340 / 483
第十二章 準備をする魔塔主と寂しがる弟子
338.自分から甘えたい弟子※
しおりを挟む
何度か軽く唇を触れ合わせたあと、俺からそろそろと舌先でレイヴンの唇を突く。
レイヴンはふっと笑うような吐息を漏らし、俺を誘い込むように唇を開いてくる。
熱を持った舌で答えるように、口内を擽るように蠢めかせる。
「ふ……っぁ、ん、ぅ……」
「気持ち良いか?」
「ふぁ、あ…はい……」
レイヴンは素直に俺を受け入れて、はいと返事をしてきた。
耳元でイイコだと囁いて、フッと笑う。
指先で一緒に耳も擽りながら、ピチャリと少し音を立てて舌を絡ませ合う。
「ん、ぁあ……やぁ、くすぐ……ひゃっ」
「あぁ、耳も弱いよな?」
耳の輪郭に指を這わせながら耳の中も擽ると、触れる度にレイヴンが俺にぎゅうとしがみついてきた。
「熱烈だなァ」
「なに、それぇ……も、耳はいいからぁ……」
「次は、どうして欲しいんだ?」
「もっと、もっと触ってほし……」
レイヴンは一旦両腕をするりと落とすと、赤みを帯びた顔で俺の手を取り身体へ触れさせてくる。
俺を誘惑するなんて、やるじゃねぇか。
満足げに笑み、レイヴンの服を脱がせながら身体に直接触れていく。
レイヴンは、服がベッドの脇に服が一枚一枚落とされていくのを気にする余裕もなさそうだ。
俺が与える刺激に夢中になっていくのが分かる。
俺とキスを続けながら俺の服に手をかけて胸元のボタンを外し、逆に服を脱がせようと健気に指を動かし始めた。
「んぅ……はぁっ……力、はいんない……」
「俺の服も脱がせてくれるんだろう?」
「今、やってる……ぁんっ!」
俺はレイヴンの邪魔をするように胸の飾りを弄り、時折キュッっと抓る。
レイヴンを弄る度に、ボタンを外そうとする手が止まってしまう。
敏感に反応し、甘い声を漏らしながら俺の耳を満足させる。
「ふぁっ、あぁっ!」
「さっきから、自分だけやたらと気持ちよさそうじゃねぇか。俺のことも気持ちよくしてくれるんじゃねぇの?」
「だって、テオが先に、触る……からぁっ……」
レイヴンがジッと俺を睨む瞳は潤んでいて、文句を紡ぎ出す唇はしっとりと濡れている。
形だけの訴えは、早く先に進みたいと焦れているようにしか見えない。
「手伝ってやるから、もっと愉しもうぜ?」
レイヴンの手を取って俺の服を脱がせる手伝いをしながら、目尻や頬にキスを落とす。
俺の上半身が顕わになると、レイヴンが俺の足を跨いで座り俺と向き合う形になる。
「はぁっ……テオ、も……気持ち、いい…?」
「イイ感じだ。ほら、分かるだろ?」
俺の昂りを押し当ててやると、服の下で熱を持っているのがレイヴンにも伝わったみたいだ。
レイヴンは恥ずかしそうにしながら自ら服を全て脱いで一糸まとわぬ姿になると、俺の下半身にも手を伸ばしてくる。
レイヴンのナカに入ろうと待ちわびている欲望を引きずり出してきた。
「あ……」
「いつでも挿入られるなァ?」
「ん……俺、は……」
レイヴンはそっと自分の窄みへと手を伸ばして、指先で擽りはじめた。
おお? 自らほぐしてくれるってか。
腰を浮かせて恐る恐る指先をナカへと沈めていき、ゆっくりと出し入れを始めていく。
「自ら、俺の前で見せてくれるって?」
「んんっ、ぁ、…っ、うまくできないけど。やってみるから。あんま、見ないでくださ……」
レイヴンはなれない手付きで指を遠慮がちに動かしているが、刺激が足りないみたいだ。
熱い息だけが空回りして、快楽と羞恥の間で揺れる表情を見せつけてくる。
微笑ましげに眺めるのもいいが、手伝ってやるか。
戸惑っているレイヴンの手を取って、一緒に動かしていく。
レイヴンはふっと笑うような吐息を漏らし、俺を誘い込むように唇を開いてくる。
熱を持った舌で答えるように、口内を擽るように蠢めかせる。
「ふ……っぁ、ん、ぅ……」
「気持ち良いか?」
「ふぁ、あ…はい……」
レイヴンは素直に俺を受け入れて、はいと返事をしてきた。
耳元でイイコだと囁いて、フッと笑う。
指先で一緒に耳も擽りながら、ピチャリと少し音を立てて舌を絡ませ合う。
「ん、ぁあ……やぁ、くすぐ……ひゃっ」
「あぁ、耳も弱いよな?」
耳の輪郭に指を這わせながら耳の中も擽ると、触れる度にレイヴンが俺にぎゅうとしがみついてきた。
「熱烈だなァ」
「なに、それぇ……も、耳はいいからぁ……」
「次は、どうして欲しいんだ?」
「もっと、もっと触ってほし……」
レイヴンは一旦両腕をするりと落とすと、赤みを帯びた顔で俺の手を取り身体へ触れさせてくる。
俺を誘惑するなんて、やるじゃねぇか。
満足げに笑み、レイヴンの服を脱がせながら身体に直接触れていく。
レイヴンは、服がベッドの脇に服が一枚一枚落とされていくのを気にする余裕もなさそうだ。
俺が与える刺激に夢中になっていくのが分かる。
俺とキスを続けながら俺の服に手をかけて胸元のボタンを外し、逆に服を脱がせようと健気に指を動かし始めた。
「んぅ……はぁっ……力、はいんない……」
「俺の服も脱がせてくれるんだろう?」
「今、やってる……ぁんっ!」
俺はレイヴンの邪魔をするように胸の飾りを弄り、時折キュッっと抓る。
レイヴンを弄る度に、ボタンを外そうとする手が止まってしまう。
敏感に反応し、甘い声を漏らしながら俺の耳を満足させる。
「ふぁっ、あぁっ!」
「さっきから、自分だけやたらと気持ちよさそうじゃねぇか。俺のことも気持ちよくしてくれるんじゃねぇの?」
「だって、テオが先に、触る……からぁっ……」
レイヴンがジッと俺を睨む瞳は潤んでいて、文句を紡ぎ出す唇はしっとりと濡れている。
形だけの訴えは、早く先に進みたいと焦れているようにしか見えない。
「手伝ってやるから、もっと愉しもうぜ?」
レイヴンの手を取って俺の服を脱がせる手伝いをしながら、目尻や頬にキスを落とす。
俺の上半身が顕わになると、レイヴンが俺の足を跨いで座り俺と向き合う形になる。
「はぁっ……テオ、も……気持ち、いい…?」
「イイ感じだ。ほら、分かるだろ?」
俺の昂りを押し当ててやると、服の下で熱を持っているのがレイヴンにも伝わったみたいだ。
レイヴンは恥ずかしそうにしながら自ら服を全て脱いで一糸まとわぬ姿になると、俺の下半身にも手を伸ばしてくる。
レイヴンのナカに入ろうと待ちわびている欲望を引きずり出してきた。
「あ……」
「いつでも挿入られるなァ?」
「ん……俺、は……」
レイヴンはそっと自分の窄みへと手を伸ばして、指先で擽りはじめた。
おお? 自らほぐしてくれるってか。
腰を浮かせて恐る恐る指先をナカへと沈めていき、ゆっくりと出し入れを始めていく。
「自ら、俺の前で見せてくれるって?」
「んんっ、ぁ、…っ、うまくできないけど。やってみるから。あんま、見ないでくださ……」
レイヴンはなれない手付きで指を遠慮がちに動かしているが、刺激が足りないみたいだ。
熱い息だけが空回りして、快楽と羞恥の間で揺れる表情を見せつけてくる。
微笑ましげに眺めるのもいいが、手伝ってやるか。
戸惑っているレイヴンの手を取って、一緒に動かしていく。
0
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
すずらん通り商店街の日常 〜悠介と柊一郎〜
ドラマチカ
BL
恋愛に疲れ果てた自称社畜でイケメンの犬飼柊一郎が、ある時ふと見つけた「すずらん通り商店街」の一角にある犬山古書店。そこに住む綺麗で賢い黒猫と、その家族である一見すると儚げ美形店主、犬山悠介。
恋に臆病な犬山悠介と、初めて恋をした犬飼柊一郎の物語。
※猫と話せる店主等、特殊設定あり
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
俺は魔法使いの息子らしい。
高穂もか
BL
吉村時生、高校一年生。
ある日、自分の父親と親友の父親のキスシーンを見てしまい、平穏な日常が瓦解する。
「時生くん、君は本当はぼくと勇二さんの子供なんだ」
と、親友の父から衝撃の告白。
なんと、二人は魔法使いでカップルで、魔法で子供(俺)を作ったらしい。
母ちゃん同士もカップルで、親父と母ちゃんは偽装結婚だったとか。
「でさ、魔法で生まれた子供は、絶対に魔法使いになるんだよ」
と、のほほんと言う父親。しかも、魔法の存在を知ったが最後、魔法の修業が義務付けられるらしい。
でも、魔法学園つったって、俺は魔法なんて使えたことないわけで。
同じ境遇の親友のイノリと、時生は「全寮制魔法学園」に転校することとなる。
「まー、俺はぁ。トキちゃんと一緒ならなんでもいいかなぁ」
「そおかあ? お前ってマジ呑気だよなあ」
腹黒美形×強気平凡の幼馴染BLです♡
※とても素敵な表紙は、小槻みしろさんに頂きました(*^^*)

今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

拝啓お父様。私は野良魔王を拾いました。ちゃんとお世話するので飼ってよいでしょうか?
ミクリ21
BL
ある日、ルーゼンは野良魔王を拾った。
ルーゼンはある理由から、領地で家族とは離れて暮らしているのだ。
そして、父親に手紙で野良魔王を飼っていいかを伺うのだった。
暁にもう一度
伊簑木サイ
ファンタジー
成り上がり貧乏辺境領主の後継者ソランは、金策のため、「第二王子を王太子になるよう説得できた者に望みの褒美をとらす」という王の頼みごとを引き受けた。
ところが、王子は女嫌いということで、女とばれないよう、性別を隠して仕えることになる。
ソランと、国のために死に場所を探している王子の、「死なせない」と「巻き込みたくない」から始まった主従愛は、いつしか絶対に失いたくない相手へと変わっていく。
けれど、絆を深めるほどに、古に世界に掛けられた呪いに、前世の二人が関わっていたと判明していき……。
『暁に、もう一度、あなたと』。数千年を越えて果たされる、愛と祈りの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる