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帰還
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そんなに日が経っているわけではないが、ルミナス村の正確には外れにある”漆黒の森”前の屋敷に久しぶりに帰ってきた。
土地だけは広く屋敷と村も距離が離れている為、静かで長閑な所だ。
数少ない使用人もみな仕事の手を止めて出迎えてくれて、気さくな言葉で”お帰りなさい”と声をかけられてやっと”帰ってきた”と実感した。
“帰ってきた”と思う辺り、ここが俺の居場所であり、俺の守りたい場所だと実感した。
と、使用人から”旦那様から手紙です”と手紙を渡された。
俺達の移動中に手紙が先に届いたらしい。
まぁ、何処から仕入れたのかスチュアートが父親の屋敷へ戻る日程を完璧に調べてくれていたので、ちょうど入れ違いになるように出てきたのだ。
……スチュアートは父親が雇っている筈なのに、こんなに俺の方優先で問題ないのだろうかと気になったりはするが、結局最後は”まぁスチュアートだから上手くやるか”で完結する。
恐る恐る手紙を開く。
そこには、魔力枯渇症が治った概要はエドガーから聞いていること、本当は屋敷で詳しい話を聞きつつ成人を祝いたかったこと、スタンピートについては魔物発生の増加から予測される事を王に報告をしたこと、調査はありがたいが領主の仕事である為無理はしないこと、調査隊を編成して送る為、宿泊出来るように整えておいて欲しいことが書かれていた。
前回はよっぽど忙しかったのか、はたまた言葉が足りないと屁理屈で言い逃れられると察したのか、今回は長い手紙となっていた。
対スタンピートの戦力的には屋敷の住人で大丈夫だとは思うけど、確かに全てが全てゲーム通りに行く可能性があるわけでは無いのだから、もっと考慮すべきだったかもしれない。
それに、ゲームと同じだからと言ってゲームのNPCのように決められた言葉を話すわけでもなく、この世界の住人に意思がないわけはないのだ。
立場や感情、全てをこちらが量り知ることなんて出来ない。俺の周りは全て俺の言葉を肯定する人達ばかりで、普通の人に関わらなさ過ぎて、そこが少し抜けていたかもしれないなと少し反省した。
今回も多少の魔物増加の傾向はあるものの殆ど俺の言葉だけで、父親はスタンピートが起こる前提で話を進めてくれて根回しもしてくれているようだし。……考えてみたら普通はあり得ないだろう。
そんな気付きを得たせいか、今までの疲れが出たのか、知恵熱なのかやっぱり少し体調を崩した。
3日間馬での移動をしただけなのに、俺の体いくらなんでもひ弱過ぎるだろう……。
ダンジョンで少しは鍛えられたと思ったのに。
……いや、ダンジョンでは終始シルバリウスに運んでもらっていて、あまり自分で歩いて移動してないな。
ボス戦も俺は基本動かなかったし。
動体視力や魔力を察知する能力は上がったとは思うけど、そういえば体力がつくような事はしてないかも……。
と、言う事で誕生日前日に屋敷に戻ったものの、結局誕生日は安静にするように言われ、例年よりは豪華だけども、夜は早々にベッドに入らされた。
勿論、あえてルミナス村の屋敷へ帰ってきた目的の一つである、“初めてを貰ってもらう”為に、シルバリウスを誘ってみたよ。
でも、シルバリウスは一瞬迷った後、元気になってからと膝抱っこだけで終わった。
……俺はぶすくれていた筈なのに、いつの間にか寝ていたらしく気がついたら朝だった。
でも、シルバリウスかスチュアートどちらか分からないけど、ベッドサイドにある水差しをおける棚の引き出しに、香油が入っているのを確認してちょっと機嫌は治ったよ。
今まで無かったからね。全く気がない訳じゃなさそうで良かった。
後は、調査隊が来るらしいという事で、今まで使用していなかった客室の準備などをしてもらった。
勿論準備したのは使用人とシルバリウスで、俺は部屋に篭らされていたけど、シルバリウスの無駄に多い魔力と得意? な浄化魔法が大活躍したのはいうまでもない。
後は、使用人達の今までの修行の成果を報告してもらったり、首都で揃えた装備を渡したりと、問題なく動けるようになる迄俺はのんびり屋敷で過ごした。
***
やっとスチュアートから、動いても良い許可を貰い、先行して調査をしておこうと思った所で、3日後に調査隊がこちらに着くと連絡を貰った。
……スチュアートは絶対分かっていただろう。
事前調査どころではなくなり、特急で足りない部分の準備と歓迎の準備を始める。
それというのもこの調査隊、なんと今回100名程も来るらしい。
調査の範囲を超えている気がするけど、王国の騎士団と領地の兵団と魔物や地質、歴史、ダンジョン等色々な専門家が来るらしいのだ。
なんでこんな大げさかと驚いていると、スチュアート曰く、ここ最近スタンピートは発生しておらず、もしスタンピートが実際に起こるのであれば、実に100年振りだったそう。
その100年前にあったのが、このフォンデルク辺境伯領の初級ダンジョンだったらしい。
ダンジョンが多いこの国で、何故こんなにも長い間スタンピートが起こらなかったかと言うと、この世界のダンジョンの仕組みの為である。
この世界のダンジョン、ダンジョンと対になるように、ダンジョン内の魔力量が分かる”ダンジョン魔力石”というものがあるのだ。
……ネーミングセンスは触れないでおこう。
このダンジョン魔力石はダンジョンと対になるように必ずダンジョンの近くにあり(と言っても数キロ離れている場合あり)、このダンジョン魔力石が、対となって繋がっているダンジョン内の魔力量を示すらしい。
ダンジョン魔力石の色の変化イコールダンジョンの魔力なのだが、紫が一番魔力が少ない状態で藍・青・緑・黄・橙・赤と変遷していく。
……日本の虹色と同じ順番かな?
このダンジョン魔力石が真っ赤になったイコールダンジョン内の魔力が溢れ、スタンピートが起こるそうで、一度スタンピートを起こしたダンジョンはしばらく魔力が減るみたい。ダンジョンの魔物が消えてしまうのは、ダンジョンの魔力を消費して実体化していると考えられているため、倒すと実態を保てずに消えるのではないかと考えられているらしい。
そして、ダンジョンを持っている領主はこのダンジョン魔力石を元にダンジョンを管理するのだ。
フォンデルク辺境伯領の上級ダンジョンは常に黄色から橙色を行き来している状態で、橙色になりそうになったら、国にダンジョン攻略を依頼していたそうだ。
それが、今回は黄色から橙色になりそうだった所から、黄色に戻り、戻ったまま全然変わらなかったこともあり(なんなら、緑になりそうで)、職員から連絡のあったローブの悪魔達の調査と並行してダンジョンの様子確認に父親はエドガーを派遣していたらしい。
領主の息子である俺より、この辺の裏事情を知っているスチュアートに脱帽である。
そして、過去の話やこの地を中心に魔物が増えていることも鑑みダンジョンの出現が予測されるが、ダンジョンが発見される前にスタンピートを迎えそうな裏付けを持って父親は国へ報告したらしい。
エドガーに見つかってからしばらく動きが無かったのはそっちで忙しかったからかもしれない。
……根回し大事だもんね。
その結果がこの大人数の調査隊だ。
俺自身一人で調査するより、専門家が居た方が心強いのは確かなので、良かったかもしれない。
土地だけは広く屋敷と村も距離が離れている為、静かで長閑な所だ。
数少ない使用人もみな仕事の手を止めて出迎えてくれて、気さくな言葉で”お帰りなさい”と声をかけられてやっと”帰ってきた”と実感した。
“帰ってきた”と思う辺り、ここが俺の居場所であり、俺の守りたい場所だと実感した。
と、使用人から”旦那様から手紙です”と手紙を渡された。
俺達の移動中に手紙が先に届いたらしい。
まぁ、何処から仕入れたのかスチュアートが父親の屋敷へ戻る日程を完璧に調べてくれていたので、ちょうど入れ違いになるように出てきたのだ。
……スチュアートは父親が雇っている筈なのに、こんなに俺の方優先で問題ないのだろうかと気になったりはするが、結局最後は”まぁスチュアートだから上手くやるか”で完結する。
恐る恐る手紙を開く。
そこには、魔力枯渇症が治った概要はエドガーから聞いていること、本当は屋敷で詳しい話を聞きつつ成人を祝いたかったこと、スタンピートについては魔物発生の増加から予測される事を王に報告をしたこと、調査はありがたいが領主の仕事である為無理はしないこと、調査隊を編成して送る為、宿泊出来るように整えておいて欲しいことが書かれていた。
前回はよっぽど忙しかったのか、はたまた言葉が足りないと屁理屈で言い逃れられると察したのか、今回は長い手紙となっていた。
対スタンピートの戦力的には屋敷の住人で大丈夫だとは思うけど、確かに全てが全てゲーム通りに行く可能性があるわけでは無いのだから、もっと考慮すべきだったかもしれない。
それに、ゲームと同じだからと言ってゲームのNPCのように決められた言葉を話すわけでもなく、この世界の住人に意思がないわけはないのだ。
立場や感情、全てをこちらが量り知ることなんて出来ない。俺の周りは全て俺の言葉を肯定する人達ばかりで、普通の人に関わらなさ過ぎて、そこが少し抜けていたかもしれないなと少し反省した。
今回も多少の魔物増加の傾向はあるものの殆ど俺の言葉だけで、父親はスタンピートが起こる前提で話を進めてくれて根回しもしてくれているようだし。……考えてみたら普通はあり得ないだろう。
そんな気付きを得たせいか、今までの疲れが出たのか、知恵熱なのかやっぱり少し体調を崩した。
3日間馬での移動をしただけなのに、俺の体いくらなんでもひ弱過ぎるだろう……。
ダンジョンで少しは鍛えられたと思ったのに。
……いや、ダンジョンでは終始シルバリウスに運んでもらっていて、あまり自分で歩いて移動してないな。
ボス戦も俺は基本動かなかったし。
動体視力や魔力を察知する能力は上がったとは思うけど、そういえば体力がつくような事はしてないかも……。
と、言う事で誕生日前日に屋敷に戻ったものの、結局誕生日は安静にするように言われ、例年よりは豪華だけども、夜は早々にベッドに入らされた。
勿論、あえてルミナス村の屋敷へ帰ってきた目的の一つである、“初めてを貰ってもらう”為に、シルバリウスを誘ってみたよ。
でも、シルバリウスは一瞬迷った後、元気になってからと膝抱っこだけで終わった。
……俺はぶすくれていた筈なのに、いつの間にか寝ていたらしく気がついたら朝だった。
でも、シルバリウスかスチュアートどちらか分からないけど、ベッドサイドにある水差しをおける棚の引き出しに、香油が入っているのを確認してちょっと機嫌は治ったよ。
今まで無かったからね。全く気がない訳じゃなさそうで良かった。
後は、調査隊が来るらしいという事で、今まで使用していなかった客室の準備などをしてもらった。
勿論準備したのは使用人とシルバリウスで、俺は部屋に篭らされていたけど、シルバリウスの無駄に多い魔力と得意? な浄化魔法が大活躍したのはいうまでもない。
後は、使用人達の今までの修行の成果を報告してもらったり、首都で揃えた装備を渡したりと、問題なく動けるようになる迄俺はのんびり屋敷で過ごした。
***
やっとスチュアートから、動いても良い許可を貰い、先行して調査をしておこうと思った所で、3日後に調査隊がこちらに着くと連絡を貰った。
……スチュアートは絶対分かっていただろう。
事前調査どころではなくなり、特急で足りない部分の準備と歓迎の準備を始める。
それというのもこの調査隊、なんと今回100名程も来るらしい。
調査の範囲を超えている気がするけど、王国の騎士団と領地の兵団と魔物や地質、歴史、ダンジョン等色々な専門家が来るらしいのだ。
なんでこんな大げさかと驚いていると、スチュアート曰く、ここ最近スタンピートは発生しておらず、もしスタンピートが実際に起こるのであれば、実に100年振りだったそう。
その100年前にあったのが、このフォンデルク辺境伯領の初級ダンジョンだったらしい。
ダンジョンが多いこの国で、何故こんなにも長い間スタンピートが起こらなかったかと言うと、この世界のダンジョンの仕組みの為である。
この世界のダンジョン、ダンジョンと対になるように、ダンジョン内の魔力量が分かる”ダンジョン魔力石”というものがあるのだ。
……ネーミングセンスは触れないでおこう。
このダンジョン魔力石はダンジョンと対になるように必ずダンジョンの近くにあり(と言っても数キロ離れている場合あり)、このダンジョン魔力石が、対となって繋がっているダンジョン内の魔力量を示すらしい。
ダンジョン魔力石の色の変化イコールダンジョンの魔力なのだが、紫が一番魔力が少ない状態で藍・青・緑・黄・橙・赤と変遷していく。
……日本の虹色と同じ順番かな?
このダンジョン魔力石が真っ赤になったイコールダンジョン内の魔力が溢れ、スタンピートが起こるそうで、一度スタンピートを起こしたダンジョンはしばらく魔力が減るみたい。ダンジョンの魔物が消えてしまうのは、ダンジョンの魔力を消費して実体化していると考えられているため、倒すと実態を保てずに消えるのではないかと考えられているらしい。
そして、ダンジョンを持っている領主はこのダンジョン魔力石を元にダンジョンを管理するのだ。
フォンデルク辺境伯領の上級ダンジョンは常に黄色から橙色を行き来している状態で、橙色になりそうになったら、国にダンジョン攻略を依頼していたそうだ。
それが、今回は黄色から橙色になりそうだった所から、黄色に戻り、戻ったまま全然変わらなかったこともあり(なんなら、緑になりそうで)、職員から連絡のあったローブの悪魔達の調査と並行してダンジョンの様子確認に父親はエドガーを派遣していたらしい。
領主の息子である俺より、この辺の裏事情を知っているスチュアートに脱帽である。
そして、過去の話やこの地を中心に魔物が増えていることも鑑みダンジョンの出現が予測されるが、ダンジョンが発見される前にスタンピートを迎えそうな裏付けを持って父親は国へ報告したらしい。
エドガーに見つかってからしばらく動きが無かったのはそっちで忙しかったからかもしれない。
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俺自身一人で調査するより、専門家が居た方が心強いのは確かなので、良かったかもしれない。
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