側妃としての役割

しゃーりん

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侍従に案内され、両親の手に自分の手を添えて入室した。
数人が着席した長テーブルがあり、その一番奥に国王が立っていた。

侯爵に手を預け、自分に向かって歩いてくるフェリシアを女神が歩いてきたのかと国王は見惚れていた。
フェリシアの手を国王に渡し、一礼して侯爵が席についた。


「フェリシア、とても綺麗だ。」


「ありがとうございます。陛下も素敵です。」


そんな二人のやり取りを、びっくりする目で見る者、生温かい目で見る者、様々だった。
国王は基本的に真面目で顔の表情筋が働かない。
それは、単に面白いことがないから笑わないだけだが、冷たいと捉える者が多いのだ。

テーブルに用意されている婚姻書類、この場合は側妃となる書類に二人でサインをし、この時点でフェリシアは正式に国王の側妃となった。

その後は、フェリシアの身内以外は、国王の側近や大臣など、顔合わせを兼ねた昼食会が長時間続いた。



フェリシアは退席を促され、両親と兄夫婦に声を掛け、周りに挨拶をして退室した。



部屋に戻り、ドレスを脱がされ、入浴して体中を磨かれ、初夜用の夜着を着せられ、寝室に入れられた。
疲労困憊であったが、夜着が恥ずかしく、置いてあったガウンを羽織ろうとしたとこで国王の私室側のドアが開いた。


「あっ!」


「羽織らなくていい…その姿を見せて。」


国王はすぐさまフェリシアの前までやってきて、欲を煽るような姿に感情が高まっていく。
夜着は透けているところが多いが、部屋の薄暗さで絶妙に大切なところの色が隠れてる。


「隠さないで。
 ウエディングドレス姿も綺麗だったが、この姿も…
 これは私だけが見れる特権だな。どんな姿でも綺麗だ。」


ゆっくりと抱きしめ、フェリシアの名前を呼ぶと顔を上げる。
そして、初めての口づけをした。


……長い初夜が始まった。


初めてのフェリシアを怖がらせないように、国王はそれは優しくフェリシアを抱いた。
しかし、フェリシアからすれば優しく丁寧なのがねちっこく感じ、どこが気持ちいいか聞かれ、痛くないか聞かれ、恥ずかしいから早く終わって欲しいのに、なかなか終わりが見えない非常に長い長い夜…

挿入されるまでに唇も乳首も秘部も、触られ舐められ吸われて真っ赤になり超敏感。
体を高められよくわからないまま何度か達しフワフワしていたが、それでいいと国王に言われた。
『これも閨の作法なのね?』と無知な自分が恥ずかしかった。
フェリシアは息も絶え絶えに『閨教育で挿入時に痛みがあると聞いたからまだよね?』と考えていたところ、国王が『大分解れたけど痛むかもしれない。一気に進んだ方が楽だと聞いた。いくぞ』と言われ、秘部にムニュっと押し当てられたものに気付いた。『え?』と見た時、押し広げるように入ってきた。一度止まり、秘部を見ていたお互いの目が絡んだ。腰をグッと捕まれドンっと下腹の奥に衝撃を感じた。…正直、破瓜の痛みというよりも奥を突かれた圧迫感に息が止まった。

「フェリシア、息をして。体の力を抜いて。」

言われた通りにすると、体の中に杭が打ち込まれたように固いものを感じる。
思わず、自分の薄い下腹を撫でた。

「はは。そう。その下にある。今、一つに繋がってるな。
 狭くてきついが気持ちいい。幸せだ。」

「これで終わりなのですか?」

「いや、閨の営みというのは男が精を放つまでが一連の行為なんだが、今はまだ入れただけだ。
 精を放つために動くことになる。今は奥にあるが、秘部の入り口までを抜き差しするんだ。
 そうすれば快感を感じて精を放つ。
 今から動くが、痛むようなら言ってくれ。破瓜した場所が辛いかもしれん。」

そう言い、少しずつ引き抜いていく。奥の圧迫感がなくなったと思っていたら、また奥に戻ってきた。
それを3度ほど繰り返した。

「痛みは?」

「あまり?」

「そうか。では、少し動きを速めるぞ。」

先程よりも国王の動きに躊躇いがなくなってきた。
フェリシアの表情を見ながら大きく抜き差ししていたが、奥だけを小刻みに突いたかと思えばまた大きく抜き差しする。その動きにフェリシアが翻弄されていた時、秘部入口の上にある粒に指で触れられた。…挿入前まで散々触られ舐められ吸われて気持ちよくなったところだ。刺激にビクっとした時、中を締めたようになった。

「うっ。あまり締めてくれるな。今でさえ狭くて耐えるのに必死だ。もう少しで中に放つ。」

そう言い、動きが更に速くなる。指で触られてる粒への刺激と中を擦られてる不思議な感覚にわけがわからなくなっているフェリシアは達して中を締めつけた。その時、奥に突き入れた国王は精を放って2,3度腰を突き出す。

そして、弛緩した体でフェリシアに覆いかぶさり口付けをした。

「あぁ。とても幸せだ。愛してるよ。」

中に入れたままの欲望がまた大きくなりそうで、無念ながら抜くことにした。
初めてのフェリシアに無体を働いて営みが嫌いになっては困る。そんな思いで…

眠そうなフェリシアに話しかけながら体を綺麗にしていたが、眠ってしまったようだ。
秘部から流れる白濁に欲情したが、押しとどめて清めた。
 

…長い長い初夜が終わった。








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