閻魔の息子

亜坊 ひろ

文字の大きさ
2 / 29
第1章【閻魔の息子・輪廻】

【閻魔の息子】2

しおりを挟む

第1話【閻魔の息子】1ー2

数日後―

 「誰か、誰かおらぬか!」

 「はい、何でございましょう大王様」

 執事のカシムである。

 「おお、カシムか、頼みがあるのだが」

 「はい、なんなりと」

 「至急悪いが、黄泉( よみ)のおババ様を探して連れて来てほしいのだが」

 「ひぃ!?…。黄泉様ですか?…。はぁ…、かしこまりました。…。」

 一瞬、カシムの顔が曇る。

 「どうした?嫌か?」

 「滅相もございません。早急に…。衛兵!衛兵!馬をもて!」

 なにやらとそそくさに立ち去る執事。

 「?。…全く…。さてと仕事、仕事、次の者!」

 天国か地獄か、その行き先を裁決する、威信の裁判官、閻魔大王。泣く子も黙る彼にもちょっとした悩みがありました。

 「黄泉様の居どころは大体検討がつく、天上カジノか飲み屋街だ。急げ!大王様がお待ちかねだ。」

 走る走る、カシムが天馬を駈る。すると衛兵が通信でカシムに黄泉の居場所を伝える。


 「発見!発見!カシム様!黄泉様がカジノにおられるとの情報がありました!」

 「うむ…。カジノか…」

 カシムは考えていた、先日も衛兵より黄泉が呼んでいると飲み屋街に赴いたところ、泥酔状態の黄泉が店の酒を飲み尽くしたあげく、金が足りないと店側ともめ、暴れて店を破壊し追い出され、代わりに飲み代と店の修理代を支払わされたことを。

 「はぁ…。仕方ありませんな」

 ため息すら重く、カジノへ向かうカシムであった。

続く





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

いい子ちゃんなんて嫌いだわ

F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが 聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。 おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。 どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。 それが優しさだと思ったの?

巨乳巫女を信じて送りダスか、一緒にイクか~村の事件 総合〜

シンセカイ
ファンタジー
~参考~ https://ci-en.net/creator/11836 敗戦後に放棄されていた日本の農地が、魔物の瘴気によって再び脅かされていた。 その魔物は土地を「魔族の地」へと変質させる危険な存在で、放置すれば農地だけでなく村や民までもが穢れ、飢餓が広がる可能性がある。 巫女は主への忠誠心と民を守る覚悟を胸に、命をかけて妖魔退治に赴く決意を示す。 だが、戦力は各地に分散しており、彼女一人に任せるのは危険と判断される。 それでも彼女は「自分は神に捧げた存在。消耗品として使ってほしい」と冷静に言い放ち、命令を待つ。 物語は、主が彼女をどう扱うかという重要な選択肢へと分岐していく――。 【信じて送り出すか】 【一緒にいくか】 ※複数ルートありますが、ここの掲載媒体の仕様上、複数ルート、複数形式を一つの作品にまとめています見づらいと思いますがご了承ください

処理中です...