【R-18】ある風俗嬢の独り言…(実話)

幻田恋人

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第1話「お風呂は一人で入るのがいい…」

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「ねえちゃん… 下着ちょうだいや、パ、パンツ…
 ね、ねえちゃんの…い、今いてるや、やつ…」

 変な男が私のマンションの前に座り込んでいた。呂律ろれつが回っていないし、目つきもふくめて明らかに態度がおかしい…ぱらいだ。
 あんじょう、その男の横にはカップ酒のガラス容器が三つほどころがっていた。

 この男の横を通らなければ、私の住むマンションの入り口にまでたどり着けない。大声で人を呼ぼうか…?

「な、なあ… ねえちゃん、ここにすんでるんやろ…? そしたら、部屋に帰ったらなんぼでも下着あるやんか。
 ヒック… 今、履いてるパンツだけでええから、い、一枚くらいオレにくれたってええやろ…?
 ついでに…ちょ、ちょっとだけでええから、ねえちゃんのアソコさわらせてえな… ほ、ホンマにちょっとだけでええねん… な、なあ…頼むわ。ヒック…」

もう我慢がまん出来ない…
 何で…仕事で疲れて帰って来た私が、こんな酔っ払いにからまれなきゃならないのよ…
 もう、私の部屋が目の前だっていうのに… でも… さからったら何されるか分からないわ…
どうしよう… 誰か…

その時だった。
 私のマンションの入り口が中から開いて、セーラー服姿の女が出て来たのだ。
 セーラー服と言っても、女子高生でも中学生でもない。ここはそんな年頃の娘が住むようなマンションじゃない。
 顔を見ると、明らかに私と同じで風俗商売の女だ。化粧けしょうも濃いし、同業者ならひと目見れば分かる。
 まあ、救いは20代なかばと言った年齢みたいだから、セーラー服姿がまだかろうじて許せるってところか…
 オバちゃんと言うほどの年ではない、27歳の私と同世代だわ。
 私だって、客の求めで店のオプションについてるコスプレのセーラー服やメイド服、看護師の格好かっこうをしょっちゅうやってるもの。

 とにかく、いきなりあらわれたその娘が不運だった。私にからんでいた酔っ払いはセーラー服の方に視線を向けてからは、明らかに私に対する興味を失ったようだった。今度はあちらにからみだした。

「なあ、可愛い女子高生のおねえちゃん…あ、あんた、処女やろ? おっちゃんと、ええ事せえへんか…? 大人の気持ちええ事しよや、なっ?
 おっちゃんのおっきいチンチン、おねえちゃんのアソコに入れてヒイヒイ言わせたるさかいな…」
 
 今度はこのオッサン、相手にセックスさせろって要求してる…バカじゃないの? 私には下着を脱げって言ってたくせに…
こいつ、ロリコンか…?

 私は急いで二人の横をすり抜けて、マンションのドアを開けて中に入った。

「ふうう… 助かったわ。あの娘は気の毒だけど…」
 もう、入り口のドアにロックが掛かったので私は安心して振り返った。ドアのガラス越しに外の様子が見える。
 すると、セーラー服姿の女が倒れている酔っ払いの脇腹をハイヒールの爪先つまさきっているところだった。オッサンは頭をかかえて転がりながら女に許しをうている様だった。情けなく泣きわめく声が聞こえてくる。

「ふん、いい気味… ざまあみろ。
 これにりて、このマンションのそばで二度と座り込むのはやめてよね。あの娘にまた蹴られるか、私も今度は大声で叫んで人を呼んでやるわ。」
 私は、お気に入りのヒットソングを鼻歌で歌いながらエレベーターに乗り込んだ。私の部屋は4階にある。

 4階について自分の部屋にたどり着き、ドアを開けて中に入った。
 一人暮らしだから自分で部屋の照明を付けて靴を脱いだ。

「ふうう… 疲れたあ…」
 私はすぐに営業用の服を脱いで下着姿になった。営業用の服は男の欲情を誘うために肌の露出が多く、おまけに身体のラインを強調するために結構きついのだ。脱ぐとめ付けから解放されて正直しょうじきホッとする。
 下着もレースのスケスケの営業用勝負下着だ。あそこのビラビラの形だってけて見えちゃうから、私の綺麗な脚を開いてやったら、客の男はチンポをギンギンにしてガマン汁が止まらないのよね。

 私達の仕事は、下着も含めて服には結構お金がかかる。でも、男を興奮させて早く勃起ぼっきさせるためには、それも仕方が無いのだ。

 冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出して、そのままラッパ飲みをする。コップは洗うのが面倒だから使わない…

もう、とっくに日は変わっていた。
 面倒だけどユニットバスにお湯を張る。ちっぽけな浴槽だけど、私は必ず湯船にかる事にしていた。その方が身体の疲れが取れるから…

 風俗嬢なんてやってると、一日に何度もシャワーを浴びるし風呂に入らなければならない。
 例えば4人の客の相手をしたら、プレイの前後に最低でも2回はシャワーを浴びる事になるから、8回以上は必ずシャワーを浴びる訳だ。客の要望でもっと多く入る事もあった。
 浴室内でのプレイを要求してくる事もある。風呂場で手や口を使って抜いてくれだの、聖水を見せてくれだの言ってくる。
 あっ、ちなみに聖水っていうのは女の子の放尿する所を見せたり、客の身体にかけたりする事ね。たまにオシッコを美味おいしそうに飲んでる客もいるわ… うえっ、気持ち悪い…
 でも… 私は客に聖水はしてあげるけど、黄金おうごんは絶対にしない。黄金の説明は…はぶくわね、気持ち悪くなるだけだから…

 今日もよく覚えてないけどトータルで10回以上シャワーを浴びたし、湯船にも客の男と一緒にかった。
 湯船の中でも、男の勃起ぼっきしたアレをずっと握らされてシゴく事を要求されたり、フェラを求められたりして落ち着いてお風呂に浸かる事なんて全然出来ない。
 私達の商売の入浴なんて、あくまでも仕事の一環なのだ。もちろん、客のチンポは綺麗きれいにしないと口にくわえられないから念入りに消毒する。
 口もイソジン溶液で綺麗に消毒させる。でないと、ディープなキスなんて気持ち悪くて出来ない…

 だから私にとっては、せまいけど自室のこのユニットバスに一人でゆっくりと浸かる時だけが、落ち着いて入浴できる時間なのだ。
まあ、風俗嬢はみんなそうだろうな…
 仕事で一日中お風呂ばっかり入ってるから、あぶら分が抜けちゃって身体がカサカサになる。だから、自宅でのお風呂上りは身体の手入れが不可欠なのよね。

 でも客の汗や唾液、それに精液が付着した身体を念入りに洗わないと気持ち悪くて、私は落ち着いて眠れない。特に精液はカピカピになるし、におうからプレイの後は綺麗きれいに洗い流す様にはしてるんだけどね。次の客が嫌がるしね。
 でも、精液は口の中に出すのはオッケーだけど顔だけは絶対に断ってる。お化粧し直さないといけないしね。
 客の中にはやりたがる男もいるけど、ラストの客にしか絶対に顔面発射を許す事はしないわ。
 あれって目や鼻にも精子が入る事があるし、髪に付いたら最悪なのよね。男の精子って味も嫌いだけど、私は匂いが嫌なのよね。あんなのが私の身体にみつく事を考えるだけでもイヤ…

 それから、時間内に何回も射精する客は困るのよね。まあ、店側がうたい文句にしてて時間内の射精は制限なしだから仕方ないんだけど、一時間で三回以上も出す早漏絶倫そうろうぜつりん野郎もいるから困るのよね。
 フェラの挙句あげくに口に大量に精子を出すヤツもいるけど、本音を言うと気持ち悪くてきそうになる。私はゴックンは断ってるけど、どうしても少しは飲んじゃうからあとが気持ち悪くて…
 実のところ… さっきも言ったけど、私はあの精子のにおいとドロッとした舌ざわりがダメなの…
ゼリーみたいな濃厚な精子を出すヤツは最低。まあ、仕事だから仕方が無いけどね…

ああ、お風呂にお湯がまったみたい…
 私はキャミソールとブラとショーツを脱ぎ、髪をたばねてゴムでめてからシャワーをびた。髪は後で洗う。
メイクを念入りに落とす。

今日はフェラをだいぶしたからあごが痛い…
 三人目の客だったかしら… 一度イラマチオで、私の喉奥のどおくにチンポを強引に突き立てて射精してきたから、今でもまだのどがヒリヒリして痛い。
 しかも喉の奥で大量に射精しやがったから、私はむせて涙とヨダレが止まらなかった。苦しくて胃液もダラダラ出てたと思う…
 そいつは自分が満足するまでチンポを私の口から抜こうとしないから、正直言って苦しくて死ぬかと思った。私が苦しくて本気でお腹をバンバン叩いて、やっと解放してくれた後はゲエゲエ言って吐いたわ。
 そいつは満足そうにニヤニヤ笑っていやがった。その時は、本気で殺してやろうかと思った。
 あのままアイツが射精しなかったら、窒息ちっそくして死んでたかもしれない…
 ソイツはやっと私の吐き気が治まったら、今度は私に浴槽よくそうふちにM字開脚で座らせて聖水を強要しやがった。
 嫌だったけど、ムキムキのマッチョ野郎で逆らったら何されるか分からなかったから、仕方なくソイツのなすがままにオマンコを広げさせられてオシッコを強要された。
 ソイツはまばたきしないでジッと見ながら、私のオシッコを顔中にびてからゴクゴク美味おいしそうに飲んでた… オシッコが止まったら私のオマンコに口を付けて、しつこく尿道からオシッコをじかすすり続けてた。
 そいつ…頭がおかしいのか、その口で私にキスを求めて来たから、さすがに拒否したわ。アイツは舌なめずりをしながらニヤニヤ笑ってた…マジで気持ち悪い。その顔を思い出したら今でも吐き気がする…
 今日が初めての客だったけど、別れぎわに「また指名するからな」ってエラそうに言いやがった。私は嫌だったけど愛想笑いをするしかなかった。本心は「お願いだから指名しないで…」って必死におがみたかった。

 アイツが今日一番イヤで気持ち悪い客だったけど、他の二人はチンポも満足にたないジイさんだったし、もう一人は遅漏ちろうで、手コキでもフェラをいくらやっても結局…時間内にイかないヤツだった。

ああ、今日も変な客ばっかりで疲れた…
 よく働いたな…私。ホントに頑張ったね、私。
 また明日も身体張って、寂しくてバカな男達の性欲処理を頑張がんばろう…

 そう思いながら、私はユニットバスの湯船に肩までかった。
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