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突如、ブルートバーナード乱入

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もう一度言う。あれっ、あいつは誰だ?


ワウ,ワウ,ワウ,ワウ

スキンヘッドで全身剛毛で覆われたゴリラみたいな奴が奇怪な唸り声をあげ、こっちに来ようとしているではないか。水色のパンツをはいている。

ワウ,ワウ,ワウ,ワウ

あれはもしかして肌の色、艶から見て昭和レトロプロレスで活躍した怪奇派レスラーのブルートバーナードではないか。

白目をむいて口からよだれを垂らしながらこっちを睨んでいる。これは逃げるしかない。ブルートバーナーはかつて大木金太郎の耳を角材で殴りそぎ落としたこともある凶暴なレスラーなのだ。

ワウ,ワウ,ワウ,ワウ

首を左右に振りむけながら様子をうかがうバーナードはまるで猿人である。

うわ、うわ、まずい。かなり近くまで接近してきた。

私はひとまず小説を書くのをおやめなさい事務局をたたんで逃げることにした。
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