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仲間達の未来を真剣に考える
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その後も3人は酒を勢いのまま飲み続けていく。もうベロベロに酔い潰れてしまいまともに動くことも出来なさそうだ。
「あいつら、今に見てろよ」
「畜生どもには罰を」
「貴族らは皆敵だ」
ついに意識を失ってしまう。その最後の言葉が彼らの今を物語っていた。
酔いつぶれた3人を見て何とも言えない感情が湧いてきてしまう。現実のしがらみとは何とも悪いものであると。
しばらくするとバーゼルとシェリルが下りてきた。
「やはりここでしたか」「まったく、子供ですねぇ」
「その分じゃそっちも似た要件だよね」
まったくその通りで、と。顔を見るとよくなかった。
「ええ、部族氏族のしがらみとは厄介なものだと」
「自分達が追い抜かれると判断し首輪を付けるつもりなんですよ」
冒険者ギルドプレートの不正処理が不可能となり功績実績の無いものは容赦なく淘汰されるようにしたので特権に胡坐を賭けなくなった連中は軒並み崖から突き落とされてしまうことになる。
そうなる前に今の状況で動かせる駒を動かそうという訳だ。
「君達はどうするつもり」
「我としては頭目殿にもっと教えを請いたいと、願っております」
「私もです。ぶっちゃけここまでいい環境を手放すなんてありえません」
二人共も真剣な顔になる。
「僕がやっていることを咎めないの?」
闇商人らとの繋がりのことをどう思っているのか率直に尋ねる。
「はて、頭目殿からそんなこと言われたところでなんとも感じませぬな。ただ相手が欲してるものを持ってきているだけでしょう」
「冒険者ギルドの規定でもそこんところは触れてませんよ。実際そこからしか調達不可能な品々は無数にあるわけですし」
自分らの使う品々はほぼ全て僕が調達してきている。それで助かった場面は無数にある。それをなんで戒めなければならないのかと。仲間が苦労せずに努力できるならそれに越したことはないと。
「それが二人の答えなんだね」
恭しく頭を下げる二人。
二人は3人を部屋に連れて帰ろうとして、
「待って」
僕は呼び止める。
「僕のことを探ろうとしないのは、何故?」
これだけは聞いておく必要がある。そうしないと行動できない。
「出自経歴何もかも不明な僕にそこまでの信頼を寄せる、その理由は?」
二人は笑みを浮かべながら簡潔に堪えた
『地上世界最強の存在に逆らう理由はない』
まったく、意味不明だった。でも、それが答えだとしても別段気にする必要ないしね。
翌日。
僕は一人で冒険者ギルドの建物まで来ていた。
「いらっしゃいませ。本日のご用件は何でしょうか」
受付嬢は笑みを浮かべながら依頼の斡旋かと、待ち構えていた。
「すまないけど」
今日の要件は依頼じゃない。そう告げると何かを迷っているかのような表情になる。別室に案内してもらい役職持ちの人物に対応してもらう。
「本日の要件は何なのでしょうか?」
依頼じゃなくて一人で来たことが疑問なのだろう。どうせ聞くことは一つだけなので早速切り出すことにした。
「仲間たちの事情、について」
「えっ」
「冒険者ギルドで把握している仲間達の事情について、教えて欲しい」
危険を冒さず手に入る範囲で良いから。
「僕は今まで何も聞かずに彼ら彼女らを受け入れたけど『今更都合が悪くなったから用済み』などという気はないから。面倒を見ている以上その責任は果たすつもり」
だったら、情報をこちらに渡すなり援助は必要だろ。言う事はそれだけだ。
相手はそれを聞いて神妙な態度になる。
「なるほど、確かに。そちらに押し付けたままでは義理が立ちませんからな」
別室に連れていかれ事情を聞く。相手側も仲間らの事情については悩んでるらしく順序立てて説明をしてくれた。
「かつての勇猛果敢な氏族の末裔ーーーか、聞く限りじゃまともそうだけど」
それは昔の話だと前提をしておく。今現在はどうなのかと。
「時代の流れと共に優秀な冒険者を輩出した名家でも時が経てば、そう。堕落します」
全てがそうではないが、やはり、そうなってしまう。
ミーアやエメリアがそうであったように。冒険者の仕事の中身を知らずに外に飛び出してしまう連中が多くなっていった。それだけじゃない、何かと過去の功績に胡坐をかき話を押し通す連中も増えていった。
「今現在も進行中なんだね」
「ええ、部族氏族は横暴ともいえる行動が目につき話がつきません。その結果出たのが」
無数の犠牲者、というわけか。
知識経験装備道具金、何かも足りないまま外に出てきてしまい現実を思い知らされるわけだ。で、悪い方向に進むと。
「もうすでに灰色級から全部スタートさせるという決定が決まっているのに、足掻いてるんですよ。上の方は審査日程を可能な限り引き延ばそうとしています」
功績実績を偽造してるため灰色級に落ちてしまえばもう特権に胡坐をかくことが出来なくなるからだろう。そんな連中なんてさっさといなくなればいいだけ。
「特に、国は今まで高等級の連中が軒並み偽物と発覚して大騒ぎ。即座に冒険者を登用しようとしておりますが条件が合わず難儀しております」
今までの奴らと同じ条件を提示しても冒険者らは首を横に振るだけ、そりゃそうだ。これまで幅を利かせていた連中を推薦してたのはお前らなのだから見る目も厳しい。
在野を登用しようとしてるが難しいだろう。何しろ自分らに従う連中しか見なかったからだ。そんなのが自分らを品定めなどするなど我慢ならないだろう。
上手くいく訳が無い。
それで話はお終いだ。さて、闇商人から品物を購入しても戻ることにする。
「さて、今日からは仲間全員の地力の底上げをしようと思うから」
《収納》を覚えられる巻物、雑多な道具が入る魔法の袋、ステータスを上げる装備品等々、購入してきたり僕が制作した品物を仲間らに渡す
「全ステータスをワンランクアップ装備とか、すごいよね」
「矢が大量に入る矢筒だけじゃなく魔力付与された矢まで、こんなに」
「召喚生物が上位になる装備品もよろしいですな」
「魔力持続回復装備なんて夢のようですよ」
「この神官服、すごい防御力ですね」
「にしし、これで存分に戦えるよ」
「防御役の自分にとって装備の充実はありがたいです」
「このような女武者風のいでたちは私好みです」
仲間らな思い思いに練習場で装備の具合を確かめる一方、僕は僕なりに考えることがあった。
(彼らの部族氏族の問題を解決するには突き抜けた功績を得られないと解決不可能な問題が多くある、まだ上の方は足掻いているからね。さて、どうしたものか)
当面はこの場所で仕事を受けるつもりだが当然奴らもここに滞在してるので接触しないという選択肢はない。どちらにしても何らかの形で話をつける必要があるのだ。
どうせ奴らの大半は不正改造に手を染めている連中なのでギルドプレートを確認すれば二度と冒険者ギルドには出入りできないだろう。
仲間達が装備の確認を熱心にしている中、僕は手を打つべき問題について考えるのであった。
翌日、冒険者ギルドに依頼を受けようとしていると。
「あの、ちょっと」
ギルドの受付嬢が困ったような顔をしていた。
「なにかあったの?」
急を要する依頼が突然出てきたのだろうか、ここの現状を見る限り十分ありうることだ。
「いえ、あなた方のパーティに、指名依頼が来ています」
『はぁ?』
仲間ら全員が疑問を浮かべた。
指名依頼というのは基本よほどのことがないと発注されないようになっている、審査が厳しくてよほどの大物でないと通すことが出来ないからだ。
まだたかが銅級に指名依頼なんてめったに来ない、はず。
「間違いじゃないの」
「いえ、名指しで来ています」
依頼主の名前を見ると仲間らが怒り心頭になった。
「あいつら、こんな手を」
「卑怯極まりないですわね」
「よほど焦っておるのですな」
「失態続きで後がないんですね」
「あの連中共悪知恵だけは働きますね」
指名依頼は両者の関係が密接でないと基本は出されない、拒否が出来ない理由があるからだ。仲間達はもうすでに相手との関係を嫌っている。だから指名依頼を出すことで縛ろうとしているのだろう。
仲間らは「断固拒否」なので僕がどうにかするしかないか。
「その依頼主からの依頼は拒否する」
今後もずっと、ね。そう明言した。
『えっ!』
受付嬢を含めて皆驚いていた。
「僕の等級は錬銅、これには『不適切な依頼は拒否できる』と。そう明記されてるよね」
「はい」
それを使わせてもらう、と。
理由は、そうだなぁ。「正規のパーティメンバーを勝手に自分らの駒にしようと考えた」それでいいだろう。あと、彼らの冒険者プレートの審査も早めてしまう。それぐらいの権限が僕にはあるのだ。使わない手はない。
「問題ある?」
「何もありませんね」
受付嬢もその理由があり頭目である貴方がそう明言するのならば奴らの言葉を無視したとしても何ら不思議ではない、依頼内容も不切実な部分が多くあり受注は不可能な理由が多数ある。これならば問題はない、と。
「じゃ、それで処理して」
「かしこまりました」
「じゃ、僕ら向きの依頼を出して」
「はい、こちらに」
受付嬢は指名依頼の依頼書を横に放り投げて依頼の発行を行う。えーっと、またヘッドハンターか。難儀な相手だが装備を確認するのにちょどいいか。
早速その場所まで向かい殲滅することにした。
「あははっ、ザクザク切れる」
「属性や魔力付与した矢は強烈ですわね」
「《牙竜兵》相手を止めろ」
「おおっ、魔術がバカスカ通ります」
「敵の攻撃を難なく凌げます」
「《知恵ある魔術使い』攻撃しなさい」
「《屈強なる人形》みんなあばれろー」
「私も負けられません」
ヘッドハンター数体はまるで試し切りよろしく、ズタズタにされてしまった。普通だと相当難儀な相手なんだけどね。
う~ん、装備と能力が良すぎてもうこのぐらいじゃ予測不可能が起きないね。もうちょっと知恵を働かせる脅威を選ぶか。
予定より早く終わってしまったのでもうちょっと依頼を受けてみようかな。
「あいつら、今に見てろよ」
「畜生どもには罰を」
「貴族らは皆敵だ」
ついに意識を失ってしまう。その最後の言葉が彼らの今を物語っていた。
酔いつぶれた3人を見て何とも言えない感情が湧いてきてしまう。現実のしがらみとは何とも悪いものであると。
しばらくするとバーゼルとシェリルが下りてきた。
「やはりここでしたか」「まったく、子供ですねぇ」
「その分じゃそっちも似た要件だよね」
まったくその通りで、と。顔を見るとよくなかった。
「ええ、部族氏族のしがらみとは厄介なものだと」
「自分達が追い抜かれると判断し首輪を付けるつもりなんですよ」
冒険者ギルドプレートの不正処理が不可能となり功績実績の無いものは容赦なく淘汰されるようにしたので特権に胡坐を賭けなくなった連中は軒並み崖から突き落とされてしまうことになる。
そうなる前に今の状況で動かせる駒を動かそうという訳だ。
「君達はどうするつもり」
「我としては頭目殿にもっと教えを請いたいと、願っております」
「私もです。ぶっちゃけここまでいい環境を手放すなんてありえません」
二人共も真剣な顔になる。
「僕がやっていることを咎めないの?」
闇商人らとの繋がりのことをどう思っているのか率直に尋ねる。
「はて、頭目殿からそんなこと言われたところでなんとも感じませぬな。ただ相手が欲してるものを持ってきているだけでしょう」
「冒険者ギルドの規定でもそこんところは触れてませんよ。実際そこからしか調達不可能な品々は無数にあるわけですし」
自分らの使う品々はほぼ全て僕が調達してきている。それで助かった場面は無数にある。それをなんで戒めなければならないのかと。仲間が苦労せずに努力できるならそれに越したことはないと。
「それが二人の答えなんだね」
恭しく頭を下げる二人。
二人は3人を部屋に連れて帰ろうとして、
「待って」
僕は呼び止める。
「僕のことを探ろうとしないのは、何故?」
これだけは聞いておく必要がある。そうしないと行動できない。
「出自経歴何もかも不明な僕にそこまでの信頼を寄せる、その理由は?」
二人は笑みを浮かべながら簡潔に堪えた
『地上世界最強の存在に逆らう理由はない』
まったく、意味不明だった。でも、それが答えだとしても別段気にする必要ないしね。
翌日。
僕は一人で冒険者ギルドの建物まで来ていた。
「いらっしゃいませ。本日のご用件は何でしょうか」
受付嬢は笑みを浮かべながら依頼の斡旋かと、待ち構えていた。
「すまないけど」
今日の要件は依頼じゃない。そう告げると何かを迷っているかのような表情になる。別室に案内してもらい役職持ちの人物に対応してもらう。
「本日の要件は何なのでしょうか?」
依頼じゃなくて一人で来たことが疑問なのだろう。どうせ聞くことは一つだけなので早速切り出すことにした。
「仲間たちの事情、について」
「えっ」
「冒険者ギルドで把握している仲間達の事情について、教えて欲しい」
危険を冒さず手に入る範囲で良いから。
「僕は今まで何も聞かずに彼ら彼女らを受け入れたけど『今更都合が悪くなったから用済み』などという気はないから。面倒を見ている以上その責任は果たすつもり」
だったら、情報をこちらに渡すなり援助は必要だろ。言う事はそれだけだ。
相手はそれを聞いて神妙な態度になる。
「なるほど、確かに。そちらに押し付けたままでは義理が立ちませんからな」
別室に連れていかれ事情を聞く。相手側も仲間らの事情については悩んでるらしく順序立てて説明をしてくれた。
「かつての勇猛果敢な氏族の末裔ーーーか、聞く限りじゃまともそうだけど」
それは昔の話だと前提をしておく。今現在はどうなのかと。
「時代の流れと共に優秀な冒険者を輩出した名家でも時が経てば、そう。堕落します」
全てがそうではないが、やはり、そうなってしまう。
ミーアやエメリアがそうであったように。冒険者の仕事の中身を知らずに外に飛び出してしまう連中が多くなっていった。それだけじゃない、何かと過去の功績に胡坐をかき話を押し通す連中も増えていった。
「今現在も進行中なんだね」
「ええ、部族氏族は横暴ともいえる行動が目につき話がつきません。その結果出たのが」
無数の犠牲者、というわけか。
知識経験装備道具金、何かも足りないまま外に出てきてしまい現実を思い知らされるわけだ。で、悪い方向に進むと。
「もうすでに灰色級から全部スタートさせるという決定が決まっているのに、足掻いてるんですよ。上の方は審査日程を可能な限り引き延ばそうとしています」
功績実績を偽造してるため灰色級に落ちてしまえばもう特権に胡坐をかくことが出来なくなるからだろう。そんな連中なんてさっさといなくなればいいだけ。
「特に、国は今まで高等級の連中が軒並み偽物と発覚して大騒ぎ。即座に冒険者を登用しようとしておりますが条件が合わず難儀しております」
今までの奴らと同じ条件を提示しても冒険者らは首を横に振るだけ、そりゃそうだ。これまで幅を利かせていた連中を推薦してたのはお前らなのだから見る目も厳しい。
在野を登用しようとしてるが難しいだろう。何しろ自分らに従う連中しか見なかったからだ。そんなのが自分らを品定めなどするなど我慢ならないだろう。
上手くいく訳が無い。
それで話はお終いだ。さて、闇商人から品物を購入しても戻ることにする。
「さて、今日からは仲間全員の地力の底上げをしようと思うから」
《収納》を覚えられる巻物、雑多な道具が入る魔法の袋、ステータスを上げる装備品等々、購入してきたり僕が制作した品物を仲間らに渡す
「全ステータスをワンランクアップ装備とか、すごいよね」
「矢が大量に入る矢筒だけじゃなく魔力付与された矢まで、こんなに」
「召喚生物が上位になる装備品もよろしいですな」
「魔力持続回復装備なんて夢のようですよ」
「この神官服、すごい防御力ですね」
「にしし、これで存分に戦えるよ」
「防御役の自分にとって装備の充実はありがたいです」
「このような女武者風のいでたちは私好みです」
仲間らな思い思いに練習場で装備の具合を確かめる一方、僕は僕なりに考えることがあった。
(彼らの部族氏族の問題を解決するには突き抜けた功績を得られないと解決不可能な問題が多くある、まだ上の方は足掻いているからね。さて、どうしたものか)
当面はこの場所で仕事を受けるつもりだが当然奴らもここに滞在してるので接触しないという選択肢はない。どちらにしても何らかの形で話をつける必要があるのだ。
どうせ奴らの大半は不正改造に手を染めている連中なのでギルドプレートを確認すれば二度と冒険者ギルドには出入りできないだろう。
仲間達が装備の確認を熱心にしている中、僕は手を打つべき問題について考えるのであった。
翌日、冒険者ギルドに依頼を受けようとしていると。
「あの、ちょっと」
ギルドの受付嬢が困ったような顔をしていた。
「なにかあったの?」
急を要する依頼が突然出てきたのだろうか、ここの現状を見る限り十分ありうることだ。
「いえ、あなた方のパーティに、指名依頼が来ています」
『はぁ?』
仲間ら全員が疑問を浮かべた。
指名依頼というのは基本よほどのことがないと発注されないようになっている、審査が厳しくてよほどの大物でないと通すことが出来ないからだ。
まだたかが銅級に指名依頼なんてめったに来ない、はず。
「間違いじゃないの」
「いえ、名指しで来ています」
依頼主の名前を見ると仲間らが怒り心頭になった。
「あいつら、こんな手を」
「卑怯極まりないですわね」
「よほど焦っておるのですな」
「失態続きで後がないんですね」
「あの連中共悪知恵だけは働きますね」
指名依頼は両者の関係が密接でないと基本は出されない、拒否が出来ない理由があるからだ。仲間達はもうすでに相手との関係を嫌っている。だから指名依頼を出すことで縛ろうとしているのだろう。
仲間らは「断固拒否」なので僕がどうにかするしかないか。
「その依頼主からの依頼は拒否する」
今後もずっと、ね。そう明言した。
『えっ!』
受付嬢を含めて皆驚いていた。
「僕の等級は錬銅、これには『不適切な依頼は拒否できる』と。そう明記されてるよね」
「はい」
それを使わせてもらう、と。
理由は、そうだなぁ。「正規のパーティメンバーを勝手に自分らの駒にしようと考えた」それでいいだろう。あと、彼らの冒険者プレートの審査も早めてしまう。それぐらいの権限が僕にはあるのだ。使わない手はない。
「問題ある?」
「何もありませんね」
受付嬢もその理由があり頭目である貴方がそう明言するのならば奴らの言葉を無視したとしても何ら不思議ではない、依頼内容も不切実な部分が多くあり受注は不可能な理由が多数ある。これならば問題はない、と。
「じゃ、それで処理して」
「かしこまりました」
「じゃ、僕ら向きの依頼を出して」
「はい、こちらに」
受付嬢は指名依頼の依頼書を横に放り投げて依頼の発行を行う。えーっと、またヘッドハンターか。難儀な相手だが装備を確認するのにちょどいいか。
早速その場所まで向かい殲滅することにした。
「あははっ、ザクザク切れる」
「属性や魔力付与した矢は強烈ですわね」
「《牙竜兵》相手を止めろ」
「おおっ、魔術がバカスカ通ります」
「敵の攻撃を難なく凌げます」
「《知恵ある魔術使い』攻撃しなさい」
「《屈強なる人形》みんなあばれろー」
「私も負けられません」
ヘッドハンター数体はまるで試し切りよろしく、ズタズタにされてしまった。普通だと相当難儀な相手なんだけどね。
う~ん、装備と能力が良すぎてもうこのぐらいじゃ予測不可能が起きないね。もうちょっと知恵を働かせる脅威を選ぶか。
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