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ダンジョン
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「はふーん……なるほどねぇ」
俺はサスケが持ってきた情報を聞いていた。
「いかが致しましょうか?」
スチュアートが問いかける。
「うーん。まぁ、取り敢えずこっちが一段落したらでしょう」
前方の戦闘包囲網から漏れた小型の魔物へ向けて、黒い補助媒体を向け氷魔法を放ち魔石へ変える。
俺は何処にいるかと言うと、お分かりのように“漆黒の森”で見つけたダンジョンにいる。
元々は、勇者パーティがイベントの為に抜けた穴を埋めるサポートとして、ダンジョン入り口付近の魔物だけを相手にしていたのだ。
が、勇者パーティは半月経っても全くダンジョンに帰って来ず、その後1週間経っても帰って来ず、結局1ヶ月経ってもダンジョンに戻って来なかった。
勿論、ローワン王国に苦情は入れている。元々共同で事にあたる予定が、全く参加しないばかりか、現在はこちらのシルバリウスという即戦力を連れて全く現場に居ない状態なのだ。
高ランクの探索者はいるが高ランクの探索者だからといって全員が強いわけではない。
高ランクの探索者はその名の通り、対魔物のための前衛、後衛職だけでなく罠の解除や、索敵が得意な者やマッピングが得意な者、回復役などバランスの取れたパーティであり、通常のダンジョンを探索するのは強いが、高ランクの魔物ばかり出現する今の異常なダンジョンでは進みがどうしても遅くなった。
領地の兵団も、ダンジョン関係なく現れる魔物対応や治安維持をお願いしていてとてもダンジョンまでは手をまわせない。
そんな八方塞がりな7月中旬。
あてにならない勇者パーティの代わりに、俺は最強の布陣を用意していたのだ。
即ち本来勇者パーティに入れる実力を持つ使用人達である。
オールラウンダーである勇者の能力が無いのと、近接戦闘が得意なシルバリウスが居ないのはキツいが、治癒や浄化担当のカメルの役割は魔力が尋常じゃない俺が出来、風魔法の魔術師ルドルフの役割は俺の前世概念を子供の頃から植え付けられていたエドガーが上位互換としている。
ロイは音属性の持ち主で広範囲の索敵ができ、ハワードの植物属性はダンジョンの植物には効きが悪いが全く使えない訳でもなく、土属性魔法とのコンボは魔物の足止めなどに役に立ち、カーラの毒属性は毒を持つ魔物に強く、毒を食らっても錬金術で毒消し薬が作れる、ニアは火属性魔法で攻撃が得意な上に、熱属性で火の威力を上げることが出来る、エドガーは武闘大会で優勝出来るほどの実力を持ち、俺は体力はなくても治癒とゲームのおかげで、それぞれメンバーの特性を本人達以上に知っており、効率よく指示を出す事ができ、俺の護衛は万能執事のスチュアートが出来る。
……過剰戦力な気がする。
斯くして、エドガーと俺まで屋敷を離れてしまう為、急遽戻って来た父親と入れ替わるようにダンジョンの1階層攻略に旅立ったのだ。
因みに、最初は俺の同行は父親もエドガーも反対していたが、いっこうに現れない勇者パーティと刻々と赤に近くなっていくダンジョン魔力石を前に全員が折れた。
ここでダンジョンを停滞期に持っていかないと、スタンピートでより酷い事になる事が分かっているのだ。
そして冒頭に戻り、ただ今絶賛ダンジョン探索中なのである。
サスケには別の仕事を任せていた為、今まで別行動だったが、これからはしばらくダンジョン探索に加われそうだ。
ってか、まだマッピングもしている最中のダンジョンで難なく合流出来るサスケは流石だな……。
今はダンジョン探索に潜ってから約2週間。早いテンポで進んでいるものの、余程広いのかまだ地下へ降りる階段が見つからない。
そんな最中、サスケが持ってきた情報の1つにリョウコから俺宛のガーデンパーティの招待状が屋敷へ届いたらしい。
……。
……。
……彼女は馬鹿なのかな?
今必死で、スタンピートを発生させないように頑張っている最中、ガーデンパーティとは仕事をほっぽり出している自覚がないのか、空気の読めなささがヤバイ。
それにローワン王国の国王も必死で勇者不在を誤魔化していたのに、これはもう言い逃れ出来ないだろう。
正当な理由なく、ダンジョンへの協力もせず利権だけ得ようなんて甘い。国には良い交渉材料になるだろうな。
そんなわけで意味の分からないガーデンパーティーの件は父親に任せて、こちらはダンジョン1階層の攻略を目指すばかりだ。
いつの間にか集まっていたメンバーにもうちょっと進む旨を伝えて、俺も俺を運ぶゴーレムに指示を出す。
ダンジョンといえば、シルバリウスに抱えられて進んだが、今は車椅子代わりの専用のゴーレムを調整しダンジョンを進んでいる。
服の上から指輪をひと撫ですると、前を向き再出発した。
――ダンジョンへ潜って約1ヶ月後の8/18に地下へ続く階段を発見、蔓延る魔物を一掃し無事に地下2階層が開き、徐々に1階層の魔物のレベルが安定していく。
ダンジョンの魔物のランクの正常化を確認し、ダンジョン魔力石が橙色に戻った報告を受け、そこからは本職の探索者がメインでという事でリューイ達は屋敷へ戻って行った。
因みに、結局勇者パーティはその間ダンジョンに一度も現れなかった。
俺はサスケが持ってきた情報を聞いていた。
「いかが致しましょうか?」
スチュアートが問いかける。
「うーん。まぁ、取り敢えずこっちが一段落したらでしょう」
前方の戦闘包囲網から漏れた小型の魔物へ向けて、黒い補助媒体を向け氷魔法を放ち魔石へ変える。
俺は何処にいるかと言うと、お分かりのように“漆黒の森”で見つけたダンジョンにいる。
元々は、勇者パーティがイベントの為に抜けた穴を埋めるサポートとして、ダンジョン入り口付近の魔物だけを相手にしていたのだ。
が、勇者パーティは半月経っても全くダンジョンに帰って来ず、その後1週間経っても帰って来ず、結局1ヶ月経ってもダンジョンに戻って来なかった。
勿論、ローワン王国に苦情は入れている。元々共同で事にあたる予定が、全く参加しないばかりか、現在はこちらのシルバリウスという即戦力を連れて全く現場に居ない状態なのだ。
高ランクの探索者はいるが高ランクの探索者だからといって全員が強いわけではない。
高ランクの探索者はその名の通り、対魔物のための前衛、後衛職だけでなく罠の解除や、索敵が得意な者やマッピングが得意な者、回復役などバランスの取れたパーティであり、通常のダンジョンを探索するのは強いが、高ランクの魔物ばかり出現する今の異常なダンジョンでは進みがどうしても遅くなった。
領地の兵団も、ダンジョン関係なく現れる魔物対応や治安維持をお願いしていてとてもダンジョンまでは手をまわせない。
そんな八方塞がりな7月中旬。
あてにならない勇者パーティの代わりに、俺は最強の布陣を用意していたのだ。
即ち本来勇者パーティに入れる実力を持つ使用人達である。
オールラウンダーである勇者の能力が無いのと、近接戦闘が得意なシルバリウスが居ないのはキツいが、治癒や浄化担当のカメルの役割は魔力が尋常じゃない俺が出来、風魔法の魔術師ルドルフの役割は俺の前世概念を子供の頃から植え付けられていたエドガーが上位互換としている。
ロイは音属性の持ち主で広範囲の索敵ができ、ハワードの植物属性はダンジョンの植物には効きが悪いが全く使えない訳でもなく、土属性魔法とのコンボは魔物の足止めなどに役に立ち、カーラの毒属性は毒を持つ魔物に強く、毒を食らっても錬金術で毒消し薬が作れる、ニアは火属性魔法で攻撃が得意な上に、熱属性で火の威力を上げることが出来る、エドガーは武闘大会で優勝出来るほどの実力を持ち、俺は体力はなくても治癒とゲームのおかげで、それぞれメンバーの特性を本人達以上に知っており、効率よく指示を出す事ができ、俺の護衛は万能執事のスチュアートが出来る。
……過剰戦力な気がする。
斯くして、エドガーと俺まで屋敷を離れてしまう為、急遽戻って来た父親と入れ替わるようにダンジョンの1階層攻略に旅立ったのだ。
因みに、最初は俺の同行は父親もエドガーも反対していたが、いっこうに現れない勇者パーティと刻々と赤に近くなっていくダンジョン魔力石を前に全員が折れた。
ここでダンジョンを停滞期に持っていかないと、スタンピートでより酷い事になる事が分かっているのだ。
そして冒頭に戻り、ただ今絶賛ダンジョン探索中なのである。
サスケには別の仕事を任せていた為、今まで別行動だったが、これからはしばらくダンジョン探索に加われそうだ。
ってか、まだマッピングもしている最中のダンジョンで難なく合流出来るサスケは流石だな……。
今はダンジョン探索に潜ってから約2週間。早いテンポで進んでいるものの、余程広いのかまだ地下へ降りる階段が見つからない。
そんな最中、サスケが持ってきた情報の1つにリョウコから俺宛のガーデンパーティの招待状が屋敷へ届いたらしい。
……。
……。
……彼女は馬鹿なのかな?
今必死で、スタンピートを発生させないように頑張っている最中、ガーデンパーティとは仕事をほっぽり出している自覚がないのか、空気の読めなささがヤバイ。
それにローワン王国の国王も必死で勇者不在を誤魔化していたのに、これはもう言い逃れ出来ないだろう。
正当な理由なく、ダンジョンへの協力もせず利権だけ得ようなんて甘い。国には良い交渉材料になるだろうな。
そんなわけで意味の分からないガーデンパーティーの件は父親に任せて、こちらはダンジョン1階層の攻略を目指すばかりだ。
いつの間にか集まっていたメンバーにもうちょっと進む旨を伝えて、俺も俺を運ぶゴーレムに指示を出す。
ダンジョンといえば、シルバリウスに抱えられて進んだが、今は車椅子代わりの専用のゴーレムを調整しダンジョンを進んでいる。
服の上から指輪をひと撫ですると、前を向き再出発した。
――ダンジョンへ潜って約1ヶ月後の8/18に地下へ続く階段を発見、蔓延る魔物を一掃し無事に地下2階層が開き、徐々に1階層の魔物のレベルが安定していく。
ダンジョンの魔物のランクの正常化を確認し、ダンジョン魔力石が橙色に戻った報告を受け、そこからは本職の探索者がメインでという事でリューイ達は屋敷へ戻って行った。
因みに、結局勇者パーティはその間ダンジョンに一度も現れなかった。
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