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第1章【閻魔の息子・輪廻】
【閻魔の息子】2
しおりを挟む第1話【閻魔の息子】1ー2
数日後―
「誰か、誰かおらぬか!」
「はい、何でございましょう大王様」
執事のカシムである。
「おお、カシムか、頼みがあるのだが」
「はい、なんなりと」
「至急悪いが、黄泉( よみ)のおババ様を探して連れて来てほしいのだが」
「ひぃ!?…。黄泉様ですか?…。はぁ…、かしこまりました。…。」
一瞬、カシムの顔が曇る。
「どうした?嫌か?」
「滅相もございません。早急に…。衛兵!衛兵!馬をもて!」
なにやらとそそくさに立ち去る執事。
「?。…全く…。さてと仕事、仕事、次の者!」
天国か地獄か、その行き先を裁決する、威信の裁判官、閻魔大王。泣く子も黙る彼にもちょっとした悩みがありました。
「黄泉様の居どころは大体検討がつく、天上カジノか飲み屋街だ。急げ!大王様がお待ちかねだ。」
走る走る、カシムが天馬を駈る。すると衛兵が通信でカシムに黄泉の居場所を伝える。
「発見!発見!カシム様!黄泉様がカジノにおられるとの情報がありました!」
「うむ…。カジノか…」
カシムは考えていた、先日も衛兵より黄泉が呼んでいると飲み屋街に赴いたところ、泥酔状態の黄泉が店の酒を飲み尽くしたあげく、金が足りないと店側ともめ、暴れて店を破壊し追い出され、代わりに飲み代と店の修理代を支払わされたことを。
「はぁ…。仕方ありませんな」
ため息すら重く、カジノへ向かうカシムであった。
続く
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