🌟真理の扉

鏡子 (きょうこ)

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第141章 新しい季節

蝶と蛾 ①

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正直、蛾は、あまり好きではなかった。


長男が、虫好きなのに影響を受け、その気持ち悪いと思っていた蛾でも、
珍しいものを見つけたら、写真を撮って息子に見せたり、一旦捕獲しては、息子に見せ、逃すようなことをした。


人の感性は違う。

「これ、気持ち悪いね」と思っていた蛾は、息子に“標本”にされた。


あるイメージが湧き上がってきた。


蝶は、天使で

蛾は、女王さまみたいだ。




蝶は、例外なく神聖な象徴。


蛾は、色によって、スピリチュアルメッセージが異なる。


良い意味になったり、悪い意味になったり、“色により”メッセージを変える。


「世を牛耳るということは、そういうことなのかもしれない。」

と、妙に納得した。


一人の女王様の采配により

その国が良い国になったり、滅ぼされたり…


確かに、女王様は、“蛾”のようだ。


蝶と見紛うくらい、美しき蛾もいる。

派手で、ふわふわなガウンを着ているような、ゴージャスな、蛾もいる。


私の誕生日に来てくれた蛾は、

黄緑色の地味な蛾だった。



「調和を大切にしなさい。」というメッセージをくれた。











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