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普通の女の子に戻りたい。
ヒロインはあなた
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「明日夢ちゃん……!!」
到着するなり、目を丸くして一目散にこちらに駆け寄ってきた忍。
「ご、ごめんな、迷惑かけて……!!こいつらに聞かされたんだ、明日夢ちゃんが、俺のせいで就職試験を棒に振ったって……!!」
ほんっとうにごめん、っと勢いよく頭を下げる忍。
その全身、頭の先からつま先まで眺めてみるが、どこにも怪我をしたような様子がないことに、明日夢はほっと息を吐く。
「……彼らに何を聞かされたか知りませんが、ほとんど嘘ですから信じなくていいですよ。
無事でなによりです、忍さん」
「明日夢ちゃん………」
彼ら、といってちらりと後ろを見れば、そこには曽根を筆頭としたいかつい男どもの姿。
恐らくは曽根の舎弟達だろう。
見覚えのある顔もちらほら見受けられる。
犯人らしき男の姿は既になく、既にどこかへ移動した後のようだった。
どこへ、とは聞かぬ方が己の身の為だろう。
「忍、怪我はないか」
「凌……!!」
少し落ち着いて、ようやく明日夢の隣に立つ己の友人にまで気が回ったらしい忍。
何を思ったか、「頼む、凌!」っと突然その場に土下座したその姿に、さすがの明日夢も驚いた。
「今回のことは全面的に俺が悪いんだっ。
明日夢ちゃんの就職面接、どうにかしてやり直してやってほしい!この通り!!!!」
「忍さん……!?」
「……全部聞いたよ。明日夢ちゃん、コイツの会社が第一希望だったんだろ?」
「それは……」
「俺なんかの為に明日夢ちゃんが将来を棒に振る必要はない。だから、頼む!」
事実であるだけに否定することもできず言いよどむ明日夢を前に、忍は必死だった。
その姿にハッっと我に帰る明日夢。
慌ててその横に膝をつき、土下座をやめるように説得する。
「あの、起きてください忍さんっ。
面接のことなら、いろいろあってどうせ間に合いそうにありませんでしたし、受けられなかったのは忍さんのせいなんかじゃないんです。
全部、私の自業自得なんで………!!」
曽根のことだ。
すべて忍のせいだ、とでも嘘を吹き込んだに違いない。
背後で悠然と佇む曽根をじろりと睨めば、「お食事はいつにしますか、明日夢さん?」と早くも早くも契約の履行を求められる始末。
「忍、起きろ。
彼女の問題は、お前がどうこう言えるようなことじゃない」
「凌!!」
そうこうしている間にも、厳しい表情の凌に腕を引っ張られ、ようやく立ち上がった忍。
「お前ひとでなしかよ!事情は聞いてるんだろ!お前の会社なんだから、ちょっとくらい特別扱いしたって構わないだろうがっ!!」
「ーーーー自分の会社だからこそ、そういう訳には行かないんだ。
経営者の独断専行が通用するような場所は、健全な企業とは呼べない」
たとえ経営者であっても、企業を私物化して良いわけではないのだと諭す凌。
こんな時であっても、彼の言葉は実に正論で。
「でも……!!」
納得のいかない忍が、なんとか食い下がろうとしたその時。
「だが」と。
凌は、忍の言葉を制止し、明日夢にとって思ってもよらぬセリフを告げた。
「お前に頼まれるまでもなく、彼女は既に我が社への入社が決まっている」
「!?」
「凌っ!!!やっぱ、そうこなくちゃ!!」
その言葉に驚き、思わずその場で凌の顔を凝視する明日夢。
反対に忍は喜色満面でバンバンと凌の肩を叩いている。
「面接など行わずとも、彼女が有益な人材であることは十分に分かったからな。
その人柄も申し分ない。十分、我が社の合格範囲内だ」
「だろ!?本当に、明日夢ちゃんは出来る子なんだって!!途中で挫折した俺なんかと違ってさ!」
本当によかった、と自分が助かったことよりもホッとした様子ではぁと安堵の息を吐く忍。
それに対して慌てたのは明日夢だ。
「あの……今の話……!?」
「採用通知は、他の採用内定者と合わせて後日自宅に発送する予定だ。
ーーーーー君と共に仕事ができる日を楽しみにしている」
それ以上、他に言うべき事はないと告げる凌。
とんでもないどんでん返しに、明日夢は絶句した。
勿論、嬉しいのは嬉しい。
だが、こんなことで本当にいいのか??
きちんと面接を受けた、他の受験生たちに申し訳ないようなーーーーーー。
戸惑う明日夢。
凌を見上げ、「あの、本当に……」いいんですか、と。
そう問いかけようとしたところで、頭の上にぽんと乗せられた凌の手。
「俺は、一度口にしたことを取り消すつもりはない」
「ですが、私には色々とその、厄介な事情がーーーーーーー」
その事情とは勿論、曽根のこと。
なぜだかわからないがやたらと曽根に執着されている今、明日夢を受け入れることで彼に迷惑がかからないとも限らない。
「その事情も全て含めて、君という人間に魅力を感じているといったら?」
「!!」
瞬間的に、今度こそ本当に自分の顔が真っ赤になったのが分かった。
「ずっずるいぞ凌っ!!先に明日夢ちゃんに目をつけたのは俺なんだからな!?」
「生憎だが忍。ヒロインを気取っているような男では、彼女は守れない」
「ふざんけんなっ俺がいつヒロインなんて気取ったよ!!」
身に覚えがないぞ!!と噛み付く忍だが、言われてみればその通り。
今の状況では、そう言われるのも無理はない。
凌の言葉に思わず納得したと同時に妙におかしくなって、ぷっと吹き出した明日夢に、「あ、明日夢ちゃんまでっ」と慌てる忍。
「ところで忍さん、本当に怪我はないんですか?怖い目には……」
「おう!!全然大丈夫!!」
一応の確認をすれば、余裕余裕と腕をブンブン振り回す忍。
なんというか、見た目に似合わず豪快だ。
「あいつ、とんだどエム野郎でさ。
人のことを脅してここに監禁したかと思えば、急に興奮して「殴ってくれ」だの「踏んでくれ」だの言い出して、どうしようかと思ったよ。
流石の俺も、急所踏みつけられておったててん見た時は鳥肌が立ってさぁ。
でも、そうしないと店の連中や明日夢ちゃんに危害を加えるって脅されてーーーーー」
「忍さん……」
というか、言われたとおり踏んだんですかあなた。
何やってんですか一体とは思うが、まぁ無事だったのなら後は何も聞くまい。
脅されていたのなら仕方ない、そいういうことにしておこう。
「あ、そうそう!!店っ!!あの野郎、火をつけたとか騒いでたけど、店は大丈夫だった!?」
「あ、はい。ボヤ程度で済んだそうで、皆さん無事です。
連絡が付かない忍さんのこと、皆さん心配していましたよ?」
「そっか……みんな無事か」
なんだかんだで緊張していた部分もあったのだろう。
全員の安全を確認し、ようやく肩の力が抜けた忍。
「あぁ凌、携帯貸してくれ。俺のはあいつに壊されちまってさ。
先に店長に連絡だけ入れたい」
「好きに使え」
ためらいもなく自らのスマホを取り出し、忍に託す凌。
少し離れた場所で通話を始めた忍の姿に、明日夢もやっと全てが終わったと実感した。
思いがけず内定が取れたこともそうだが、今日ほど騒がしい一日はそうないだろう。
未だ実感がわかないというのが正直なところだ。
「明日夢さん、用が終わったのならご自宅までお送りしますよ?」
いつのまにかすっと近づいてきた曽根。
普通ならお断りするところだが、正直今の明日夢は疲れきっていた。
ここからタクシーを呼んで帰る、というのはできることなら勘弁願いたいし、これ以上仕事の途中で抜け出してきた凌の手を煩わせるわけにもいかない。
となれば最早、明日夢の取れる答えはひとつしかなかった。
到着するなり、目を丸くして一目散にこちらに駆け寄ってきた忍。
「ご、ごめんな、迷惑かけて……!!こいつらに聞かされたんだ、明日夢ちゃんが、俺のせいで就職試験を棒に振ったって……!!」
ほんっとうにごめん、っと勢いよく頭を下げる忍。
その全身、頭の先からつま先まで眺めてみるが、どこにも怪我をしたような様子がないことに、明日夢はほっと息を吐く。
「……彼らに何を聞かされたか知りませんが、ほとんど嘘ですから信じなくていいですよ。
無事でなによりです、忍さん」
「明日夢ちゃん………」
彼ら、といってちらりと後ろを見れば、そこには曽根を筆頭としたいかつい男どもの姿。
恐らくは曽根の舎弟達だろう。
見覚えのある顔もちらほら見受けられる。
犯人らしき男の姿は既になく、既にどこかへ移動した後のようだった。
どこへ、とは聞かぬ方が己の身の為だろう。
「忍、怪我はないか」
「凌……!!」
少し落ち着いて、ようやく明日夢の隣に立つ己の友人にまで気が回ったらしい忍。
何を思ったか、「頼む、凌!」っと突然その場に土下座したその姿に、さすがの明日夢も驚いた。
「今回のことは全面的に俺が悪いんだっ。
明日夢ちゃんの就職面接、どうにかしてやり直してやってほしい!この通り!!!!」
「忍さん……!?」
「……全部聞いたよ。明日夢ちゃん、コイツの会社が第一希望だったんだろ?」
「それは……」
「俺なんかの為に明日夢ちゃんが将来を棒に振る必要はない。だから、頼む!」
事実であるだけに否定することもできず言いよどむ明日夢を前に、忍は必死だった。
その姿にハッっと我に帰る明日夢。
慌ててその横に膝をつき、土下座をやめるように説得する。
「あの、起きてください忍さんっ。
面接のことなら、いろいろあってどうせ間に合いそうにありませんでしたし、受けられなかったのは忍さんのせいなんかじゃないんです。
全部、私の自業自得なんで………!!」
曽根のことだ。
すべて忍のせいだ、とでも嘘を吹き込んだに違いない。
背後で悠然と佇む曽根をじろりと睨めば、「お食事はいつにしますか、明日夢さん?」と早くも早くも契約の履行を求められる始末。
「忍、起きろ。
彼女の問題は、お前がどうこう言えるようなことじゃない」
「凌!!」
そうこうしている間にも、厳しい表情の凌に腕を引っ張られ、ようやく立ち上がった忍。
「お前ひとでなしかよ!事情は聞いてるんだろ!お前の会社なんだから、ちょっとくらい特別扱いしたって構わないだろうがっ!!」
「ーーーー自分の会社だからこそ、そういう訳には行かないんだ。
経営者の独断専行が通用するような場所は、健全な企業とは呼べない」
たとえ経営者であっても、企業を私物化して良いわけではないのだと諭す凌。
こんな時であっても、彼の言葉は実に正論で。
「でも……!!」
納得のいかない忍が、なんとか食い下がろうとしたその時。
「だが」と。
凌は、忍の言葉を制止し、明日夢にとって思ってもよらぬセリフを告げた。
「お前に頼まれるまでもなく、彼女は既に我が社への入社が決まっている」
「!?」
「凌っ!!!やっぱ、そうこなくちゃ!!」
その言葉に驚き、思わずその場で凌の顔を凝視する明日夢。
反対に忍は喜色満面でバンバンと凌の肩を叩いている。
「面接など行わずとも、彼女が有益な人材であることは十分に分かったからな。
その人柄も申し分ない。十分、我が社の合格範囲内だ」
「だろ!?本当に、明日夢ちゃんは出来る子なんだって!!途中で挫折した俺なんかと違ってさ!」
本当によかった、と自分が助かったことよりもホッとした様子ではぁと安堵の息を吐く忍。
それに対して慌てたのは明日夢だ。
「あの……今の話……!?」
「採用通知は、他の採用内定者と合わせて後日自宅に発送する予定だ。
ーーーーー君と共に仕事ができる日を楽しみにしている」
それ以上、他に言うべき事はないと告げる凌。
とんでもないどんでん返しに、明日夢は絶句した。
勿論、嬉しいのは嬉しい。
だが、こんなことで本当にいいのか??
きちんと面接を受けた、他の受験生たちに申し訳ないようなーーーーーー。
戸惑う明日夢。
凌を見上げ、「あの、本当に……」いいんですか、と。
そう問いかけようとしたところで、頭の上にぽんと乗せられた凌の手。
「俺は、一度口にしたことを取り消すつもりはない」
「ですが、私には色々とその、厄介な事情がーーーーーーー」
その事情とは勿論、曽根のこと。
なぜだかわからないがやたらと曽根に執着されている今、明日夢を受け入れることで彼に迷惑がかからないとも限らない。
「その事情も全て含めて、君という人間に魅力を感じているといったら?」
「!!」
瞬間的に、今度こそ本当に自分の顔が真っ赤になったのが分かった。
「ずっずるいぞ凌っ!!先に明日夢ちゃんに目をつけたのは俺なんだからな!?」
「生憎だが忍。ヒロインを気取っているような男では、彼女は守れない」
「ふざんけんなっ俺がいつヒロインなんて気取ったよ!!」
身に覚えがないぞ!!と噛み付く忍だが、言われてみればその通り。
今の状況では、そう言われるのも無理はない。
凌の言葉に思わず納得したと同時に妙におかしくなって、ぷっと吹き出した明日夢に、「あ、明日夢ちゃんまでっ」と慌てる忍。
「ところで忍さん、本当に怪我はないんですか?怖い目には……」
「おう!!全然大丈夫!!」
一応の確認をすれば、余裕余裕と腕をブンブン振り回す忍。
なんというか、見た目に似合わず豪快だ。
「あいつ、とんだどエム野郎でさ。
人のことを脅してここに監禁したかと思えば、急に興奮して「殴ってくれ」だの「踏んでくれ」だの言い出して、どうしようかと思ったよ。
流石の俺も、急所踏みつけられておったててん見た時は鳥肌が立ってさぁ。
でも、そうしないと店の連中や明日夢ちゃんに危害を加えるって脅されてーーーーー」
「忍さん……」
というか、言われたとおり踏んだんですかあなた。
何やってんですか一体とは思うが、まぁ無事だったのなら後は何も聞くまい。
脅されていたのなら仕方ない、そいういうことにしておこう。
「あ、そうそう!!店っ!!あの野郎、火をつけたとか騒いでたけど、店は大丈夫だった!?」
「あ、はい。ボヤ程度で済んだそうで、皆さん無事です。
連絡が付かない忍さんのこと、皆さん心配していましたよ?」
「そっか……みんな無事か」
なんだかんだで緊張していた部分もあったのだろう。
全員の安全を確認し、ようやく肩の力が抜けた忍。
「あぁ凌、携帯貸してくれ。俺のはあいつに壊されちまってさ。
先に店長に連絡だけ入れたい」
「好きに使え」
ためらいもなく自らのスマホを取り出し、忍に託す凌。
少し離れた場所で通話を始めた忍の姿に、明日夢もやっと全てが終わったと実感した。
思いがけず内定が取れたこともそうだが、今日ほど騒がしい一日はそうないだろう。
未だ実感がわかないというのが正直なところだ。
「明日夢さん、用が終わったのならご自宅までお送りしますよ?」
いつのまにかすっと近づいてきた曽根。
普通ならお断りするところだが、正直今の明日夢は疲れきっていた。
ここからタクシーを呼んで帰る、というのはできることなら勘弁願いたいし、これ以上仕事の途中で抜け出してきた凌の手を煩わせるわけにもいかない。
となれば最早、明日夢の取れる答えはひとつしかなかった。
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