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泊っていきなよ。
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しおりを挟むびっくりした…。
「だ、誰だろ…」
平常心をよそってスマホを見ると理央からの通話だった。
「理央だ、どうしたんだろ」
「理央?」
壱夜はぼそっとそう言って、私の目をじっと見て離さないから、なんか喋りにくい。
スマホ越しに理央の声が聞こえる。
「このちゃん?今大丈夫?」
「あ、うん。大丈夫だけど、どうしたの?」
「この前話してた参考書のことなんだけど」
「あのお勧めって言ってたやつ?」
「そうそう。今本屋にいるんだけど、見つけたかからこのちゃんの分もついでに買っておこうかなって思って」
「うん、是非!」
ずっとバタバタしてて買いに行けなかったから助かる。
「OK~。じゃあ買ったらこのちゃん家に渡しに行くね」
「え、今日?」
「うん。あれ、なんか都合悪い?」
今壱夜の家だし…。
時計を見ると5時過ぎだった。
「じゃあ、6時ぐらいでもいい?」
「うん、分かった。じゃあまた後で」
そう言って通話を切った。
スマホをカバンに戻そうとすると、その腕を壱夜の手が握った。
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