119 / 483
第五章 漸くモノにした魔塔主と少し素直になれた弟子
116.葡萄酒の余韻※
しおりを挟む
もう一度、優しいキスを落とすと密着したままゆるゆると動き始める。
レイヴンも離れたくないのか足を絡めて、俺の動きについていこうとする。
「んぁっ……テオ…何か、やっぱり……ふわふわ、する……酔いが、絶対移った……っぁ、あんっ――」
「そりゃあ、悪かったなァ? 俺も葡萄酒は、久しぶりだったからな。あぁ……ホントに、イイ気分だ。なぁ…レイ、気持ち良いか?」
「あ、あぁっ、今、ズンって……ソコばっかり、も……その、質問。答えないと、ダメ?」
「ダーメ。ほら、早く終わった方が、イイだろ?」
グリと奥深く突き上げると、一際甲高く哭いて許しを乞うように抱きついてくる。
「分かった、…ぁ、分かった、からぁ……テオ、気持ち……良い。ソコ突かれると、やっぱり……も、ダメ……だから、ぁ……」
「あぁ。素直なレイも、嫌がるレイも、見てて飽きねぇな」
はぁと熱い吐息を逃し、俺をぼやける視界で捉えてくる。
快楽に流されているレイヴンも可愛らしくて自然と笑みを深めると、レイヴンも微笑して頬を寄せる。
「ん……本当は、凄く恥ずかしい…けど。慣れてきた自分が、もっと、恥ずかしい……から。でも……テオだけ、だから……いい、ですよね…?」
「誰がこんなお前を他のヤツに見せるかよ。安心して、もっと素直になればいい」
キツく鎖骨を吸い上げて、レイヴンに所有印を付ける。
色づく赤を見ていると満足感で満たされていく。
少しずつ動きを早め、最奥をコツンと突き上げる。
「んぁぁぁっ! ……はぁ……深…ぁっ…」
「そろそろ、仕上げといくか……ック、おっまえ。絞り、すぎ…」
突いたと同時にレイヴンが中を締め上げ、俺の律動を妨げる。
中全体が蠕動して射精を促すが、先にイク訳にはいかないという意地で何とか踏みとどまる。
「テオが、ぁ…先に、突いたから、ぁ…ぁぁ……っぁああ」
「危なっ……はぁ、油断も隙もねぇ。大人として、イカせてやらねぇと、な」
グッと腰を押し進め、密着したまま何度も突き上げて高みを目指す。
レイヴンも快楽に耐えようと、俺の肩に爪を立て何度も声を上げる。
「あぁぁっ! も、無理…ぃ……テオ、一緒に……」
「……あぁ、イクぞ。レイ」
肌と肌が打ち合う音が響き渡り、何度目かの突き入れでレイヴンの全身が硬直する。
同時にグッと最奥へと叩きつけ、己を開放してドクドクと激しく注ぎ込んでいく。
「っ、ぁぁああああ! ぁ……っ…――――」
「――く……」
先に力が抜けたレイヴンが手を離してクタリとベッドへと横たわる。
ゆっくりと自身を引き抜きレイヴンの目から流れ落ちた涙を舌で掬い上げ、息を吐き出すと緩慢にベッドへと横たわる。
「ぁ、……んっ…熱…っ……」
「ぁー……少し、クラっときたな。あちゃあ、思ったより出てるか……仕方ねぇ、便利な魔塔主様がこんな時でも……」
額の汗だけ自分で拭うとまだ熱さをもった吐息で詠唱し、汚れたベッドやお互いの身体は細かい霧状の水で洗い流し清めていく。
ついでに温風までかければ、寝るに困らない状態にするのもお手の物、ってな。
「こんな、時まで……便利屋さん、スゴすぎ……さすがすぎる、魔塔主様」
「はぁ……扱き使われてるみたいだが……さすがに睡眠もとらねぇと、マズイからな?」
クスクスと笑うレイヴンが、偉い偉い、と俺の髪を梳いて撫でてくる。
「お前なぁ……まぁ、いいか。さすがに疲れたな……寝る」
「俺も……おやすみなさい、テオ」
柔らかいキスで気持ちを確かめあうと、どっちが先に眠ってしまったか分からないくらいにすぐに眠りに落ちてしまった。
レイヴンも離れたくないのか足を絡めて、俺の動きについていこうとする。
「んぁっ……テオ…何か、やっぱり……ふわふわ、する……酔いが、絶対移った……っぁ、あんっ――」
「そりゃあ、悪かったなァ? 俺も葡萄酒は、久しぶりだったからな。あぁ……ホントに、イイ気分だ。なぁ…レイ、気持ち良いか?」
「あ、あぁっ、今、ズンって……ソコばっかり、も……その、質問。答えないと、ダメ?」
「ダーメ。ほら、早く終わった方が、イイだろ?」
グリと奥深く突き上げると、一際甲高く哭いて許しを乞うように抱きついてくる。
「分かった、…ぁ、分かった、からぁ……テオ、気持ち……良い。ソコ突かれると、やっぱり……も、ダメ……だから、ぁ……」
「あぁ。素直なレイも、嫌がるレイも、見てて飽きねぇな」
はぁと熱い吐息を逃し、俺をぼやける視界で捉えてくる。
快楽に流されているレイヴンも可愛らしくて自然と笑みを深めると、レイヴンも微笑して頬を寄せる。
「ん……本当は、凄く恥ずかしい…けど。慣れてきた自分が、もっと、恥ずかしい……から。でも……テオだけ、だから……いい、ですよね…?」
「誰がこんなお前を他のヤツに見せるかよ。安心して、もっと素直になればいい」
キツく鎖骨を吸い上げて、レイヴンに所有印を付ける。
色づく赤を見ていると満足感で満たされていく。
少しずつ動きを早め、最奥をコツンと突き上げる。
「んぁぁぁっ! ……はぁ……深…ぁっ…」
「そろそろ、仕上げといくか……ック、おっまえ。絞り、すぎ…」
突いたと同時にレイヴンが中を締め上げ、俺の律動を妨げる。
中全体が蠕動して射精を促すが、先にイク訳にはいかないという意地で何とか踏みとどまる。
「テオが、ぁ…先に、突いたから、ぁ…ぁぁ……っぁああ」
「危なっ……はぁ、油断も隙もねぇ。大人として、イカせてやらねぇと、な」
グッと腰を押し進め、密着したまま何度も突き上げて高みを目指す。
レイヴンも快楽に耐えようと、俺の肩に爪を立て何度も声を上げる。
「あぁぁっ! も、無理…ぃ……テオ、一緒に……」
「……あぁ、イクぞ。レイ」
肌と肌が打ち合う音が響き渡り、何度目かの突き入れでレイヴンの全身が硬直する。
同時にグッと最奥へと叩きつけ、己を開放してドクドクと激しく注ぎ込んでいく。
「っ、ぁぁああああ! ぁ……っ…――――」
「――く……」
先に力が抜けたレイヴンが手を離してクタリとベッドへと横たわる。
ゆっくりと自身を引き抜きレイヴンの目から流れ落ちた涙を舌で掬い上げ、息を吐き出すと緩慢にベッドへと横たわる。
「ぁ、……んっ…熱…っ……」
「ぁー……少し、クラっときたな。あちゃあ、思ったより出てるか……仕方ねぇ、便利な魔塔主様がこんな時でも……」
額の汗だけ自分で拭うとまだ熱さをもった吐息で詠唱し、汚れたベッドやお互いの身体は細かい霧状の水で洗い流し清めていく。
ついでに温風までかければ、寝るに困らない状態にするのもお手の物、ってな。
「こんな、時まで……便利屋さん、スゴすぎ……さすがすぎる、魔塔主様」
「はぁ……扱き使われてるみたいだが……さすがに睡眠もとらねぇと、マズイからな?」
クスクスと笑うレイヴンが、偉い偉い、と俺の髪を梳いて撫でてくる。
「お前なぁ……まぁ、いいか。さすがに疲れたな……寝る」
「俺も……おやすみなさい、テオ」
柔らかいキスで気持ちを確かめあうと、どっちが先に眠ってしまったか分からないくらいにすぐに眠りに落ちてしまった。
0
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
俺は魔法使いの息子らしい。
高穂もか
BL
吉村時生、高校一年生。
ある日、自分の父親と親友の父親のキスシーンを見てしまい、平穏な日常が瓦解する。
「時生くん、君は本当はぼくと勇二さんの子供なんだ」
と、親友の父から衝撃の告白。
なんと、二人は魔法使いでカップルで、魔法で子供(俺)を作ったらしい。
母ちゃん同士もカップルで、親父と母ちゃんは偽装結婚だったとか。
「でさ、魔法で生まれた子供は、絶対に魔法使いになるんだよ」
と、のほほんと言う父親。しかも、魔法の存在を知ったが最後、魔法の修業が義務付けられるらしい。
でも、魔法学園つったって、俺は魔法なんて使えたことないわけで。
同じ境遇の親友のイノリと、時生は「全寮制魔法学園」に転校することとなる。
「まー、俺はぁ。トキちゃんと一緒ならなんでもいいかなぁ」
「そおかあ? お前ってマジ呑気だよなあ」
腹黒美形×強気平凡の幼馴染BLです♡
※とても素敵な表紙は、小槻みしろさんに頂きました(*^^*)

今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

拝啓お父様。私は野良魔王を拾いました。ちゃんとお世話するので飼ってよいでしょうか?
ミクリ21
BL
ある日、ルーゼンは野良魔王を拾った。
ルーゼンはある理由から、領地で家族とは離れて暮らしているのだ。
そして、父親に手紙で野良魔王を飼っていいかを伺うのだった。
暁にもう一度
伊簑木サイ
ファンタジー
成り上がり貧乏辺境領主の後継者ソランは、金策のため、「第二王子を王太子になるよう説得できた者に望みの褒美をとらす」という王の頼みごとを引き受けた。
ところが、王子は女嫌いということで、女とばれないよう、性別を隠して仕えることになる。
ソランと、国のために死に場所を探している王子の、「死なせない」と「巻き込みたくない」から始まった主従愛は、いつしか絶対に失いたくない相手へと変わっていく。
けれど、絆を深めるほどに、古に世界に掛けられた呪いに、前世の二人が関わっていたと判明していき……。
『暁に、もう一度、あなたと』。数千年を越えて果たされる、愛と祈りの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる