水色でオフショルダーのミニ丈ドレス。肩部分は大きくフリルがついているから顔まわりはすっきりとアップスタイル。優首も細いしうなじも綺麗だし上品なこぶりのチョーカーをつけたみた。
「……2人とも、良いね」
「胡蝶さんがそう言うと洒落にならないからやめてください~」
秋が苦笑いで返すけど、そんな胡蝶さんは明るいグレーのロングマーメイドのノースリーブドレス。
優の宣言通りノースリーブ部分の太さがちょうど肩幅が気にならないし細い腰にマーメイドラインがよく似合う。流石です優様。
胡蝶さんはもともと髪が長めだからサイドに全部流してお色気ムンムン狙い。
「お兄ちゃんが女装なんてしてるの初めてみた」
「似合ってるわよ」
「……キラネは相変わらず無表情で思っても無い事をいうよね」
「貴方だけよ」
仲がいいのか悪いのか、同業者の会話はテンポがいい。クールなキラネさんは美女に変身した胡蝶さんを数秒見つめただけで驚きの声もあげなかった。
「使えるものは使わないと」
そう呟いたキラネさんはなぜか優と親指掲げてグッジョブサインで意気投合。それに対して気にしていない胡蝶さんは不意におれの髪を直して微笑む。
「俺はやっぱり唯が1番だけどね」
「もうその話はいいです~!」
そうしてついに幕を開けた生誕祭大作戦。
サクラ姉さんのお店ってイノさん達の時も思ったけど上品な人ばかりだ。
今回はメイク道具がなくて心細い、でも教えてもらったマナーのおかげで大抵のことはどうにかなった。
席について1時間くらいは主役のお披露目のような時間で問題もなく、おれ自身もアゲハさんに見惚れるようなキラキラの時間だった。
秋はアゲハさんと穏やかそうに話しているし、優もキラネさんとタッグを組んだのか盛りあげている様子。優様おれたちにはツンデレだけど出来る子だからなぁ。
胡蝶さんに至ってはよくわからないけどお客様ずっと下向いて照れてるし、それでもお酒が永遠に頼まれている。何か魔法を使ったとしか思えない。
だが問題はおれたちのテーブルだ。
時間が経つにつれおれたちの席はお通夜のような雰囲気になってきた。
おれは蝶子さんのヘルプという形で席に着かせてもらっていたが、そんな蝶子さんが困った顔で微笑みながらハンカチを出して涙を拭ってあげている。
「アゲハの事、ずっと応援しててさ。今日は一段と輝いててもう、全然違う世界の人みたいで寂しくなってきたよ」
ことの始まりは力なく微笑みながら言うその言葉からだ。
この人のお名前はタクミさんと言うらしい。いつもこんなにしおらしい人なのかと蝶子さんに聞いてもたんぽぽみたいな人だよと首を振っていた。
彼の話を頭の中で要約するとこんな感じだ。
商社のサラリーマン6年目、自分のスキルアップに限界を感じてしまったらしい。順調だった昇進が一昨年から止まってしまい、同期に追い抜かされ、それを知った今日がアゲハさんのパーティだったと。
「私達、タクミさんがいなかったらここまで来れてなかった。誰一人置いて行ったりしないし、そんな寂しくならなくていいのに」
蝶子さんは丁寧にお酒を作りながら差し出した。
「そうなんだけどね、輝いているからどうしてもそう思っちゃうし、そう思ってる自分にも嫌気が差すよ。アゲハの誕生日なのに真っ直ぐにお祝いの気持ちだけを持ちたかったのに」
この人優しい上に真面目で素直過ぎるからこんがらがってるんだろうな。おれ多分、働いても楽しければ昇進とか気にならないタイプだ。
「あっちの席のあいつ、あれが同期」
「ええ?」
なんで一緒にいるの。こんな日に。
しかも違うテーブルだし、示したその人の相手をしているのは優とキラネさんだ。
「俺が行くって言ったらついてきて、いつも強引なんだけど今日は特に酷くて断れなくてアゲハに話したら勿論いいよって言ってくれたけど……あいつお調子者だから大丈夫かな」
本当に心配した顔で見ているタクミさん。
こっちにまで聞こえるくらい大きな笑い声の人だし、緊張とか無縁そうなひとだ。タクミさんとあの人の2人で居るイメージが容易につく。
その奥でテーブルから立ち上がったアゲハさんがこちらに気づき小さく手を振ってくれた。
おれもタクミさんも手を振り返すとこぼれたように呟いた。
「アゲハ、綺麗だなぁ」
ポロリ。
おれはぎょっとしてハンカチも使わずその涙をキャッチしてしまった。代わりに蝶子さんがすぐさまハンカチを取り出す。
「ランちゃん今手で掴んだ……?」
「ご、ごめんなさい」
「あはは、いやいいよ。いきなり泣いてごめんね」
タクミさんは泣きながらもおれの挙動に力なく笑ってくれた。うーん、心配だなこの人。情緒がもうめちゃくちゃだ。
「ランちゃんは今日初めてなんだよね」
「期待の星だよランちゃんは」
「ち、蝶子さん……」
勝手にハードルを上げられていくがタクミさんは小さく笑ってくれた。
「可愛いし優しいからきっとすぐ人気が出ちゃうね」
タクミさん優しすぎる神様。
ちなみにランちゃんっておれなんだよ。優がリンちゃんで秋がレンちゃん。
ランラン、リンリン、レンレンでパンダみたいで可愛いよって蝶子さんが勝手につけていたので、ではそのラ行で!と異論無し。
おれは少し眉を下げてタクミさんに謝った。
「まだ慣れてなくてごめんなさい。それにアゲハさんとお話したいですよね」
「いや良いよ。アゲハがここにいたらもっと泣いてしまいそうだし」
視線の先でアゲハさんが噂の同期の人のテーブルに移った。代わりにキラネさんがテーブルを離れ、優とアゲハさん同期さんと3人に。
タクミさんの目はずっとアゲハさんを追っていて、こちらにきて欲しいけど欲しくない、そんな表情だ。
同期さんの声は大きい上に自信たっぷりでよく耳に入るから必然的に聞こえてしまう。
「へえ、あんたがタクミがご執心のアゲハ?」
「私史上1番可愛くしてほしい」
絶対、素敵な夜にしたいから。
そう微笑まれてときめかない人がいるならなんてもったいない事だろう。
ラメを多めにまぶたに乗せてうるうるの瞳に、ドレスに合わせたピンクのグロスで唇に艶を出し、ベースメイクはとにかくきめ細かく乗せていく。チークは控えめに自然な色味を。
「唯ちゃんのメイク勇気が出るなぁ」
「それは良かったです」
ありがとうと微笑んだ彼女は、その姿を見た瞬間視線が離せない筈だ。
「今日来るお客様の殆どは私の常連さん。唯ちゃん達のことは新人ということで多めに見てもらうように話してあるからね。それに優しいお客様についてもらうから大丈夫だと思うけど、もし雰囲気の悪くなるような事があればボーイを呼んで私に伝えてね、フォローに入るから。
でもみんな可愛いからきっと気に入ってくれるわ!女の子のお客様も居るし、それにちゃんと私か蝶子かキラネの誰かがそれぞれ3人につくから安心してね」
可愛らしいウィンクを飛ばしてアゲハさんがオープン前の最終チェックに向かって行った。
胡蝶さんがポツリと呟く。
「俺は?」
「胡蝶は1人でも平気でしょ」
「お兄ちゃん頑張って~綺麗だよ~」
キラネさんと蝶子さんが到着した頃にはメイクもヘアもドレスも完全に仕上がって、戻ってきたサクラ姉さんがおれたちを見て何故か神妙な面持ちだ。
「……女としての危機を感じるわね、キラネ」
「私もそう思ってたところです」
秋のドレスもアゲハさんが選んで、背中が大きくあいた黒の総レースのロングドレスだ。ウエストはしっかりしまってるけど丈は長めでそのかわり太腿上までスリットが入っている。秋のしなやかな足腰と背中のいいとこ出し。
濃い目の赤リップに跳ね上げアイラインで瞬きするたびにドキっとするように。深みのあるロングヘアはワンカールでしっとりと仕上げてみた。
秋って普段ノリがいいから元気っ子イメージだけどパーツが綺麗だから美人系もよく似合う。
「唯メイクの腕上げたな……」
「昔よりは成長しないとね」
優は水色でオフショルダーのミニ丈ドレス。肩部分は大きくフリルがついているから顔まわりはすっきりとアップスタイル。優首も細いしうなじも綺麗だし上品なこぶりのチョーカーをつけたみた。
「……2人とも、良いね」
「胡蝶さんがそう言うと洒落にならないからやめてください~」
秋が苦笑いで返すけど、そんな胡蝶さんは明るいグレーのロングマーメイドのノースリーブドレス。
優の宣言通りノースリーブ部分の太さがちょうど肩幅が気にならないし細い腰にマーメイドラインがよく似合う。流石です優様。
胡蝶さんはもともと髪が長めだからサイドに全部流してお色気ムンムン狙い。
「お兄ちゃんが女装なんてしてるの初めてみた」
「似合ってるわよ」
「……キラネは相変わらず無表情で思っても無い事をいうよね」
「貴方だけよ」
仲がいいのか悪いのか、同業者の会話はテンポがいい。クールなキラネさんは美女に変身した胡蝶さんを数秒見つめただけで驚きの声もあげなかった。
「使えるものは使わないと」
そう呟いたキラネさんはなぜか優と親指掲げてグッジョブサインで意気投合。それに対して気にしていない胡蝶さんは不意におれの髪を直して微笑む。
「俺はやっぱり唯が1番だけどね」
「もうその話はいいです~!」
そうしてついに幕を開けた生誕祭大作戦。
サクラ姉さんのお店ってイノさん達の時も思ったけど上品な人ばかりだ。
今回はメイク道具がなくて心細い、でも教えてもらったマナーのおかげで大抵のことはどうにかなった。
席について1時間くらいは主役のお披露目のような時間で問題もなく、おれ自身もアゲハさんに見惚れるようなキラキラの時間だった。
秋はアゲハさんと穏やかそうに話しているし、優もキラネさんとタッグを組んだのか盛りあげている様子。優様おれたちにはツンデレだけど出来る子だからなぁ。
胡蝶さんに至ってはよくわからないけどお客様ずっと下向いて照れてるし、それでもお酒が永遠に頼まれている。何か魔法を使ったとしか思えない。
だが問題はおれたちのテーブルだ。
時間が経つにつれおれたちの席はお通夜のような雰囲気になってきた。
おれは蝶子さんのヘルプという形で席に着かせてもらっていたが、そんな蝶子さんが困った顔で微笑みながらハンカチを出して涙を拭ってあげている。
「アゲハの事、ずっと応援しててさ。今日は一段と輝いててもう、全然違う世界の人みたいで寂しくなってきたよ」
ことの始まりは力なく微笑みながら言うその言葉からだ。
この人のお名前はタクミさんと言うらしい。いつもこんなにしおらしい人なのかと蝶子さんに聞いてもたんぽぽみたいな人だよと首を振っていた。
彼の話を頭の中で要約するとこんな感じだ。
商社のサラリーマン6年目、自分のスキルアップに限界を感じてしまったらしい。順調だった昇進が一昨年から止まってしまい、同期に追い抜かされ、それを知った今日がアゲハさんのパーティだったと。
「私達、タクミさんがいなかったらここまで来れてなかった。誰一人置いて行ったりしないし、そんな寂しくならなくていいのに」
蝶子さんは丁寧にお酒を作りながら差し出した。
「そうなんだけどね、輝いているからどうしてもそう思っちゃうし、そう思ってる自分にも嫌気が差すよ。アゲハの誕生日なのに真っ直ぐにお祝いの気持ちだけを持ちたかったのに」
この人優しい上に真面目で素直過ぎるからこんがらがってるんだろうな。おれ多分、働いても楽しければ昇進とか気にならないタイプだ。
「あっちの席のあいつ、あれが同期」
「ええ?」
なんで一緒にいるの。こんな日に。
しかも違うテーブルだし、示したその人の相手をしているのは優とキラネさんだ。
「俺が行くって言ったらついてきて、いつも強引なんだけど今日は特に酷くて断れなくてアゲハに話したら勿論いいよって言ってくれたけど……あいつお調子者だから大丈夫かな」
本当に心配した顔で見ているタクミさん。
こっちにまで聞こえるくらい大きな笑い声の人だし、緊張とか無縁そうなひとだ。タクミさんとあの人の2人で居るイメージが容易につく。
その奥でテーブルから立ち上がったアゲハさんがこちらに気づき小さく手を振ってくれた。
おれもタクミさんも手を振り返すとこぼれたように呟いた。
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タクミさんは泣きながらもおれの挙動に力なく笑ってくれた。うーん、心配だなこの人。情緒がもうめちゃくちゃだ。
「ランちゃんは今日初めてなんだよね」
「期待の星だよランちゃんは」
「ち、蝶子さん……」
勝手にハードルを上げられていくがタクミさんは小さく笑ってくれた。
「可愛いし優しいからきっとすぐ人気が出ちゃうね」
タクミさん優しすぎる神様。
ちなみにランちゃんっておれなんだよ。優がリンちゃんで秋がレンちゃん。
ランラン、リンリン、レンレンでパンダみたいで可愛いよって蝶子さんが勝手につけていたので、ではそのラ行で!と異論無し。
おれは少し眉を下げてタクミさんに謝った。
「まだ慣れてなくてごめんなさい。それにアゲハさんとお話したいですよね」
「いや良いよ。アゲハがここにいたらもっと泣いてしまいそうだし」
視線の先でアゲハさんが噂の同期の人のテーブルに移った。代わりにキラネさんがテーブルを離れ、優とアゲハさん同期さんと3人に。
タクミさんの目はずっとアゲハさんを追っていて、こちらにきて欲しいけど欲しくない、そんな表情だ。
同期さんの声は大きい上に自信たっぷりでよく耳に入るから必然的に聞こえてしまう。
「へえ、あんたがタクミがご執心のアゲハ?」
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