上 下
50 / 57

ブルートバーナード乱入2

しおりを挟む
ゴリラ人間のブルートバーナードから逃げようとした私だが、間に合わず、肩を野獣のような分厚い手でつかまれ、ワイシャツをズタボロに引き裂かれてしまった。

ワウ,ワウ,ワウ

獲物をゲットしてはしゃぐバーナード。

もはや観念するしかない。

何をされるのか。

食われるのか?

それとも金太郎のように耳を削がれるのか。

だが、どうやら耳に関心はないようだ。

バーナードは私の首を穴のあくほど見ている。

一体、な、何をしようというのか。

バーナードの目は完全にあちらの世界に行ってしまっている。
しおりを挟む

処理中です...