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世界統一編
第二十九話 馬上トーナメント大会②
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「ほら、レフリーのドラ息子! ジェラードなんかやっちゃえ!」
メアリーがひどいことを叫んでいる。そこまでかな……、女の恨みは怖い。そしてジェラードとレフリー子爵の次男が交差しようとする瞬間、構えたランスが相手の方へ向かっていく!
そのわずかの間だった、ジェラードは巧みに槍で相手の槍をずらし、レフリー子爵の息子の胸に叩き込む! すごい衝撃でジェラードの相手は吹っ飛び、落馬した!
鼓膜が破れそうなくらい歓声が沸き上がる! 鮮やかな勝利だ、ジェラード強いんだ。カッコイイ! 折れた槍を掲げてジェラードはこう叫んだ!
「国王陛下万歳!」
拍手喝采だ! 皆が彼を大戦の英雄の一人だと知っている。私も感激で震えてきた。そして彼は腕に巻いた私のハンカチにキスをする。くうう、嬉しい! 私がみんなに褒められているみたいで凄く興奮してくる。
悔しいけど、ドキドキしちゃうよ、もう、ジェラードかっこいいよ、もう。
相手の騎士は勢いよく落馬したため気を失っておつきのものが、顔を叩いている。木の槍がぶつかった瞬間、600キロぐらいの大型馬と男の体重、そして時速50から60km前後のスピードに乗って突撃されるため、何トンもの衝撃を受けることになる。
これが、ジャウスト、男の競技だ。女の体だったら、骨格と筋肉の違いで即死するレベル。だから女性は必死に男を応援するのだ。
そんな中メアリーは、舌打ちをした。
「ちっ、勝ちやがったか」
ひどいよー、応援してよ。でもおつきのご令嬢は彼女にこう言った。
「今回は賭けに勝ちましたね、流石メアリー姫」
「ありがと、私の眼には狂いはないからね」
なんだよ、心の中では応援してたんじゃないか、女心は複雑だ。
と感じ入っていたら、なんか騒ぎになってる。どうしたんだ、と思ったら中央の王の観客席で、ウェリントンが興奮して叫んでいる。
「私も出る! 私も出るぞ!」
「なりません、王が出場するなど危険すぎます!」
と、宮廷貴族に抑えられる。うわあ、男の血が騒いでいるのか。女にはわからないけど、男ってバカだね。そう冷静に思っていたのはメアリーも一緒だった。
「ウェリントンは昔、ジャウストで、事故って頭をぶつけて大けがしてるのよ。髪に隠れているけど、傷跡が残ってるって、あいつ、こういうことになると血気盛んだから」
わお、王太子の身で出場していたのか、負けん気強いんだから。ジェラードが自慢気に掲げる、まかれた私のハンカチにメアリーが興味津々だった。
「ねえ、そういえば、ミサ、貴女のハンカチーフ、おしゃれな花柄の刺繍だね。あれどうしたの?」
「ああ、あれね、刺繍業者ギルドの面倒を私が見た縁で、懇意にしてる、刺繍師がいてね、ハンカチーフ新調しちゃった、どう?」
「うらやましいわ、後で紹介して、お願い!」
「私も!」
「私も!」
とご令嬢方も、がっつり来る。この時代はレディーにとってハンカチはステータスであり、自分の半身といえるもの。おしゃれの注目アイテムなのだ。
「いいですよ、皆様にご紹介させていただきます」
とちょっとちやほやされて嬉しかった。照れるなー、もう。その後メアリーは次の賭け事の相手に気が移ったようだ。
「えーと次の相手は、あれ、誰かしら? 見たことない騎士公だけど」
徐々に見えてくる大柄のおっさんの風貌と、黒髪で嫌な予感がした。私が顔の判別がついたとき、思わずつぶやいた。
「げっ、オズモンド子爵……! じゃなかった、プレストン伯爵……」
あのオズモンド子爵は大陸同盟戦争で第一功となり、その功績でリッチフォードの空位であった伯爵となっていた。
何でお前がいるんだよ! リッチフォードの貴族だろ! さてはネーザン国の勢いを見て、こっちにも媚を売りに来たな。確かにできる男だな、嫌われるけど。
周りは見たことのない騎士にシーンとなっていた。彼の名前が読み上げられると、ジェラードの真似をして、「フォー・ザ・キング!」と叫んでいた。お前の王はウェリントンじゃないだろ、こいつ……!
それで瞬く間に相手の倒したものだから、ネーザンの貴婦人もハンカチやスカーフを振り出し、拍手を送りだした。昔は因縁があったけど、今は祭りだ、そういうの関係なく、実力者は認められる、良い祭りだなあ。
その中突然、初老の男が、こちらに妻だろう女性を連れてやってきた。誰かと思ったけど、彼は穏やかに自己紹介をした。
「レスター市長、ジョージです。こちらは私の妻マリー、宰相閣下にお目にかかり、光栄でございます」
「ああ、レスター市長でしたか、よろしく」
彼とその妻に握手した。そして彼は饒舌に私のことをほめだした。
「貴女の噂はレスター中に広まっています。身分にとらわれず、他人を評価し、素晴らしき功績の数々、まこと、救世主にふさわしいお方です。しかも、幼女であられるなんて、この目で観るまで信じられませんでした。これぞ神の導きでございます。
このネーザンは貴女によって支えられているようなもの。レスター市民代表として御礼申し上げます」
「はあ、そうですか、お言葉痛み入ります」
「また、あなたの御威光は素晴らしく、このネーザンをあまねく照らしております。貴女にふさわしきものを、この度の縁に、ご用意しました」
その瞬間、レスター市長はおつきの男に命じさせて、小さな宝石箱からサファイヤの指輪を持ってきたのだ。
「これはお近づきのしるしに……」
「無礼者! 私を金品で篭絡する気か!」
私は怒鳴った。当たり前だ、これはワイロだ、受け取るわけにはいかないし、国政を預かる者への侮辱だ。レスター市長は驚いた様子だった。
「い、いえ、私の真心を貴女にお渡ししたいだけでございま……!」
「それが無礼千万だ! 私は国王陛下により国政を任された者。その私に、恩を売って、自らの立身出世をなそうなど恥を知れ!」
「け、決してそのような……!」
私のあまりの剣幕に周りも驚いている、メアリーも何事かと目を丸くした。そして私は逆に笑顔を浮かべてレスター市長にこう言った。
「……私を試そうなど、不届き者ですね」
「え……」
「最初から、メアリー姫殿下に贈り物を捧げたかったのでしょう、私はそのようなことはわかっております。ささっ、王家への忠義を表しなさい」
「あ、はっ……!」
そうだ、メアリーが横にいるのに、私に贈り物なんて不忠の極みだ。そのことに気づいたレスター市長は、気を取り直してメアリーに恭しく礼をして、こう言った。
「もちろんでございます、麗しきメアリー姫殿下、私の王家への忠誠の証をお受け取り下さいませ」
「貴方のお気持ち、よくわかりました、貴方の忠義は誉あるもの、喜んで受けましょう」
その時周りから拍手が起こり、メアリーはサファイヤの指輪をつけ、皆に見せた。歓声も上がっている。レスター市長がメアリーと私に礼を言った後、姫様はこう言った。
「貴女、こういう仕事向いてるわね、ホント」
「ありがと、メアリー」
そうして二人笑いあった。
さて、ジェラードの次の相手だ。出てきた騎士は私の知り合いだった。ジョセフだ。カールトン会戦で私の護衛を務めて、ジェラードのもとへ共に説得に言った仲だ。あれ以来、あまり話をしたことがないけど、若くて優れた剣技の持ち主で勢いのある騎士だ。
うう、ジェラードの応援をしたいけど、ジョセフも応援したい。どうか二人ともケガしないで欲しい。
順に二人の名前が読み上げられて、ランスを掲げる、緊張する……。もう、こんな時、男だったらよかったのに。女って、こういう時何もできない。うう、二人とも頑張って……!
そして角笛が吹かれ、二人は突撃を始める!
「突撃──!」
「突撃──!」
二人は馬をかけ一瞬にして交差する。しかし二人の槍は砕けたものの、有効な場所に当たらず、最初の持ち場に戻っていく。もしかして二人は互角の実力者なのかな……。そうなると余計にケガが……。もしかすると死んじゃうかも……!
そして角笛が吹かれた。
「突撃──!」
「突撃──!」
余りものコンマ何秒の戦い、ジェラードの馬がわずかに早く反応しスピードに乗っていたため、ジョセフの左胸を突いた! ジョセフは衝撃で馬から落ちて頭を打つ。嘘、大丈夫──!?
だがジョセフは強かった。すぐさま兜を脱ぎ、頭から血を流しながらも立ち上がる。
騎士らしい誇りある戦いに皆が拍手を送り、ジェラードも馬に乗ったままジョセフに寄り、お互いに腕を上げて握手を交わす。
「うぉぉお────!」
拍手喝采、大歓声! 二人の騎士に称賛が送られ、ジェラードは叫んだ!
「国王陛下へ! そして愛しの我が君へ!」
そうして彼ったら私のハンカチにキスをして、私の方へウィンクする。うわあ、やめてよ、惚れちゃうじゃない、ジェラードのバカ──っ!
メアリーがひどいことを叫んでいる。そこまでかな……、女の恨みは怖い。そしてジェラードとレフリー子爵の次男が交差しようとする瞬間、構えたランスが相手の方へ向かっていく!
そのわずかの間だった、ジェラードは巧みに槍で相手の槍をずらし、レフリー子爵の息子の胸に叩き込む! すごい衝撃でジェラードの相手は吹っ飛び、落馬した!
鼓膜が破れそうなくらい歓声が沸き上がる! 鮮やかな勝利だ、ジェラード強いんだ。カッコイイ! 折れた槍を掲げてジェラードはこう叫んだ!
「国王陛下万歳!」
拍手喝采だ! 皆が彼を大戦の英雄の一人だと知っている。私も感激で震えてきた。そして彼は腕に巻いた私のハンカチにキスをする。くうう、嬉しい! 私がみんなに褒められているみたいで凄く興奮してくる。
悔しいけど、ドキドキしちゃうよ、もう、ジェラードかっこいいよ、もう。
相手の騎士は勢いよく落馬したため気を失っておつきのものが、顔を叩いている。木の槍がぶつかった瞬間、600キロぐらいの大型馬と男の体重、そして時速50から60km前後のスピードに乗って突撃されるため、何トンもの衝撃を受けることになる。
これが、ジャウスト、男の競技だ。女の体だったら、骨格と筋肉の違いで即死するレベル。だから女性は必死に男を応援するのだ。
そんな中メアリーは、舌打ちをした。
「ちっ、勝ちやがったか」
ひどいよー、応援してよ。でもおつきのご令嬢は彼女にこう言った。
「今回は賭けに勝ちましたね、流石メアリー姫」
「ありがと、私の眼には狂いはないからね」
なんだよ、心の中では応援してたんじゃないか、女心は複雑だ。
と感じ入っていたら、なんか騒ぎになってる。どうしたんだ、と思ったら中央の王の観客席で、ウェリントンが興奮して叫んでいる。
「私も出る! 私も出るぞ!」
「なりません、王が出場するなど危険すぎます!」
と、宮廷貴族に抑えられる。うわあ、男の血が騒いでいるのか。女にはわからないけど、男ってバカだね。そう冷静に思っていたのはメアリーも一緒だった。
「ウェリントンは昔、ジャウストで、事故って頭をぶつけて大けがしてるのよ。髪に隠れているけど、傷跡が残ってるって、あいつ、こういうことになると血気盛んだから」
わお、王太子の身で出場していたのか、負けん気強いんだから。ジェラードが自慢気に掲げる、まかれた私のハンカチにメアリーが興味津々だった。
「ねえ、そういえば、ミサ、貴女のハンカチーフ、おしゃれな花柄の刺繍だね。あれどうしたの?」
「ああ、あれね、刺繍業者ギルドの面倒を私が見た縁で、懇意にしてる、刺繍師がいてね、ハンカチーフ新調しちゃった、どう?」
「うらやましいわ、後で紹介して、お願い!」
「私も!」
「私も!」
とご令嬢方も、がっつり来る。この時代はレディーにとってハンカチはステータスであり、自分の半身といえるもの。おしゃれの注目アイテムなのだ。
「いいですよ、皆様にご紹介させていただきます」
とちょっとちやほやされて嬉しかった。照れるなー、もう。その後メアリーは次の賭け事の相手に気が移ったようだ。
「えーと次の相手は、あれ、誰かしら? 見たことない騎士公だけど」
徐々に見えてくる大柄のおっさんの風貌と、黒髪で嫌な予感がした。私が顔の判別がついたとき、思わずつぶやいた。
「げっ、オズモンド子爵……! じゃなかった、プレストン伯爵……」
あのオズモンド子爵は大陸同盟戦争で第一功となり、その功績でリッチフォードの空位であった伯爵となっていた。
何でお前がいるんだよ! リッチフォードの貴族だろ! さてはネーザン国の勢いを見て、こっちにも媚を売りに来たな。確かにできる男だな、嫌われるけど。
周りは見たことのない騎士にシーンとなっていた。彼の名前が読み上げられると、ジェラードの真似をして、「フォー・ザ・キング!」と叫んでいた。お前の王はウェリントンじゃないだろ、こいつ……!
それで瞬く間に相手の倒したものだから、ネーザンの貴婦人もハンカチやスカーフを振り出し、拍手を送りだした。昔は因縁があったけど、今は祭りだ、そういうの関係なく、実力者は認められる、良い祭りだなあ。
その中突然、初老の男が、こちらに妻だろう女性を連れてやってきた。誰かと思ったけど、彼は穏やかに自己紹介をした。
「レスター市長、ジョージです。こちらは私の妻マリー、宰相閣下にお目にかかり、光栄でございます」
「ああ、レスター市長でしたか、よろしく」
彼とその妻に握手した。そして彼は饒舌に私のことをほめだした。
「貴女の噂はレスター中に広まっています。身分にとらわれず、他人を評価し、素晴らしき功績の数々、まこと、救世主にふさわしいお方です。しかも、幼女であられるなんて、この目で観るまで信じられませんでした。これぞ神の導きでございます。
このネーザンは貴女によって支えられているようなもの。レスター市民代表として御礼申し上げます」
「はあ、そうですか、お言葉痛み入ります」
「また、あなたの御威光は素晴らしく、このネーザンをあまねく照らしております。貴女にふさわしきものを、この度の縁に、ご用意しました」
その瞬間、レスター市長はおつきの男に命じさせて、小さな宝石箱からサファイヤの指輪を持ってきたのだ。
「これはお近づきのしるしに……」
「無礼者! 私を金品で篭絡する気か!」
私は怒鳴った。当たり前だ、これはワイロだ、受け取るわけにはいかないし、国政を預かる者への侮辱だ。レスター市長は驚いた様子だった。
「い、いえ、私の真心を貴女にお渡ししたいだけでございま……!」
「それが無礼千万だ! 私は国王陛下により国政を任された者。その私に、恩を売って、自らの立身出世をなそうなど恥を知れ!」
「け、決してそのような……!」
私のあまりの剣幕に周りも驚いている、メアリーも何事かと目を丸くした。そして私は逆に笑顔を浮かべてレスター市長にこう言った。
「……私を試そうなど、不届き者ですね」
「え……」
「最初から、メアリー姫殿下に贈り物を捧げたかったのでしょう、私はそのようなことはわかっております。ささっ、王家への忠義を表しなさい」
「あ、はっ……!」
そうだ、メアリーが横にいるのに、私に贈り物なんて不忠の極みだ。そのことに気づいたレスター市長は、気を取り直してメアリーに恭しく礼をして、こう言った。
「もちろんでございます、麗しきメアリー姫殿下、私の王家への忠誠の証をお受け取り下さいませ」
「貴方のお気持ち、よくわかりました、貴方の忠義は誉あるもの、喜んで受けましょう」
その時周りから拍手が起こり、メアリーはサファイヤの指輪をつけ、皆に見せた。歓声も上がっている。レスター市長がメアリーと私に礼を言った後、姫様はこう言った。
「貴女、こういう仕事向いてるわね、ホント」
「ありがと、メアリー」
そうして二人笑いあった。
さて、ジェラードの次の相手だ。出てきた騎士は私の知り合いだった。ジョセフだ。カールトン会戦で私の護衛を務めて、ジェラードのもとへ共に説得に言った仲だ。あれ以来、あまり話をしたことがないけど、若くて優れた剣技の持ち主で勢いのある騎士だ。
うう、ジェラードの応援をしたいけど、ジョセフも応援したい。どうか二人ともケガしないで欲しい。
順に二人の名前が読み上げられて、ランスを掲げる、緊張する……。もう、こんな時、男だったらよかったのに。女って、こういう時何もできない。うう、二人とも頑張って……!
そして角笛が吹かれ、二人は突撃を始める!
「突撃──!」
「突撃──!」
二人は馬をかけ一瞬にして交差する。しかし二人の槍は砕けたものの、有効な場所に当たらず、最初の持ち場に戻っていく。もしかして二人は互角の実力者なのかな……。そうなると余計にケガが……。もしかすると死んじゃうかも……!
そして角笛が吹かれた。
「突撃──!」
「突撃──!」
余りものコンマ何秒の戦い、ジェラードの馬がわずかに早く反応しスピードに乗っていたため、ジョセフの左胸を突いた! ジョセフは衝撃で馬から落ちて頭を打つ。嘘、大丈夫──!?
だがジョセフは強かった。すぐさま兜を脱ぎ、頭から血を流しながらも立ち上がる。
騎士らしい誇りある戦いに皆が拍手を送り、ジェラードも馬に乗ったままジョセフに寄り、お互いに腕を上げて握手を交わす。
「うぉぉお────!」
拍手喝采、大歓声! 二人の騎士に称賛が送られ、ジェラードは叫んだ!
「国王陛下へ! そして愛しの我が君へ!」
そうして彼ったら私のハンカチにキスをして、私の方へウィンクする。うわあ、やめてよ、惚れちゃうじゃない、ジェラードのバカ──っ!
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