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34.ギルドマスターさんとお話
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ギルドの建物の前まで来ると、ラグお姉さんが話をしてくると言って先にギルドの中へ入っていった。
僕たちはじゃまにならないように入り口の近くで待っていたんだけど、ギルドのお姉さんとラグお姉さんが出てくる。
「マスターが話を聞きたいと言ってますので、皆さん二階へどうぞ。」
「人払いもしてくれたんでな。他の連中は裏口から出て行ったからギルドの中は安全だ。呼ばれたようだしギルドマスターとやらのところへ行こう」
ギルドのお姉さんの後に続いてカウンターの奥へ入る。
いつも入っちゃいけない場所なんだけど、特別な用事がある人はギルドマスターさんとお話をする時があるんだって。
僕たちみんなで階段をあがって、二階のとびらの前で止まる。
「マスター、お連れしました」
「分かった。入ってくれ」
ギルドのお姉さんがとびらをたたいて中に声をかけると、男の人の声が返ってきた。
お姉さんがとびらを大きく開けてくれたので、僕たちも順番に中へ入る。
部屋は大きくって、周りには本棚がたくさん並んでる。
一番奥に窓があって、その前に木の机と椅子があった。
お仕事をする場所なのかな?
ギルドマスターさんは男の人で、机の近くに立っている人みたいだ。
灰色っぽい短めの髪の毛だけど、オルお兄さんよりは長い。
髪の毛がビシっと決まっていてカッコイイ感じ。
お洋服は、白いシャツの上に紺色の長いコートを着てる。
コートには金色のバッジが付いていて、キラっと光ってる。
紺色のパンツに、紺色のブーツだからお洋服は紺色だらけだ。
ギルドのお姉さんも紺色のワンピースのお洋服だから、紺色がギルドの人だよっていう決まりの色なのかもしれない。
ギルドマスターさんは黒いメガネをかけていて、お仕事できそうな感じがする。
「確かにエルフと希少種の動物たちが多いようだ。捕まえることを禁じられている種も多いな」
「捕まっていたものたちはみんな連れてきた。警備隊よりこちらのギルドの方が近かったものでな。保護をお願いしたい」
ラグお姉さんが伝えると、ギルドマスターさんも僕たちを見て頷いた。
きしょうしゅって何だろうと思ったけど、ルナちゃんがめずらしい種類のことだって小声で教えてくれる。
「闇オークションの噂は聞いていた。先に君たちが捕えたならず者たちは、警備隊で尋問したあとにしかるべき罰を受けるだろう」
「冒険者の基準がどんなものか知らないけど、あんなのがゴロゴロいるようじゃこのギルドも大したことないわね」
ルナちゃんがギルドマスターさんを見上げて怒ったように言うと、ギルドマスターさんは申し訳ないと言って頭を下げてくれた。
「ギルド内で騒ぎを起こしたそうだが、私は今まで別の街に行っていたので報告を聞くのが遅れてしまった。君たちは来たばかりだと言うのに大活躍だそうだな」
「まあな。色々と勝手をしたのは悪かったが、こちらも仲間を捕まえられていたのでな」
「こちらで対処するから心配ない。むしろ感謝することの方が多いくらいだ。改めて礼を言わせてくれ」
ギルドマスターさんは、ゆっくりと頭を下げてありがとうと言ってくれた。
まじめで厳しそうだしちょっと怖い人なのかなと思ったけど、僕たちのことをちゃんと見てくれるいい人なのかもしれない。
僕たちはじゃまにならないように入り口の近くで待っていたんだけど、ギルドのお姉さんとラグお姉さんが出てくる。
「マスターが話を聞きたいと言ってますので、皆さん二階へどうぞ。」
「人払いもしてくれたんでな。他の連中は裏口から出て行ったからギルドの中は安全だ。呼ばれたようだしギルドマスターとやらのところへ行こう」
ギルドのお姉さんの後に続いてカウンターの奥へ入る。
いつも入っちゃいけない場所なんだけど、特別な用事がある人はギルドマスターさんとお話をする時があるんだって。
僕たちみんなで階段をあがって、二階のとびらの前で止まる。
「マスター、お連れしました」
「分かった。入ってくれ」
ギルドのお姉さんがとびらをたたいて中に声をかけると、男の人の声が返ってきた。
お姉さんがとびらを大きく開けてくれたので、僕たちも順番に中へ入る。
部屋は大きくって、周りには本棚がたくさん並んでる。
一番奥に窓があって、その前に木の机と椅子があった。
お仕事をする場所なのかな?
ギルドマスターさんは男の人で、机の近くに立っている人みたいだ。
灰色っぽい短めの髪の毛だけど、オルお兄さんよりは長い。
髪の毛がビシっと決まっていてカッコイイ感じ。
お洋服は、白いシャツの上に紺色の長いコートを着てる。
コートには金色のバッジが付いていて、キラっと光ってる。
紺色のパンツに、紺色のブーツだからお洋服は紺色だらけだ。
ギルドのお姉さんも紺色のワンピースのお洋服だから、紺色がギルドの人だよっていう決まりの色なのかもしれない。
ギルドマスターさんは黒いメガネをかけていて、お仕事できそうな感じがする。
「確かにエルフと希少種の動物たちが多いようだ。捕まえることを禁じられている種も多いな」
「捕まっていたものたちはみんな連れてきた。警備隊よりこちらのギルドの方が近かったものでな。保護をお願いしたい」
ラグお姉さんが伝えると、ギルドマスターさんも僕たちを見て頷いた。
きしょうしゅって何だろうと思ったけど、ルナちゃんがめずらしい種類のことだって小声で教えてくれる。
「闇オークションの噂は聞いていた。先に君たちが捕えたならず者たちは、警備隊で尋問したあとにしかるべき罰を受けるだろう」
「冒険者の基準がどんなものか知らないけど、あんなのがゴロゴロいるようじゃこのギルドも大したことないわね」
ルナちゃんがギルドマスターさんを見上げて怒ったように言うと、ギルドマスターさんは申し訳ないと言って頭を下げてくれた。
「ギルド内で騒ぎを起こしたそうだが、私は今まで別の街に行っていたので報告を聞くのが遅れてしまった。君たちは来たばかりだと言うのに大活躍だそうだな」
「まあな。色々と勝手をしたのは悪かったが、こちらも仲間を捕まえられていたのでな」
「こちらで対処するから心配ない。むしろ感謝することの方が多いくらいだ。改めて礼を言わせてくれ」
ギルドマスターさんは、ゆっくりと頭を下げてありがとうと言ってくれた。
まじめで厳しそうだしちょっと怖い人なのかなと思ったけど、僕たちのことをちゃんと見てくれるいい人なのかもしれない。
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