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date!!!
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しおりを挟むそんな中で、あくびをしながら瑠衣先輩が衝撃的な事を教えてくれた。
「サクラちゃんねぇ……もう伝説のキャバ嬢だったよねぇ」
「え!?」
隣の秋が驚いて食べ物を喉に詰まらせた。おれもなんだか想像したその光景にふわふわしてくる。だって絶対美しい。
「アッキー落ち着いて食べなサーイ」
「爆弾投下するからですよ……」
「それでハニートラップ、なるほど納得ですね」
優だけが冷静に頷く。でも確かに話の盛り上げ方も、男の人のおだて方も全部知っていそうだ。指先までいつも完璧な彼女はどんな小さな動きでも男を魅了する。
そういえば昨日も連絡が来ていた。
「そういえばサクラ姉さん、ホストだけじゃなくてホステスの方もクラブ経営してるんですね」
氷怜先輩が片眉だけあげ、形のいい唇を薄く開いた。
「よく知ってるな」
「昨日talkieでホストやらない?あ、ホステスでも良いよ!!って来てましたよ」
どちらも当然無理なのだが。
それを聞いた氷怜先輩のグラスを持っている手に力が入った。ぐぐっと音が聞こえる。
割れちゃう、あれ絶対割れちゃう。
「サクラぁ………」
「あ、や、でも!流石にお断りしましたよ!」
「……当たり前だろ」
脱力したように暮刃先輩が背もたれに体重を預ける。グラスを持つ手とは逆の手で顔を覆った。
何を話せば良いかわからなくなり、今度は飲み終わったコーラの次にピーチっぽい飲み物を飲みながらそのtalkieの終着の話をすることにした。
「そしたらじゃあ、今度メイク講座を開いて欲しいって言われてやることになりました。メイクの基本がわかってない子が多いから教えてほしいって」
おれとは違う男らしい体をピクリと体を止めた氷怜先輩。なんだろうと思いながらも話を続ける。
「…………それ、男もやるんだろ」
「よくわかりましたね!ホストの人は結構メイクする人が多いらしくて……あ、ついでに行ったことないだろうからって中も見せてくれるみたいで。あと服とかも着たかったら着て良いよって言われたから女の子のは無理ですけど、ビシッとスーツは楽しいそうだなあなんて」
色々思い出してきてポンポン話すおれに秋が引き攣った顔で手を挙げた。
「……なあ、唯それ俺たちもよかったらどうぞって言われた?」
「へ、うん。社会見学みたいなもんだからみんなで来たら?って」
秋がため息をついた。え、何この空気。
瑠衣先輩と暮刃先輩は今にも吹き出しそうな顔で笑いを堪えている。なんか、視界がぼんやりしてきたな。
氷怜先輩がグラスを置いてその腕が俺の頭に回り、頭から首にかけてその大きな手が添えられる。
「せんぱい?」
「お前の身長が今より伸びて、顔つきが男らしくなったとしても可愛いもんだよ。なんなら色気が増して良いオトコになるよ唯斗」
突然話が戻ったことに驚いたおれは思わず優を見た。あ、すっごい眉間にしわ寄せてる。その口が無音なのに動いた。
唯のバカ
え、だからおれなんかした?
首にいた手が顎に指を添えられて視線を戻された、氷怜先輩の今にも噛みつきそうな目がおれを見ている。
「なあ、唯斗。こうされてお前は何も感じねぇのか?」
突然の甘いささやきにおれは硬直した。
何かがスイッチを入れてしまったのか。
暮刃先輩と瑠衣先輩が今日一番のオモチャを見つけた大人のような悪い顔。
「ひさとーなあに、珍しく酔ってんのー」
「酔ってねぇけど?」
瑠衣先輩の言葉にも氷怜先輩は余裕の表情だ。つまり酔ってない。暮刃先輩も楽しげにグラスを煽る。
「ダメだよ。まだ早いんでしょ」
「だがなぁ……どんなに俺がマテしても先に食われちゃ意味ねぇんだよ唯斗」
恐らく、怒っている。だけどそれ以上に色気を使い出した先輩におれはなす術を知らない。
つまりどういうことだ、おれは何かに騙されたのだろうか。ぺろっと頂ける場を提供したのか?
「え、おれ……く、食われるんですか?」
「……唯いつか壺とか買わされるんじゃないの」
優が細い指で上品にゼリーを食べながらため息をついた。
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