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割り算 Ⅷ
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突然、落ちてきた女性に、ユーディアは安否を確認しようとパタパタと走ってくる。
「怪我はない? ……きゃあっ!」
怪我は無いかと聞いておきながら、ユーディアは木の幹に引っかかってしまって転びそうになる。
「ユーディア!!」
グランは、素早く地面を柔らかくする魔法をかける。
……だが、それは、必要なかった。
「君こそ、怪我しないでよぉ。私はアダマゼイン。よろしくね」
グランでさえ、見えない速さでユーディアを抱き止め、挨拶をする。
「………ありがとうございます」
ユーディアは、顔を赤くしながらゆっくりと、アダマゼインから離れる。
よくよく見ると、この女性は透明の目をしていて、人間ではないのかもしれないと、疑う。
瞳孔が黒で、髪も黒だから、そこまで目立たないが不思議な色だ。
加えて、黒の長い裾のドレス姿というのも、まためずらしい。
こんなに旅に向かない服を着ているということは、冒険者じゃないのだろうか。
サッと思考を巡らせたあと、魔物の可能性も考え、鑑定をしようとしたら、バチッ、とさえぎられた。
「えっ?!」
今まで、失敗したこと無いのに……。
グランは目をパチパチさせて、初めての感覚に戸惑う。
グランの思いには気づかず、2人は楽しく話している。
「いいえー! 心配してくれたお礼だし」
「ううん。でも、同い年くらいなのにすごい速く動けるのね。すごい!」
「まぁね。180年くらいは生きてるからねぇ。………あ、ガーゼル。ごめん。これ、内緒ね?」
近くに誰かいるのが、思念波を使って会話をしているらしい。
ますます、あやしい。
ユーディアは、冗談だと思っているのかにこにこと聞いている。
「180才?? 私と同じくらいに見えるわ」
「割る事の10でした」
「じゃ、同い年ね」
…………な訳ないだろう。
どんな訓練をしたら、18年でこんなに強くなれるんだ。
自分の事は棚に上げて、心の中でツッコミを入れる。
そして、魔物なら退治しなくてはならない。
少し、探るか。
「あーー、あの。どこ行くのですか?」
グランは、さり気なく聞いてみる。
すると、恥ずかしそうにグランを見つめながら答える。
「王都よぉー。グランたちと一緒!」
「? ……そうですか」
名前を言っただろうか?
まぁ、悪意も感じないし、同じところへ行くのも気がかりだが、どうしようもない。
すみやかに離れるか……。
「じゃあ、王都まで一緒に行きましょう!! 私、村に同い年くらいの友達がいないから、嬉しい!」
「ともだち?」
「そう、友達でしょ。」
そんな、得体のしれない存在を??!
ユーディアの美しくて優しくて、誰とでも友達になれてしまうのは、少し問題かもしれない……。
「ね? グラン。村を出て、こんな数歩で友達と出会うのって、旅って素敵ね」
「うん……そうですね……」
ユーディアは旅の主役であり、グランはついでだ。
もう、何も言えなかった。
「怪我はない? ……きゃあっ!」
怪我は無いかと聞いておきながら、ユーディアは木の幹に引っかかってしまって転びそうになる。
「ユーディア!!」
グランは、素早く地面を柔らかくする魔法をかける。
……だが、それは、必要なかった。
「君こそ、怪我しないでよぉ。私はアダマゼイン。よろしくね」
グランでさえ、見えない速さでユーディアを抱き止め、挨拶をする。
「………ありがとうございます」
ユーディアは、顔を赤くしながらゆっくりと、アダマゼインから離れる。
よくよく見ると、この女性は透明の目をしていて、人間ではないのかもしれないと、疑う。
瞳孔が黒で、髪も黒だから、そこまで目立たないが不思議な色だ。
加えて、黒の長い裾のドレス姿というのも、まためずらしい。
こんなに旅に向かない服を着ているということは、冒険者じゃないのだろうか。
サッと思考を巡らせたあと、魔物の可能性も考え、鑑定をしようとしたら、バチッ、とさえぎられた。
「えっ?!」
今まで、失敗したこと無いのに……。
グランは目をパチパチさせて、初めての感覚に戸惑う。
グランの思いには気づかず、2人は楽しく話している。
「いいえー! 心配してくれたお礼だし」
「ううん。でも、同い年くらいなのにすごい速く動けるのね。すごい!」
「まぁね。180年くらいは生きてるからねぇ。………あ、ガーゼル。ごめん。これ、内緒ね?」
近くに誰かいるのが、思念波を使って会話をしているらしい。
ますます、あやしい。
ユーディアは、冗談だと思っているのかにこにこと聞いている。
「180才?? 私と同じくらいに見えるわ」
「割る事の10でした」
「じゃ、同い年ね」
…………な訳ないだろう。
どんな訓練をしたら、18年でこんなに強くなれるんだ。
自分の事は棚に上げて、心の中でツッコミを入れる。
そして、魔物なら退治しなくてはならない。
少し、探るか。
「あーー、あの。どこ行くのですか?」
グランは、さり気なく聞いてみる。
すると、恥ずかしそうにグランを見つめながら答える。
「王都よぉー。グランたちと一緒!」
「? ……そうですか」
名前を言っただろうか?
まぁ、悪意も感じないし、同じところへ行くのも気がかりだが、どうしようもない。
すみやかに離れるか……。
「じゃあ、王都まで一緒に行きましょう!! 私、村に同い年くらいの友達がいないから、嬉しい!」
「ともだち?」
「そう、友達でしょ。」
そんな、得体のしれない存在を??!
ユーディアの美しくて優しくて、誰とでも友達になれてしまうのは、少し問題かもしれない……。
「ね? グラン。村を出て、こんな数歩で友達と出会うのって、旅って素敵ね」
「うん……そうですね……」
ユーディアは旅の主役であり、グランはついでだ。
もう、何も言えなかった。
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