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25 紺碧の洞窟と精霊王

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数日後
ギルドからの要請で
『紺碧の洞窟』という場所へ
行く事になった
『紺碧の洞窟』図鑑には、海の底にあるダンジョンで水属性の魔物が多く生息しているらしい
俺たちは ゴードンとルドガー(スポット参戦)とルシフェル様と俺の四人パーティーで挑む ルドガーとゴードンはレベル40を超えているので 問題ないだろう ルシフェル様のレベルも70を超えており ほぼ無敵だと思う
海底の洞窟と言うこともあり
シーダーの魔法を掛ける
シーダーの魔法図鑑には補助魔法の類いで水中での呼吸が可能となると書かれている 海中での戦闘なのでシーダーを掛けた 戦闘が始まる前に ルシフェル様にまた、キスをされる
ユウキの全能力がアップ
「いっくぞ!ウェーブスラッシュ!」
ユウキの技ウェーブスラッシュ
魔力を込めた剣で敵を斬りつけると、波のように敵にダメージを与えていくと書かれてる
だが、実際は 威力は凄まじく
衝撃波のような物まで発生し
敵は一瞬にしてバラバラにされた
これをみた
ゴードンとルドガーは
「「食らいたくねぇ」」

紺碧の洞窟に奥に
水の精霊王がいるらしく
今回のは依頼は
水の精霊王に会い

エルフの王国の王様から渡された
書類を届けることにある
だが、道中の魔獣が増えたこともあり
ギルドに届ける依頼が来たというわけだ 
ちなみに、ルシフェル様がこの世界に来たときに この世界の事などを教えてくれたのが
水の精霊王の『アクア』というらしい
さらに、この世界での俺の名前を考えたのもアクアだという
アクアは俺がこの世界に転生することを知っていたらしい 俺が転生する前に会っていたのかもしれないな

水の精霊王のいる場所へと着いた
かなり神聖な空間に心が洗われるようだ

「うむ、よろくぞきた」
水の精霊王アクアだ
アクアという名前なので女性だと思っていたが
美しい男性であった

「こちらがエルフの王国の王様より預かって参りました書類となります」
「うむ、おや?お主『ユウキ・ルヴァン』か?」
アクア様から呼ばれた
「はいそうです」
「やはりそうか、、『常磐大輔』」
『常磐大輔』は俺の転生前の名前だ
なぜ知っているのだろう
俺が疑問に思っているとアクア様が説明をしてくれた
どうやら、俺は死んでこの異世界に転生したのではなく
もともとこの世界に存在していた人物の身体に魂だけ移動したのだそうだ
そして、元の身体の持ち主の意識はもう無いそうだ
「、、、っ!?、、ぐ!」
「おい!?どうしたユウキ!」
体が!体が、、あつ、い
『何か』が俺の体から出てきた
「ふふふ、やっと出れた」
ユウキは膝から崩れ落ちた
「お前は誰だ!?」
ゴードンが言うと
俺から出てきたそいつは
「俺か?俺は『デュランダル』だ」
デュランダルを図鑑で調べると
『聖剣』と書かれていた
俺は今、目の前にいるデュランダルと名乗る男を見ている
こいつが俺の本来の肉体を奪ったのか
そう思うと怒りが込み上げてくる
しかし、ゴードンやルドガーはデュランダルに恐怖を感じているみたいだ
それはそうだろう だって、俺も感じているんだもん やばいくらいの威圧感がやつの周りを漂っていて正直怖い
「ふむ、だが悪意が有るわけではないお主」
え?そうなの??
「お前守るためだよ!」
「え?」
デュランダルは俺を抱き締める
「あ!あー!」
ゴードンが大声をだす
「うるせぇ」
デュランダルがいう
「デュランダルさん?どういうことかな??」
ルドガー、ニコニコしながら言ってるのなんか怖いんですけど
てか、抱きついてくる力が強すぎて痛い
なんだかんだいって
デュランダルを仲間に迎えることにした
普段は人間の男性の姿でいるらしい
戦いの時には
『聖剣デュランダル』になって俺をサポートしてくれるらしい
アクア様に挨拶をして
俺たちはエルフの王国へ戻る
ギルドへ戻ると
オーディン様がいたので
今までオーディン様より渡されていた
聖剣エクスカリバーを返却した
「どうしたのだ?なぜ返却をする
それとこの者は誰じゃ?」
するとデュランダルは
「俺か?俺はこいつの物だ」
「え??」
という顔をオーディン様がした
「だあ!?デュランダル!その言い方じゃだめ」
だめなのか?と俺に訊いてきた
「『デュランダル』じゃと!?」
世界書物を再度みたそこにはこう書いてあった
聖剣エクスカリバー 神が作り出したと言われる伝説の武器で聖剣デュランダルはその一本である
使用者を選ぶらしく選ばれた者しか使えない
「俺にしか扱えないというわけか」
さらに、デュランダルは 聖剣の中でも最強と言われている 所有者は世界を破滅に導くとも言われている そんなことを言われてもなぁ
とりあえず、オーディン様には事情を説明した
デュランダルの事を話すと
納得していた その後、オーディン様から 俺に エクスカリバーを再度貸し与えると 言われた
デュランダルの件もあるので 断ろうとしたが 俺の背中を押したオーディン様は
どうやら、自分の作った聖剣がどのような扱いを受けているのか
心配だったらしい なので、デュランダルと一緒にいる俺になら安心して任せられると思ったらしい
それに、俺には世界を救うという使命がある だから、この力を使って世界を守ってほしいと言われた
俺は、主神でもあるわけだし
これからもこの世界のために頑張ろうと思う

「そういえばオーディン様なんでギルドにいたんですか?」
そうだったと思い出すオーディン様
「フューリーが最近ちとおかしくてのぅ」
「フューリーが?」
内容を訊くと
そわそわそわそわしていて
とか
他にもおかしい素振りがあるとか
「フューリーはどこにいます?」
「いまは宿屋におる」
宿屋へ向かうことにする


フューリーはオーディン様と同じ部屋にしているので
そっちへ
部屋を開け
「フューリー?いるか?」
俺の声を聞くと
「きゅ?、、!!、、きゅきゅ!!」
すごい早さでくる

「おわ!?」
「きゅきゅ、まんま」
は?
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