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37 サミュエルside3
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サミュエルside3
ベルナデット様が王宮で倒れたとの報告を受け、すぐにアトルワ公爵家に向かった。
彼女はとても元気そうに見えた。
久しぶりに彼女と2人っきり(侍女は同席しているが・・。)でヴァイオリンを練習できて、音楽芸術学院の準備で忙しかった私まで、癒された。
だが、やはり彼女は王妃の重圧に耐えかねていた。
私はなんとか癒してあげたいと思い、彼女とまたゆっくりお茶をする約束をして別れた。
それから数日後、早朝にアトルワ公爵家から連絡が来た。
こんな時間に早馬での連絡など初めてのことだったので、何事だと慌てる父と2人で、王宮に向かった。
約束の場所は、国王陛下の執務室だった。
執務室に入ると国王陛下に王妃様、アトルワ公爵にエリックと、見たことのない男性が同席していた。
陛下の合図で一同がソファーに座った。
すると、初めて見る男性が私を見て微笑んだ。
「君がベルナデットの先生のサミュエル君かい?」
「はい。」
「そうか!こんなに若いのに素晴らしいね。」
「ありがとうございます。」
困惑していると、アトルワ公爵が困ったように口を開いた。
「イズール公爵子息殿、紹介が遅れました。
私の弟のトリスタンです。」
「ご紹介ありがとうございます。
イズール侯爵3男のサミュエルと申します。」
公爵のおかげでようやくあいさつを済ませた。
「ああ。すまない。つい。」
そう言って、トリスタン殿がこちらを真剣な顔で見つめた。
「君に教えを請うてからのベルナデットの成長は素晴らしい。
もし、ベルナデットが望むなら君に彼女を預けたいと思う。」
(?)
私の頭の中に大きなクエッションマークが浮かんだ。
(預けたい?・・・まさか!!結婚?!)
思わぬことに頬が熱くなるのを感じた。
すると、エリックが鋭い目を向けた。
「若輩の私が発言することをお許し頂けますでしょうか?」
すると、陛下が目を細めた。
「この場は正式な場ではない。ここにいる者は自由に発言せよ。」
「はっ。ありがとうございます。それでは、発言を失礼致します。
トリスタン殿は、イズール侯爵が現在尽力されている音楽芸術学院にベルナデットを入学させたいとのお考えです。」
(ああ、なるほど・・。そういうことか・・。結婚ではないのか・・。)
ベルナデット様が入学されるという素晴らしい提案だったが、思わずがっかりと肩を落としてしまった。
すると父が声を上げた。
「ベルナデット様が入学されるなど・・。よろしいのでしょうか?」
「ふむ~。」陛下は少し困った顔をしているが、横から王妃が楽しそうに口を開いた。
「まぁ。ベルナデットちゃんが入ってくれたら、きっといい宣伝にもなるわ!!
いいんじゃないかしら。」
「だが・・。王妃教育があるしな。」
「彼女なら大丈夫よ。」
「んんん・・。ただし条件がある。
王妃教育に問題がないこと。彼女の入学の意思が強いこと。
以上の条件で音楽芸術学院への入学を認める。」
すると、トリスタン殿が真っ先に口を開いた。
「つまり、王妃教育の成果と、学院の入学試験に合格するという意味でしょうか?」
「そうだ。」
「ありがとうございます。陛下。」
陛下にお礼を言った後、トリスタン殿は、すぐに私の方を向いた。
「君の師は誰だい?」
「え?」
私が戸惑っていると、王妃がにこやかに答えた。
「ふふふ。サミュエル君の先生はね、ブリジット様よ。」
すると、トリスタン殿が破顔した。
「やっぱり。そんな気はしたんだ。
ベルナデットの演奏がまるで彼女が弾いているようだった。」
「え?」
思わずサミュエルが声を出してしまった。
(ベルナデット様の演奏が、先生と似てる?)
すると、王妃が嬉しそうに笑った。
「そうなの?それは聴くのが楽しみだわ~~。」
「ふふふ。驚きますよ?私も驚いたので!!」
「楽しみだわ。」
王妃とトリスタン殿はとても話が盛り上がっていた。
すると、アトルワ公爵が口を開いた。
「イズール侯爵。例の隣国からの講師の件ですが。」
「おお。どうなりました?」
「はい。当初の予定よりも早めに来て頂けそうです。」
「それは助かります。ベルナデット様が入られるなら、しっかりとした体制を整えたいですから。」
どうやら、以前からお願いしていたことは順調なようだ。
さすがは筆頭公爵家だ。顔が広い。
あと数年でベルナデット様との接点は失われると思っていたので、この話はとても嬉しかった。
ただ私の耳から、トリスタン殿の言葉が離れなかった。
『ベルナデットの演奏がまるで彼女が弾いているようだった。』
陛下の執務室を出て、宮廷楽団に行くまでにはまだ時間があった。
すると、エリックに呼び止められた。
「少しいいか?」
「なんだ?」
エリックから話かけて来たのに、エリックの機嫌はすこぶる悪かった。
普段はポーカーフェイスのエリックの表情が変わることなどこの世に一つしかなかった。
「ふふふ。アトルワ公爵邸へのお誘いか?」
エリックは奥歯を噛み締めるように眉を寄せた。
「ああ。明日の午後はどうだ?」
その顔に思わず笑ってしまった。
「エリック・・。表情と言葉が全く合ってないぞ?」
「言葉と心が一致してないしな・・。」
きっとエリックは私をベルナデット様には近づけたくはないのだろう。
だが、ベルナデット様のためにも身を斬る思いで私を誘っているのだろう。
(私に同じことが出来るだろうか・・?)
すると、エリックが呟いた。
「俺の休みは明日までなんだ。絶対に明日にしてくれ・・。」
私は思わず笑ってしまった。
きっと、ベルナデット様と私が2人でお茶を飲むのを阻止するためにエリックは同席するつもりなのだろう。
「どうだろうな・・。明後日にしようか・・。」
思わず呟くと、エリックがニヤリと笑った。
「明日以降におまえの休みなど絶対に取れないぞ?」
「え?」
「使節団。帰って確認してくれ・・。」
なるほど、どうやらエリックにベルナデット様と2人きりにならないように先手を打たれてしまったらしい。
「では、明日の午後伺いますと、ベルナデット様に伝えてくれ。」
「わかった。じゃあ。」
すると、エリックが背を向けた。
「エリック。」
その背中に声をかけた。
「なんだ?」
「おまえだろ?ベルナデット様のことを進言してくれたのは。」
エリックは小さく笑った。
「なんのことかわからないな。これは、おまえとベルの努力の成果だろ?」
「それでもありがとう。」
「じゃあ、明日な。」
私はエリックの背中を見送った。
(本当は誰もベルナデット様に近づけたくはない癖に、彼女のためならどんなことでもする。
本当に頭が下がるよ・・。)
「私も頑張るか・・。」
そうして宮廷楽団へと向かった。
ベルナデット様が王宮で倒れたとの報告を受け、すぐにアトルワ公爵家に向かった。
彼女はとても元気そうに見えた。
久しぶりに彼女と2人っきり(侍女は同席しているが・・。)でヴァイオリンを練習できて、音楽芸術学院の準備で忙しかった私まで、癒された。
だが、やはり彼女は王妃の重圧に耐えかねていた。
私はなんとか癒してあげたいと思い、彼女とまたゆっくりお茶をする約束をして別れた。
それから数日後、早朝にアトルワ公爵家から連絡が来た。
こんな時間に早馬での連絡など初めてのことだったので、何事だと慌てる父と2人で、王宮に向かった。
約束の場所は、国王陛下の執務室だった。
執務室に入ると国王陛下に王妃様、アトルワ公爵にエリックと、見たことのない男性が同席していた。
陛下の合図で一同がソファーに座った。
すると、初めて見る男性が私を見て微笑んだ。
「君がベルナデットの先生のサミュエル君かい?」
「はい。」
「そうか!こんなに若いのに素晴らしいね。」
「ありがとうございます。」
困惑していると、アトルワ公爵が困ったように口を開いた。
「イズール公爵子息殿、紹介が遅れました。
私の弟のトリスタンです。」
「ご紹介ありがとうございます。
イズール侯爵3男のサミュエルと申します。」
公爵のおかげでようやくあいさつを済ませた。
「ああ。すまない。つい。」
そう言って、トリスタン殿がこちらを真剣な顔で見つめた。
「君に教えを請うてからのベルナデットの成長は素晴らしい。
もし、ベルナデットが望むなら君に彼女を預けたいと思う。」
(?)
私の頭の中に大きなクエッションマークが浮かんだ。
(預けたい?・・・まさか!!結婚?!)
思わぬことに頬が熱くなるのを感じた。
すると、エリックが鋭い目を向けた。
「若輩の私が発言することをお許し頂けますでしょうか?」
すると、陛下が目を細めた。
「この場は正式な場ではない。ここにいる者は自由に発言せよ。」
「はっ。ありがとうございます。それでは、発言を失礼致します。
トリスタン殿は、イズール侯爵が現在尽力されている音楽芸術学院にベルナデットを入学させたいとのお考えです。」
(ああ、なるほど・・。そういうことか・・。結婚ではないのか・・。)
ベルナデット様が入学されるという素晴らしい提案だったが、思わずがっかりと肩を落としてしまった。
すると父が声を上げた。
「ベルナデット様が入学されるなど・・。よろしいのでしょうか?」
「ふむ~。」陛下は少し困った顔をしているが、横から王妃が楽しそうに口を開いた。
「まぁ。ベルナデットちゃんが入ってくれたら、きっといい宣伝にもなるわ!!
いいんじゃないかしら。」
「だが・・。王妃教育があるしな。」
「彼女なら大丈夫よ。」
「んんん・・。ただし条件がある。
王妃教育に問題がないこと。彼女の入学の意思が強いこと。
以上の条件で音楽芸術学院への入学を認める。」
すると、トリスタン殿が真っ先に口を開いた。
「つまり、王妃教育の成果と、学院の入学試験に合格するという意味でしょうか?」
「そうだ。」
「ありがとうございます。陛下。」
陛下にお礼を言った後、トリスタン殿は、すぐに私の方を向いた。
「君の師は誰だい?」
「え?」
私が戸惑っていると、王妃がにこやかに答えた。
「ふふふ。サミュエル君の先生はね、ブリジット様よ。」
すると、トリスタン殿が破顔した。
「やっぱり。そんな気はしたんだ。
ベルナデットの演奏がまるで彼女が弾いているようだった。」
「え?」
思わずサミュエルが声を出してしまった。
(ベルナデット様の演奏が、先生と似てる?)
すると、王妃が嬉しそうに笑った。
「そうなの?それは聴くのが楽しみだわ~~。」
「ふふふ。驚きますよ?私も驚いたので!!」
「楽しみだわ。」
王妃とトリスタン殿はとても話が盛り上がっていた。
すると、アトルワ公爵が口を開いた。
「イズール侯爵。例の隣国からの講師の件ですが。」
「おお。どうなりました?」
「はい。当初の予定よりも早めに来て頂けそうです。」
「それは助かります。ベルナデット様が入られるなら、しっかりとした体制を整えたいですから。」
どうやら、以前からお願いしていたことは順調なようだ。
さすがは筆頭公爵家だ。顔が広い。
あと数年でベルナデット様との接点は失われると思っていたので、この話はとても嬉しかった。
ただ私の耳から、トリスタン殿の言葉が離れなかった。
『ベルナデットの演奏がまるで彼女が弾いているようだった。』
陛下の執務室を出て、宮廷楽団に行くまでにはまだ時間があった。
すると、エリックに呼び止められた。
「少しいいか?」
「なんだ?」
エリックから話かけて来たのに、エリックの機嫌はすこぶる悪かった。
普段はポーカーフェイスのエリックの表情が変わることなどこの世に一つしかなかった。
「ふふふ。アトルワ公爵邸へのお誘いか?」
エリックは奥歯を噛み締めるように眉を寄せた。
「ああ。明日の午後はどうだ?」
その顔に思わず笑ってしまった。
「エリック・・。表情と言葉が全く合ってないぞ?」
「言葉と心が一致してないしな・・。」
きっとエリックは私をベルナデット様には近づけたくはないのだろう。
だが、ベルナデット様のためにも身を斬る思いで私を誘っているのだろう。
(私に同じことが出来るだろうか・・?)
すると、エリックが呟いた。
「俺の休みは明日までなんだ。絶対に明日にしてくれ・・。」
私は思わず笑ってしまった。
きっと、ベルナデット様と私が2人でお茶を飲むのを阻止するためにエリックは同席するつもりなのだろう。
「どうだろうな・・。明後日にしようか・・。」
思わず呟くと、エリックがニヤリと笑った。
「明日以降におまえの休みなど絶対に取れないぞ?」
「え?」
「使節団。帰って確認してくれ・・。」
なるほど、どうやらエリックにベルナデット様と2人きりにならないように先手を打たれてしまったらしい。
「では、明日の午後伺いますと、ベルナデット様に伝えてくれ。」
「わかった。じゃあ。」
すると、エリックが背を向けた。
「エリック。」
その背中に声をかけた。
「なんだ?」
「おまえだろ?ベルナデット様のことを進言してくれたのは。」
エリックは小さく笑った。
「なんのことかわからないな。これは、おまえとベルの努力の成果だろ?」
「それでもありがとう。」
「じゃあ、明日な。」
私はエリックの背中を見送った。
(本当は誰もベルナデット様に近づけたくはない癖に、彼女のためならどんなことでもする。
本当に頭が下がるよ・・。)
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そうして宮廷楽団へと向かった。
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