紅き龍棲の玉座

五月雨輝

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Chase and Chase

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「ネイマン、止めろ! あのスリのガキがいた。逃げたぞ、追うんだ!」

 リューシスが叫ぶと、ネイマンは流石に手を止めてぱっと下がった。

「本当か? どっちだ?」
「あっちだ。急ごう」

 リューシスが指差す方向、少年の後ろ姿が通りの向こうの路地を左に曲がった。

「おい、勝負はまた今度だ」

 ネイマンはアーシンに向かって言い捨てると、少年を追って駆け出した。

「何だと! 今更ここで止められるか! お前ら、宿で待ってろ」

 アーシンは仲間四人に言いつけると、ネイマンを追って走り出した。
 リューシスも追って駆け出した。だが、熱で頭と身体が重い上に呼吸も苦しく、脚がふらついて止まってしまった。頭上のシャオミンに叫んだ。

「シャオミン! 今度は見ていたか?」
「うん、はっきり見たよ」
「じゃあ俺の代わりに追ってくれ。但し、捕まえようとしなくてもいい。猫のお前じゃ捕まえる術がない。ただ空から追うだけでいい。俺からその位置がわかるようにな」
「わかった!」

 シャオミンは翼を羽ばたかせると、全速力ですっ飛んで行った。

 一足先にスリの少年を追って行ったネイマンは、路地を曲がった時に少年を見失ってしまった。

「くそったれが。どこに行きやがった」

 十字路に差し掛かり、三方の道の先を見回した。
 しかし、まばらな人影の中に、少年の姿は無い。
 すると、アーシンが追いついて来た。

「おい、勝負はまだついてねえぞ!」

 ネイマンは苛立たしげに振り返った。

「しつこい野郎だな。こっちはそれどころじゃねえんだよ!」
「貴様のような強い男にはそうそう出会えん。こんな機会は滅多にない。思う存分に戦いたいんだ」
「何だよ。ただの喧嘩中毒か。てめえのようなキチガイ、相手にするんじゃなかったぜ」

 ネイマンはうんざりしたような顔になったが、アーシンはまるで気にせず、両拳を構えた。

「喧嘩などと、チンピラのような物言いはして欲しくないな。武者修行の一環だ」
「やめろやめろ。俺は忙しいんだ」

 ネイマンは、犬でも追い払うかのように手を振った。

「そうか。では、政庁に報告に行くとするか。ローヤンの第一皇子、リューシスパールがこの街にいる、とな」
「なに……」
「ふふ。あの男は下手な嘘をついて誤魔化していたが、貴様のような猛者を従えている上に、あの只者ではない顔つきと雰囲気。それでリューシスと名乗られたら、それはもうローヤンの第一皇子本人しかあるまい」
「てめえ……」
「今、この街にはリューシスを仇敵と見るガルシャワの将、シーザー・ラヴァンがいる。どうなるかな? リューシスがいると報告したら」

 アーシンは狡猾そうな笑みを見せた。

「ちっ、仕方ねえ。その口塞いでやる」

 ネイマンの顔が本気になった。
 アーシンはにやりと笑うと、身を躍らせた。

 再び、激しい路上戦闘が始まった。

 何合目かの後、アーシンの右拳がネイマンの左腹に叩き込まれた。
 ネイマンは思わず呻き、身体をくの字に折らせた。
 アーシンはすかさず、下を向いたネイマンの顔に、左拳を突き上げた。
 だがネイマンは、さっと飛び下がってそれを避けると同時、右脚を思いっきり蹴り上げた。
 アーシンの胸に炸裂し、アーシンは吹き飛んで倒れた。
 並の人間であれば、立ち上がることはできないであろう強烈な一撃だ。
 だが、アーシンはゆっくりと立ち上がると、不敵に笑った。

「やるじゃないか。正直、ここまでとは思わなかった。今まで出会った中で一番の強敵かも知れん」

 ネイマンも同様に感じ、驚いていた。仲間のバーレン・ショウ以外で、ここまで自分と互角にやり合えた人間は、まず記憶にない。状況が少し特殊ではあったが、一つ思い当たるところで地下牢でやり合った時のビーウェン・ワンぐらいである。

「いいね。ぞくぞくするぜ」

 アーシンは狂気とも見えるような笑みを浮かべた。

「てめえ、何者だ?」
「言っただろう? ただの武者修行者だ」
「そうは見えねえな」
「ふふ……じゃあ、普段他人に明かすことは無いのだが、貴様の強さに敬意を表して、特別に本名全てを教えてやる。俺の名はアーシン・トゥオーバーだ」
「アーシン・トゥオーバー?」

 その名に、ネイマンは何かがひっかかった。しかし、それが何なのかが思い出せない。

「まあ、貴様は見るからに典型的な腕力馬鹿で、頭の方は足りなさそうだから、この名を聞いても何もわからなそうだな」
「何だとこの野郎!」

 ネイマンが激昂すると、アーシンはいきなり腰に提げていた長剣を抜き放った。

「おいおい、こんな街中で何やってやがる」

 今度はぎょっとした。
 白昼、街中で剣を抜いての決闘は罪に問われる。これはローヤンだろうがガルシャワだろうがザンドゥーアだろうが、どの国でも共通である。
 だが、アーシンはまるで意に介さず、剣を構えた。

「俺の中の血が騒ぐ。ここでどうしても貴様と決着をつけておきたい。さあ、貴様も抜け」
「待てよ。喧嘩は構わねえが、剣でやり合うのは立派な犯罪だぞ」
「そんなことはどうでもいい。終わった後にさっさとこの街から逃げればいいだけだ」
「本物のキチガイだったか」

 ネイマンは、ほとほとうんざりした。
 もう相手にするのはやめて逃げるか、と思った時だった。

「こら、お前たち、そこで何をしている!」

 数人の声が響いた。
 その方を向けば、三人の衛兵がいた。

「剣など抜いて何をしている! 街中で剣を使うのは罪になることを知らんのか!」

 衛兵らが声を荒げながら駆け寄って来た。

「ほら見た事か! 俺は逃げるぜ。てめえ一人で捕まってろ」

 ネイマンは、反対側へ向かって駆け出した。

「いいところで邪魔が入ったか」

 アーシンは舌打ちし、納剣すると、ネイマンと同じ方向へ走った。
 衛兵三人はそれを追いかける。

 一方、シャオミンはスリの少年を空から追っているのだが、少年の脚は実に速く、人波だろうがものともせずにスイスイと駆け抜けて行く。
 シャオミンは見失うまいと、視線を逸らさずに必死に空から追跡し続ける。

「待て! 僕たちの財布を返せ!」

 シャオミンが上空から叫ぶと、少年はちらっと見上げて応えた。

「空を飛ぶなんて卑怯だぞ!」
「卑怯なのはそっちじゃないか、財布を盗んだ癖に」
「盗まれる方が悪いんだ」

 少年はせせら笑うと、さっと建物の中に飛び込んだ。

「あっ」

 シャオミンは慌てて飛び降りる。
 見れば、少年が入って行った建物は、大きな旅館であった。

「この中に入ったのかな? どうしよう。殿下には空から追ってろって言われてるけど」

 シャオミンは入口の前で迷っていたが、やがて思い切って中に飛び込んだ。

「うわ、猫が飛んでる」

 受付の長机の前に座っていた店主らしき男が目を丸くした。

「あの、すみません。さっきここに男の子が来ませんでしたか?」

 シャオミンがパタパタと飛んで行って聞くと、店主はますます驚いた。

「しゃ、喋った……」
「僕は神猫なので。で、すみません。男の子が入って来ませんでしたか?」
「ああ。何か飛び込んで来たかと思うと奥の方へ行ったよ」
「そう、ありがとう!」

 シャオミンは喜び、廊下の奥へと飛んで行った。
 店主はそれを見送ると、隣の箪笥の後ろへ向かって呆れ混じりに言った。

「おい、今の変な猫か? それなら行ったぜ」
「へへ、ありがとう」

 箪笥の後ろから少年が現れた。

「イーハオ、またやったのか。そろそろいい加減にしておけよ」
「今だけだよ」

 スリの少年、イーハオは言いながら、銅銭数枚を店主に渡した。

「ここはガルシャワ領になっちまったんだ。何が起きるかわからないんだからな」
「わかってるって」

 イーハオは言い捨てると、再び入口から外に飛び出した。


 背後からは、衛兵三人が怒鳴りながら追いかけて来ている。
 それを振り返って確認しながら、ネイマンはすぐ後ろのアーシンに文句を言った。

「おい、てめえ。何で一緒に来るんだよ」
「仕方ないだろう。俺だってできればあいつらに捕まりたくはない」

 アーシンは真面目な顔で答える。

「じゃあ、ついて来なくたっていいだろ。別の方へ逃げろよ。二人一緒だと目立つだろうが!」
「俺もそうした方がいいとは思うが、お前を逃がしたくもないのだ。勝負はまだついていない」

 ネイマンは再び呆れかえって言葉もない。

「勝手にしろ」

 とだけ言い捨てた。
 その時だった。道の前方、右手の大きな建物から飛び出して来た人影に目を瞠った。

 スリの少年、イーハオであった。

「あ、見つけたぞ、この野郎!」

 ネイマンが走りながら怒鳴った。
 気付いたイーハオ、びっくりして飛び上がると、

「まずい」

 と、慌てて走り出す。

 ネイマンがアーシンに向かって言った。

「おい、てめえ。勝負なら後日必ずしてやる。約束する。だからここは協力しろ」
「何をだ」
「今朝、あのガキに財布をすられたんだ」
「そうか、わかった」

 それだけでアーシンは理解した。

「任せろ。俺の脚はこんなものじゃない」

 アーシンは短く言うや、加速した。ぐんぐんとネイマンを引き離し、イーハオに迫る。

「え? てめえそんなに速かったのかよ」

 ネイマンが驚いて目を丸くしたほどの俊足であった。

 仰天したのはイーハオである。
 少年ながら驚異的な脚の速さを持つ彼は、これまで他人に追いつかれたことはない。ところが、アーシンはぐんぐんと距離を縮めて来るのだ。
 このままでは、追いつかれるのは必至である。

「くそう。これならどうだ」

 イーハオは、十字路を左に曲がった。

「逃がさんぞ」

 やや遅れ、同じように左に曲がったアーシン。
 だが、その路地の先、イーハオの後ろ姿が見当たらない。

「どこへ行った?」

 アーシンは立ち止まり、怪訝そうに見回した。
 やっと追いついて来たネイマンも、

「おい、どこに行きやがった」

  と、息を切らしながら周囲を見回した。

「わからん。確かにここを曲がったはずだが、来てみればどこにもいない」
「曲がったと見せかけて、反対側に行ったとかか?」
「そうは思えんが……」

 二人が言い合っていると、追いかけて来た衛兵らの声が聞こえて来た。

「待て、逃げるな! 貴様らさては、ホウロー山の賊だな?」

 二人は顔を見合わせた。

「ヤバイぜ。とりあえず逃げろ」

 アーシンが駆け出し、ネイマンも続いた。

 その後を、角を曲がって来た衛兵三人が追いかけて行く。

 衛兵らが完全に通り過ぎて行った後、路地の脇に生える巨木の天辺が揺れた。
 そして、そこから小さな笑い声が聞こえた。

「ははは、馬鹿な奴ら」

 その声の主は、言うまでもなくスリの少年イーハオである。

 イーハオは、俊足の持ち主であるだけでなく、木登りの達人でもあった。
 この街で生まれ育った彼は、十字路を曲がってすぐのところにこの巨木が生えているのを知っており、十字路を曲がるとすぐに飛びつき、あっと言う間に天辺まで登ってしまったのであった。

 この巨木は、普通の人間ではまず登れるようなものではない。ましてや、あのわずかな時間の間に天辺まで登ってしまうなど、普通の人間には思いもよらない。

「少しここに隠れながら休むとするか」

 太い枝の上に座ったイーハオ、しばらく休みながら呼吸を整える。
 そして落ち着くと、おもむろにリューシスからすった財布を取り出した。

「おお、すげえ。沢山ある。これだけあれば当分は食えるな」

 イーハオは、薄汚れた顔をにんまりとさせた。
 だがしかし、

「返してよ」

 不意に聞こえた声に飛び上がらんばかりに驚いた。
 振り返れば、そこにはシャオミンが空中に浮かんでいる。

「返せ!」

 シャオミンが叫びながらイーハオの頭に飛びつき、爪を立てた。

「うわっ。いてっ。あっ!」

 イーハオはたまらず、手でシャオミンを振り払おうとしたのだが、その弾みに枝から転げ落ちそうになったばかりか、財布を取り落してしまった。

「あ、ああっ!」

 悲痛な声もむなしく、財布は眼下の枝から枝へと、ぶつかりながら地上に落下して行く。

「何するんだ!」
「それはこっちの言葉だよ!」
「どけっ!」

 イーハオは手を振ってシャオミンを突き飛ばすと、さっと身を躍らせて枝から枝へと飛び降りて行った。
 その鮮やかな身のこなしに、シャオミンは思わず見とれてしまったが、はっと気づくと、自分も慌てて地上へ飛んで行く。

「それは僕たちのお金なんだ!」
「うるせえ! もう俺のだ!」

 シャオミンが降りて来るのより早く、イーハオは土の上に着地していた。
 少し離れた地面の上に、零れ落ちた金貨数枚と共に、褐色の革袋が落ちている。イーハオは駆け寄り、手を伸ばした。
 だが、その寸前で、革袋が別の人間に拾い上げられてしまった。

「あっ」

 見上げれば、それはリューシスであった。

「悪いな。これは元々俺のだからな」

 リューシスはにやりと笑った。
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