9 / 89
第一章「氷姫が出会った男」
9.無言の救助要請
しおりを挟む
「そう、そうなの……」
アンナは侍女リリーの言葉に無表情で答えた。リリーが頭を下げて謝る。
「申し訳ございません、アンナ様」
「いいわ、気にしないで。分かっていたことだから……」
三日後に控えた剣遊会。
アンナはリリーにもお願いしていた出場者の依頼がすべて断られたことを知り、無念そうな表情を浮かべた。
長年アンナのキャスタール家に仕えて来た貴族ですら誰も助けようとしない。アンナには『カイト』という形だけの婚約者がいたが最近病気を理由に顔すら見せない。
国王が居なくなり、ミセルが次の聖女だと噂される中、沈み掛けた船に自ら乗り込んでくるお人好しは皆無であった。リリーが悔しそうな顔で言う。
「なんて酷いことなの。アンナ様に恩のある者もたくさんいるのに……」
貴族社会の権力争い。
幼い頃からその中に身を置いているアンナにはそれは当然のことであった。リリーに言う。
「私が悪いのよ、リリー。聖女になれなかった私が……」
「アンナ様!! それは違います!!」
リリーが強い口調で言う。
「まだ正式な聖女は出ておりません。私は信じております、アンナ様こそ次の聖女だと!!」
アンナは少し笑ってそれに答える。
「ありがと、リリー。私の為に……」
悲しそうな顔をするアンナにリリーが言う。
「剣遊会は私が出ます!! 辞退だけは是が非でも避けなければなりません!!」
剣遊会への辞退。それはいわば『敵前逃亡』とみなされる最も恥ずべき行動。その意味を知りつつもアンナが言う。
「あなたが出るって、剣など握ったことないでしょ?」
貴族学校首席のリリー。
頭脳明晰な彼女だが剣術はあまり得意ではない。リリーが言う。
「ご心配なく。一応学校でも剣術は習いました。簡単にはやられません」
「リリー……」
アンナはそんな彼女の心遣いが嬉しかった。
「私も出るわ。三名必要だけど、私とリリーで一応戦える」
剣遊会は勝ち抜き戦。三名のチームを作って参加するのがルールだ。
「アンナ様が? アンナ様こそ剣など握ったことが……」
「ないわ。でもだからって逃げてばかりじゃダメでしょ。頑張るところを見て貰わなきゃね」
「アンナ様……」
リリーは王城で孤立無援となった目の前の姫を見て泣きそうになった。
間違いなくミセルのジャスター家が裏で何かをしている。リリーは無力で不甲斐ない自分を許せなかった。陰で氷姫などと揶揄されるアンナ。幾ら頭が良いと言われようが、彼女の心の氷を溶かせない自分の無力さにリリーは心の中で涙を流した。
(私がやらなきゃ……)
アンナは自分自身の問題にはやはり自分が頑張らなきゃならないと思った。一方で頭の中で不思議と現れる銀髪の男については、首を振ってそれ以上考えるのをやめる事にした。
「まあ、お兄様っ!!」
ネガーベル王城のひと際大きな一室。細かな装飾が施された内装に、価格がつけられないような高価な家具が幾つも置かれたミセルの部屋に兄のエルグ・ジャスターが訪れた。
「やあ、ミセル。元気かい?」
妹ミセルと同じサラサラの赤髪のイケメン。その上、ネガーベル王国最高部隊である聖騎士団団長を務め、国内でも右に出る者がいないほどの武芸の達人。ミセルは兄の爽やかな笑顔を見て胸がときめく。
「はい、お兄様。お兄様のお顔を拝見できて、ミセルは嬉しゅうございます」
「あはははっ、ミセルは正直だな。で、剣遊会の方はどうだい?」
ミセルが笑顔で答える。
「ええ、準備万全でございますわ」
「アンナ姫の方は?」
「無論、誰も手伝う者などおりませぬ」
ミセルがニヤッと笑う。
「さすがは我が妹だ。ならば剣遊会への私の参加は無くても大丈夫かな?」
「何かご予定でもおありで?」
エルグがサラサラの髪をかき上げながら言う。
「ああ、まあそんなところだ」
ミセルはちょっと残念そうな顔で言う。
「そうですか。でしたら今年はキャロルに一任ってところですわね」
「ああ、彼女なら安心して任せられる」
キャロル・ティンフェル。
ネガーベル王国最強の聖騎士団、その副団長を務める女剣士。剣の腕前は国内でもトップクラスで、団長エルグの右腕でもある彼女の剣術は皆が認めるところ。ミセルが言う。
「残りのふたりは適当に選んでおきますわ。お兄様はご安心して公務にお出かけください」
「ああ、ありがとう。ミセル。だが、気を抜くなよ」
真面目な顔のエルグにミセルが笑って答える。
「おほほほほっ、大丈夫でございますわ。アンナ様は剣を持ったことがない程のお方。万が一にも負けることなどございませぬわ」
自信満々の顔で笑うミセル。エルグが言う。
「まあそれでも予期せぬ傭兵でも雇ってくる可能性もある」
「傭兵? どんな手練れが来ようともネガーベル最強剣士のひとりキャロルが控えておりますわ。それともご心配ならお兄様が出て頂けますか?」
エルグは少し困った顔をして答える。
「んん、まあそれはできない。分かった、キャロルに任せよう」
「ええ、問題ございませんわ」
ミセルは笑顔で兄エルグに答えた。
しかし後日、聖騎士団長エルグはこの大会に自分が出場しなかったことを心から悔やむこととなる。
そして『剣遊会』当日を迎えた。
パン、パパパパパッ、パン!!!
ネガーベル王城内にある野外闘技場。その澄み切った空に砲撃隊の空砲が響き渡る。
何千人もの観客を収容できるその巨大施設に、国中からこの大イベントを見ようと人が集まる。闘技場の周りにはたくさんの出店が立ち並び、このお祭りを盛り上げる。
一般の民にとっては一流の剣術を鑑賞できるイベント。貴族にとってはその成果次第で今後の立ち位置が変わる重大イベント。否が応でも真剣勝負となる剣術の舞台に集まった民は皆興奮の渦に包まれる。
「アンナ様、アンナ様!!」
「え?」
アンナのキャスター家の出場選手に名を連ねる侍女のリリーが言う。小さな体に皮鎧を装備し、腰には短めの剣を携えている。トレードマークの青のツインテールが揺れているのは、彼女の震えなのか風なのか分からない。アンナが答える。
「き、聞いてるわよ、リリー」
アンナもリリー同様皮鎧を纏い、腰に剣を携えている。ただその剣の上に置かれた手は恐怖からか震えている。リリーが言う。
「落ち着いてください、アンナ様。決して大怪我をすることはございませんから」
相手を大きな怪我をさせたり死に至らしめることは厳禁。あくまで剣の技量を競うもの。ただ毎年少なからず怪我人が出ているのも事実であった。アンナが言う。
「リリー、無理はしないでね。負けてもいいんだから」
「アンナ様……」
リリーは落ち着くために大きく深呼吸をして息を整えた。
「キャロル、準備はよくて?」
ミセルは闘技場内にあるジャスター家の待機場で隣に座る女剣士に言った。
「は~い、ミセル様ぁ。キャロルはいつでも大丈夫ですよ~ん!!」
淡いピンクの髪が特徴の陽キャ。腰には鋭いレイピアを携えたキャロルが笑顔で答える。軽そうな彼女だが剣の腕は確かで、これまで剣を交えた名のある剣士達をことごとく跪かせてきている。ミセルが答える。
「頼りにしてますわよ。それから、小隊長」
「あ、はいっ!!」
ミセルはキャロルのほかに軍の小隊長、そしてその部下一名を連れて来ていた。小隊長の耳元で小声でささやく。
「確認するわよ。あなたの役目は不慮の事故を装って、あの女を斬り捨てること。いいわね? その後のことは心配しなくてもいいから。ジャスター家が責任をもって処理するわ」
「はい……」
小隊長は脅されていた。
家族を監禁され解放して欲しければ対戦するその女を斬れと。
ミセルは裏工作で仕組んだ対戦相手であるキャスタール家の待機場に目をやり、その女を見つめて思う。
(さあ、お祭りの開幕ですわよ。お姫様)
アンナのキャスタール家が絶望的に不利の中、『剣遊会』の幕が上がった。
アンナは侍女リリーの言葉に無表情で答えた。リリーが頭を下げて謝る。
「申し訳ございません、アンナ様」
「いいわ、気にしないで。分かっていたことだから……」
三日後に控えた剣遊会。
アンナはリリーにもお願いしていた出場者の依頼がすべて断られたことを知り、無念そうな表情を浮かべた。
長年アンナのキャスタール家に仕えて来た貴族ですら誰も助けようとしない。アンナには『カイト』という形だけの婚約者がいたが最近病気を理由に顔すら見せない。
国王が居なくなり、ミセルが次の聖女だと噂される中、沈み掛けた船に自ら乗り込んでくるお人好しは皆無であった。リリーが悔しそうな顔で言う。
「なんて酷いことなの。アンナ様に恩のある者もたくさんいるのに……」
貴族社会の権力争い。
幼い頃からその中に身を置いているアンナにはそれは当然のことであった。リリーに言う。
「私が悪いのよ、リリー。聖女になれなかった私が……」
「アンナ様!! それは違います!!」
リリーが強い口調で言う。
「まだ正式な聖女は出ておりません。私は信じております、アンナ様こそ次の聖女だと!!」
アンナは少し笑ってそれに答える。
「ありがと、リリー。私の為に……」
悲しそうな顔をするアンナにリリーが言う。
「剣遊会は私が出ます!! 辞退だけは是が非でも避けなければなりません!!」
剣遊会への辞退。それはいわば『敵前逃亡』とみなされる最も恥ずべき行動。その意味を知りつつもアンナが言う。
「あなたが出るって、剣など握ったことないでしょ?」
貴族学校首席のリリー。
頭脳明晰な彼女だが剣術はあまり得意ではない。リリーが言う。
「ご心配なく。一応学校でも剣術は習いました。簡単にはやられません」
「リリー……」
アンナはそんな彼女の心遣いが嬉しかった。
「私も出るわ。三名必要だけど、私とリリーで一応戦える」
剣遊会は勝ち抜き戦。三名のチームを作って参加するのがルールだ。
「アンナ様が? アンナ様こそ剣など握ったことが……」
「ないわ。でもだからって逃げてばかりじゃダメでしょ。頑張るところを見て貰わなきゃね」
「アンナ様……」
リリーは王城で孤立無援となった目の前の姫を見て泣きそうになった。
間違いなくミセルのジャスター家が裏で何かをしている。リリーは無力で不甲斐ない自分を許せなかった。陰で氷姫などと揶揄されるアンナ。幾ら頭が良いと言われようが、彼女の心の氷を溶かせない自分の無力さにリリーは心の中で涙を流した。
(私がやらなきゃ……)
アンナは自分自身の問題にはやはり自分が頑張らなきゃならないと思った。一方で頭の中で不思議と現れる銀髪の男については、首を振ってそれ以上考えるのをやめる事にした。
「まあ、お兄様っ!!」
ネガーベル王城のひと際大きな一室。細かな装飾が施された内装に、価格がつけられないような高価な家具が幾つも置かれたミセルの部屋に兄のエルグ・ジャスターが訪れた。
「やあ、ミセル。元気かい?」
妹ミセルと同じサラサラの赤髪のイケメン。その上、ネガーベル王国最高部隊である聖騎士団団長を務め、国内でも右に出る者がいないほどの武芸の達人。ミセルは兄の爽やかな笑顔を見て胸がときめく。
「はい、お兄様。お兄様のお顔を拝見できて、ミセルは嬉しゅうございます」
「あはははっ、ミセルは正直だな。で、剣遊会の方はどうだい?」
ミセルが笑顔で答える。
「ええ、準備万全でございますわ」
「アンナ姫の方は?」
「無論、誰も手伝う者などおりませぬ」
ミセルがニヤッと笑う。
「さすがは我が妹だ。ならば剣遊会への私の参加は無くても大丈夫かな?」
「何かご予定でもおありで?」
エルグがサラサラの髪をかき上げながら言う。
「ああ、まあそんなところだ」
ミセルはちょっと残念そうな顔で言う。
「そうですか。でしたら今年はキャロルに一任ってところですわね」
「ああ、彼女なら安心して任せられる」
キャロル・ティンフェル。
ネガーベル王国最強の聖騎士団、その副団長を務める女剣士。剣の腕前は国内でもトップクラスで、団長エルグの右腕でもある彼女の剣術は皆が認めるところ。ミセルが言う。
「残りのふたりは適当に選んでおきますわ。お兄様はご安心して公務にお出かけください」
「ああ、ありがとう。ミセル。だが、気を抜くなよ」
真面目な顔のエルグにミセルが笑って答える。
「おほほほほっ、大丈夫でございますわ。アンナ様は剣を持ったことがない程のお方。万が一にも負けることなどございませぬわ」
自信満々の顔で笑うミセル。エルグが言う。
「まあそれでも予期せぬ傭兵でも雇ってくる可能性もある」
「傭兵? どんな手練れが来ようともネガーベル最強剣士のひとりキャロルが控えておりますわ。それともご心配ならお兄様が出て頂けますか?」
エルグは少し困った顔をして答える。
「んん、まあそれはできない。分かった、キャロルに任せよう」
「ええ、問題ございませんわ」
ミセルは笑顔で兄エルグに答えた。
しかし後日、聖騎士団長エルグはこの大会に自分が出場しなかったことを心から悔やむこととなる。
そして『剣遊会』当日を迎えた。
パン、パパパパパッ、パン!!!
ネガーベル王城内にある野外闘技場。その澄み切った空に砲撃隊の空砲が響き渡る。
何千人もの観客を収容できるその巨大施設に、国中からこの大イベントを見ようと人が集まる。闘技場の周りにはたくさんの出店が立ち並び、このお祭りを盛り上げる。
一般の民にとっては一流の剣術を鑑賞できるイベント。貴族にとってはその成果次第で今後の立ち位置が変わる重大イベント。否が応でも真剣勝負となる剣術の舞台に集まった民は皆興奮の渦に包まれる。
「アンナ様、アンナ様!!」
「え?」
アンナのキャスター家の出場選手に名を連ねる侍女のリリーが言う。小さな体に皮鎧を装備し、腰には短めの剣を携えている。トレードマークの青のツインテールが揺れているのは、彼女の震えなのか風なのか分からない。アンナが答える。
「き、聞いてるわよ、リリー」
アンナもリリー同様皮鎧を纏い、腰に剣を携えている。ただその剣の上に置かれた手は恐怖からか震えている。リリーが言う。
「落ち着いてください、アンナ様。決して大怪我をすることはございませんから」
相手を大きな怪我をさせたり死に至らしめることは厳禁。あくまで剣の技量を競うもの。ただ毎年少なからず怪我人が出ているのも事実であった。アンナが言う。
「リリー、無理はしないでね。負けてもいいんだから」
「アンナ様……」
リリーは落ち着くために大きく深呼吸をして息を整えた。
「キャロル、準備はよくて?」
ミセルは闘技場内にあるジャスター家の待機場で隣に座る女剣士に言った。
「は~い、ミセル様ぁ。キャロルはいつでも大丈夫ですよ~ん!!」
淡いピンクの髪が特徴の陽キャ。腰には鋭いレイピアを携えたキャロルが笑顔で答える。軽そうな彼女だが剣の腕は確かで、これまで剣を交えた名のある剣士達をことごとく跪かせてきている。ミセルが答える。
「頼りにしてますわよ。それから、小隊長」
「あ、はいっ!!」
ミセルはキャロルのほかに軍の小隊長、そしてその部下一名を連れて来ていた。小隊長の耳元で小声でささやく。
「確認するわよ。あなたの役目は不慮の事故を装って、あの女を斬り捨てること。いいわね? その後のことは心配しなくてもいいから。ジャスター家が責任をもって処理するわ」
「はい……」
小隊長は脅されていた。
家族を監禁され解放して欲しければ対戦するその女を斬れと。
ミセルは裏工作で仕組んだ対戦相手であるキャスタール家の待機場に目をやり、その女を見つめて思う。
(さあ、お祭りの開幕ですわよ。お姫様)
アンナのキャスタール家が絶望的に不利の中、『剣遊会』の幕が上がった。
2
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる